公共土木 — 5か年加速化対策の中核、シェア35% 超
公共土木の維持修繕は、道路・橋梁・トンネル・河川管理施設・上下水道・港湾等のインフラ更新が中心で、政府投資25.2兆円(2025年度)の重要な柱です。2023年の公共全体の維持修繕比率は35.4% で民間(30.9%)より高く、土木に絞るとさらに比率が上がる構造。発注者は国(国土交通省)と地方自治体で、入札中心の発注プロセスです。
国土強靭化5か年加速化対策(2021-2025、約15兆円規模)でインフラ老朽化対策が重点分野に位置付けられ、政府投資の中核を占めています。建設後50年以上経過する道路橋は2023年で約39%、2033年に約63% に達する見通しで、予防保全型のインフラメンテナンスへの転換が進行中。令和7年6月策定の国土強靭化年次計画2025でも維持修繕は重点分野として継続されています。
高度経済成長期(1950-1970年代)に集中整備された土木インフラが一斉に更新時期を迎えていることが最大の構造要因。市区町村の4分の1で技術系職員が配置されておらず、メンテナンスの担い手不足も深刻です。スーパーゼネコン4社や中堅ゼネコンは公共土木のリニューアル工事を中期戦略の柱に据えており、技術力と採算管理が勝敗を分ける構造となっています。