なぜ外食はコスト上昇の影響を受けやすいのか?
外食がコスト上昇の影響を受けやすいのは、FLコスト(食材費と人件費)が費用の中心を占める労働集約・食材集約型の事業だからです。両方が同時に上昇する局面では、コスト全体が押し上げられます。
人件費では、最低賃金の近傍で働くパート・アルバイトの比率が高く、最低賃金が901円(2019年度)から1,121円(2025年度)へ連続して引き上げられると、人件費に直接はね返ります。食材費では、輸入に頼る原材料が多く、円安や国際相場の影響を受けます。輸入物価は2026年4月時点で前年比+17.5%(円ベース)と大きく上昇しています。
さらに、店舗を構える事業のため家賃や水光熱費も固定的にかかります。製造業のように生産拠点を海外に移したり在庫で価格変動を吸収したりしにくく、コスト上昇がそのまま店舗の採算に響きやすいのが外食の特性です。