石
石原産業株式会社
イシハラサンギョウカブシキガイシャ上場化学4028EDINET: E00765ISHIHARA SANGYO KAISHA, LTD.
決算期: 03月期
業種: 化学
売上高 (FY25)
1452億円
4.87%営業利益 (FY25)
105億円
8.78%経常利益 (FY25)
114億円
23.29%純利益 (FY25)
84.1億円
5.28%総資産
2251億円
0.34%自己資本比率
50.8%
—ROE
7.6%
0.30%01
企業サマリ
Overview · 事業概要
石原産業は四日市工場を主力拠点とする総合化学メーカーで、農薬・動物用医薬品を中心とする有機化学事業(売上677億円)と、酸化チタン・機能性材料を擁する無機化学事業(売上732億円)の2セグメントを軸に展開する。FY2025の連結売上高は1,452億円と過去最高水準を更新したが、営業利益は104億円(前期比10億円減)にとどまった。有機化学事業では欧州での殺菌剤販売好調により営業利益124億円と増益を確保した反面、無機化学事業ではEU等のアンチダンピング規制により中国製酸化チタンがアジアに流入して市況が悪化し、生産調整による固定費増加も重なって営業利益はわずか15億円と大幅減益となった。長期ビジョン「Vision 2030」のもと、2024〜2026年度中期計画「Stage Ⅱ」では2026年度に営業利益198億円・ROE11.2%を目標とするが、FY2025時点では営業利益104億円・ROE7.6%に過ぎず、目標達成には有機化学での農薬新規製品商業化と無機化学での機能性材料への製品ポートフォリオ転換が鍵を握る。営業CFは183億円と大幅改善し、財務体質は自己資本比率50.8%と安定している。
Business Model · ビジネスモデル
- 1収益源: 有機化学(農薬・動物薬)が売上の46.6%、無機化学(酸化チタン・機能性材料)が50.4%を占める2本柱構造である。
- 2顧客: 農薬は欧州・米州・アジアの農業市場、無機化学は塗料・建材・電子部品メーカーなど産業用途向けに供給する。
- 3価値提案: 自社開発農薬や高機能酸化チタン誘導品などニッチ特化製品で、汎用品との差別化を図り付加価値を提供する。
- 4コスト構造: 四日市単一工場に酸化チタン製造を集中させ、海外から調達するチタン鉱石など原燃料費と設備償却費が主なコストドライバーである。
Risks · リスク要因
- 1中国製酸化チタンの流入: EUのアンチダンピング規制の影響でアジア市場に中国品が殺到し、FY2025の無機化学営業利益は前期比16億円減となった。
- 2農薬の承認・登録リスク: 世界的な農薬規制強化により、開発品の上市遅延・却下が生じた場合、有機化学事業の成長計画が頓挫する恐れがある。
- 3南海トラフ地震リスク: 酸化チタン製造の四日市工場が被災想定地域に立地しており、大規模地震発生時に生産停止や多額の損失が生じる可能性がある。
- 4チタン鉱石の調達リスク: 原料の全量を海外調達に依存し、大手メーカーによる寡占化が進む中、価格高騰や供給途絶が製造コストを直撃するリスクがある。
Strengths · 強み
- 1農薬の世界登録網: 世界各国で農薬登録を取得・維持しており、殺菌剤・殺虫剤分野でグローバルな販売基盤を持つ。
- 2動物用医薬品PANOQUELL®: 犬の急性神経症治療薬として米国での拡販が進み、欧州など世界主要国への展開を加速している。
- 3機能性材料の技術蓄積: 酸化チタンの光学的特性を応用した電子部品用材料で高い技術力を有し、海外販売が好調に推移する。
- 4財務安定性: 自己資本比率50.8%・ICR23.8倍・手元流動性249億円に加え、180億円のコミットメントラインを保有する。
Strategy · 戦略・今後の展望
- 12026年度営業利益198億円目標: 中期計画「Vision 2030 Stage Ⅱ」でFY2023比1.7倍の達成を目指し、ROIC経営と配当性向40%を推進する。
- 2無機化学の構造改革: 汎用酸化チタンから機能性材料ドメインへ製品ポートフォリオを転換し、電子部品材料の拡販と生産拠点・製品ラインの合理化を進める。
- 3農薬グローバル拡大: 世界各国での新規農薬登録取得・維持を進め、販社複数起用や他社M&Aなどで農薬世界シェアの拡大を図る。
- 42030年連結営業利益240億円・ROE10%以上: 長期ビジョンで売上1,800億円以上を想定し、独自技術開発・グローバル化・バイオロジカル分野参入を加速する。
Recent Highlights · 直近の動向
FY2025売上高は1,452億円(前期比+67億円)と増収したが、営業利益は104億円(前期比-10億円)と減益で中期計画1年目の198億円目標を大きく下回った。
有機化学事業は欧州の湿潤気候による殺菌剤需要増が寄与し、営業利益124億円(前期比+11億円)と増益を達成した。
無機化学事業はアジア市場への中国製酸化チタン流入と生産調整による固定費増が重なり、営業利益は15億円(前期比-16億円)と大幅に悪化した。
営業CFは183億円の収入(前期は28億円の支出)と劇的に改善し、棚卸資産99億円減少など在庫適正化が奏功、設備投資114億円を実施した。
02
業績推移
売上高
1,452億円▲4.9%FY25
営業利益
105億円▼8.8%FY25
純利益
84.1億円▲5.3%FY25
利益率推移営業利益率 / 純利益率
営業利益率純利益率
EPS 推移1 株当たり当期純利益 (円)
EPS
03
財務諸表
損益計算書 (PL)
単位: 億円
| 項目 | FY19 | FY20 | FY21 | FY22 | FY23 | FY24 | FY25 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 1064 | 1011 | 1018 | 1110 | 1312 | 1385 | 1452 |
| 売上原価 | — | — | — | — | — | — | — |
| 売上総利益 | — | — | — | — | — | — | — |
| 販管費 | — | — | — | — | — | — | — |
| 営業利益 | — | — | — | 116 | 86.3 | 115 | 105 |
| 経常利益 | 111 | 53.4 | 59.4 | 133 | 103 | 149 | 114 |
| 純利益 | 86.8 | 23.6 | 33.7 | 117 | 69.5 | 79.9 | 84.1 |
貸借対照表 (BS)
単位: 億円 (自己資本比率を除く)。ネット有利子負債 = 有利子負債 − 現金及び預金。
| 項目 | FY19 | FY20 | FY21 | FY22 | FY23 | FY24 | FY25 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 総資産 | 1687 | 1724 | 1800 | 1858 | 2019 | 2243 | 2251 |
| 純資産 (自己資本) | 753 | 767 | 795 | 919 | 974 | 1061 | 1144 |
| 自己資本比率 (%) | 44.7 | 44.5 | 44.2 | 49.5 | 48.3 | 47.3 | 50.8 |
| 現金及び預金 | 240 | 209 | 259 | 271 | 177 | 200 | 249 |
| 有利子負債 | — | — | — | — | — | — | — |
| ネット有利子負債 | — | — | — | — | — | — | — |
キャッシュフロー (CF)
単位: 億円。FCF = 営業CF − 設備投資。▲はマイナス。
| 項目 | FY19 | FY20 | FY21 | FY22 | FY23 | FY24 | FY25 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 営業CF | 49.1 | 33.2 | 47.5 | 165 | ▲60.2 | ▲28.1 | 183 |
| 投資CF | ▲85.9 | ▲69.2 | ▲61.6 | ▲43.2 | ▲50.2 | ▲70.4 | ▲114 |
| 財務CF | ▲24.8 | 5.5 | 63.6 | ▲116 | 10.5 | 115 | ▲23.4 |
| FCF | — | — | — | — | — | — | — |
| 設備投資 (CapEx) | — | — | — | — | — | — | — |
| 減価償却費 | — | — | — | — | — | — | — |
1株指標・収益性 (FY25)
株価データは準備中
EPS
219.98
1株純利益 (円)
BPS
—
1株純資産 (円)
ROE
7.6%
自己資本利益率
ROA
3.7%
総資産利益率
PER
—
株価収益率
PBR
—
株価純資産倍率
配当利回り
—
直近 DPS / 株価
成長投資 (FY25)
04
セグメント
セグメント売上構成比営業利益利益率
InorganicChemistry0.1兆50.4%0.00兆2.2%
OrganicChemistry0.1兆46.7%0.01兆18.3%
その他0.0兆2.9%0.00兆18.0%
05
地域別売上
地域別売上データは準備中です。
06
従業員
従業員データ
連結
—人
単体
1,139人
平均年齢
43.5歳
平均勤続
18.0年
単体 平均年収
716万円
連結従業員数 推移
FY21
—
FY22
—
FY23
—
FY24
—
FY25
—
08
配当・株主還元
配当・株主還元
FY25 実績1株配当 (年間)
85.00円+15
配当性向
49.7%
1株配当 推移 (円・生値)
FY20
20
FY21
18
FY22
36
FY23
42
FY24
70
FY25
85
※ 生値。株式分割の遡及調整は未適用。
09
IR資料
IR資料は準備中です。
10
競合比較
競合比較は準備中です。
11
ニュース
関連ニュースは準備中です。