デ
デンカ株式会社
デンカカブシキカイシャ上場化学4061EDINET: E00774Denka Company Limited
決算期: 03月期
業種: 化学
売上高 (FY25)
4003億円
2.82%営業利益 (FY25)
144億円
7.75%経常利益 (FY25)
76.2億円
39.26%純利益 (FY25)
-123億円
202.95%総資産
6555億円
6.37%自己資本比率
47.0%
—ROE
-4.1%
8.10%01
企業サマリ
Overview · 事業概要
デンカは1915年創業の総合化学メーカーで、電子・先端プロダクツ(球状フィラー・高機能フィルム等)、ライフイノベーション(ワクチン・POCT検査試薬)、エラストマー・インフラソリューション(クロロプレンゴム・セメント混和材)、ポリマーソリューション(MS樹脂・食品包材)の4部門を擁する。FY2025は円安と価格改定効果で売上4,003億円(前年比+2.8%)、営業利益144億円(+7.7%)と経常段階までは改善したが、米国子会社DPE(クロロプレンゴム製造)の固定資産減損と大船工場の稼働停止に伴う特別損失が膨らみ、最終損失123億円・ROE▲4.1%と大幅な赤字に転落した。2023年度始動の8カ年経営計画「Mission 2030」は前提環境の大幅変化を受け計画見直し中で、投資計画を当初から1,000億円削減、2026年度までに100億円のコストダウンを目指すプロジェクトを推進する。ICT&Energy分野では低誘電有機絶縁材料「スネクトン®」を上市し、生成AI需要を取り込む球状フィラーなど成長事業への資源集中を図る一方、収益を著しく圧迫してきたクロロプレンゴム事業は事業譲渡を含む抜本対策を検討中であり、ポートフォリオの正常化が投資家にとって最大の注目点となっている。
Business Model · ビジネスモデル
- 1収益源: 電子先端プロダクツ922億円・エラストマー1,117億円・ポリマー1,354億円・ライフイノベーション433億円の4部門で売上4,003億円を構成する。
- 2顧客: 半導体・xEV・データセンター向け電子材料から医療機関向けワクチン・検査試薬まで幅広い産業・公共セクターに供給する。
- 3価値提案: カーバイド技術由来のアセチレンケミカルチェーンと独自の無機フィラー技術で、代替困難な高機能素材をニッチ市場に提供する。
- 4コスト構造: 原燃料(ナフサ・石灰石等)比率が高く、国内水力発電活用でエネルギーコストを一部自給しつつ、海外子会社運営で為替影響を受けやすい構造である。
Risks · リスク要因
- 1米国子会社DPEのクロロプレンゴム事業が排出削減対応費・インフレ・需要後退で慢性的な赤字を継続し、FY2025に多額の減損を計上した後も事業の行方が未確定である。
- 2原油・ナフサ等の原燃料価格変動と急激な円安・円高が交易条件を左右し、為替が逆方向に振れると直近の利益改善が剥落するリスクがある。
- 32026年度100億円コストダウン目標に対しFY2025実績は約13億円にとどまり、目標達成の蓋然性が低ければ収益改善シナリオが崩れる恐れがある。
- 42023年に発覚した第三者認証に係る不適切行為や配管破裂事故が示すとおり、コンプライアンス・安全面の再発リスクがブランドと財務に追加損失をもたらす可能性がある。
Strengths · 強み
- 1球状アルミナ・球状シリカで生成AI用半導体向けフィラー需要を取り込み、電子先端部門が営業利益91億円と全社収益を牽引する高収益事業に育っている。
- 2POCT検査試薬(コロナ・インフルエンザ同時診断)やインフルエンザワクチンを持ち、ライフイノベーション部門が安定的に96億円の営業利益を稼ぐ収益の柱となっている。
- 31915年来のカーバイド・アセチレン技術を基盤に独自のフィラー・蛍光体・導電材を開発しており、生産ノウハウの参入障壁が高い差別化素材を保有している。
- 4国内に自家水力発電設備を有し再生可能エネルギーコストを抑制できる点が、カーボンニュートラル対応と製造コスト管理の両面で優位性を持つ。
Strategy · 戦略・今後の展望
- 1ICT&Energy注力: 低誘電有機絶縁材料「スネクトン®」の製造プラント建設を決定し、PC・データセンター・5G基地局向けに販売拡大で新たな収益柱に育成する。
- 2投資計画見直し: 「Mission 2030」の総投資額を当初計画から1,000億円削減し、球状フィラー・窒化ケイ素・アセチレンブラック増強など厳選案件に経営資源を集中させる。
- 3ポートフォリオ再編: クロロプレンゴム事業の譲渡・撤退を含む抜本対策を検討し、大船工場稼働停止・合繊かつら用原糸のシンガポール集約等で低採算事業を整理する。
- 4コストダウン強化: 経営トップ直轄の全社コストダウンプロジェクトを継続し、2026年度に年間100億円のコスト削減を実現して収益体質を早期に改善する。
Recent Highlights · 直近の動向
FY2025純損失123億円: DPE固定資産減損と大船工場稼働停止に伴う事業整理損を特別損失計上し、前年の純利益119億円から大幅に悪化した。
DPE製造設備を暫定停止: 米国インフレ・排出削減費用増・需要後退が重なりクロロプレンゴムの収益改善困難と判断、事業譲渡を含む全オプションを検討中である。
低誘電材料「スネクトン®」上市: 次世代高速通信向け銅張積層板等への採用検討が進み、生成AI・データセンター需要の波を捉える新製品として期待が高まっている。
生成AI向け球状フィラー好調: 球状アルミナ・球状シリカの生成AI用半導体需要が拡大し、電子先端部門の売上が前年比+5.0%の922億円と全部門中最高の成長率を記録した。
02
業績推移
売上高
4,003億円▲2.8%FY25
営業利益
144億円▲7.8%FY25
純利益
-123億円▼203.0%FY25
利益率推移営業利益率 / 純利益率
営業利益率純利益率
EPS 推移1 株当たり当期純利益 (円)
EPS
03
財務諸表
損益計算書 (PL)
単位: 億円
| 項目 | FY19 | FY20 | FY21 | FY22 | FY23 | FY24 | FY25 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 4131 | 3808 | 3544 | 3848 | 4076 | 3893 | 4003 |
| 売上原価 | — | — | — | — | — | — | — |
| 売上総利益 | — | — | — | — | — | — | — |
| 販管費 | — | — | — | — | — | — | — |
| 営業利益 | — | — | — | 401 | 323 | 134 | 144 |
| 経常利益 | 328 | 300 | 321 | 365 | 280 | 54.7 | 76.2 |
| 純利益 | 250 | 227 | 228 | 260 | 128 | 119 | -123 |
貸借対照表 (BS)
単位: 億円 (自己資本比率を除く)。ネット有利子負債 = 有利子負債 − 現金及び預金。
| 項目 | FY19 | FY20 | FY21 | FY22 | FY23 | FY24 | FY25 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 総資産 | 4838 | 5014 | 5260 | 5576 | 5922 | 6162 | 6555 |
| 純資産 (自己資本) | 2505 | 2540 | 2700 | 2921 | 3004 | 3169 | 3083 |
| 自己資本比率 (%) | 51.8 | 50.7 | 51.3 | 52.4 | 50.7 | 51.4 | 47.0 |
| 現金及び預金 | 139 | 292 | 259 | 202 | 202 | 354 | 370 |
| 有利子負債 | — | — | — | — | — | — | — |
| ネット有利子負債 | — | — | — | — | — | — | — |
キャッシュフロー (CF)
単位: 億円。FCF = 営業CF − 設備投資。▲はマイナス。
| 項目 | FY19 | FY20 | FY21 | FY22 | FY23 | FY24 | FY25 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 営業CF | 327 | 420 | 406 | 426 | 89.5 | 363 | 186 |
| 投資CF | ▲262 | ▲363 | ▲370 | ▲368 | ▲283 | ▲226 | ▲596 |
| 財務CF | ▲84.1 | 95.4 | ▲67.1 | ▲123 | 184 | 7.1 | 401 |
| FCF | — | — | — | — | — | — | — |
| 設備投資 (CapEx) | — | — | — | — | — | — | — |
| 減価償却費 | — | — | — | — | — | — | — |
1株指標・収益性 (FY25)
株価データは準備中
EPS
—
1株純利益 (円)
BPS
—
1株純資産 (円)
ROE
—
自己資本利益率
ROA
—
総資産利益率
PER
—
株価収益率
PBR
—
株価純資産倍率
配当利回り
—
直近 DPS / 株価
成長投資 (FY25)
04
セグメント
セグメント売上構成比営業利益利益率
ElastomersAndInfrastructureSolutions0.1兆27.9%▲0.01兆-7.1%
ElectronicsAndInnovativeProducts0.1兆23.0%0.01兆9.9%
LifeInnovation0.0兆10.8%0.01兆22.2%
OperatingSegmentsNotIncludedInReportableSegmentsAndOtherRevenueGeneratingBusinessActivities0.0兆4.4%0.00兆13.5%
PolymerSolutions0.1兆33.8%0.00兆0.9%
05
地域別売上
地域別売上データは準備中です。
06
従業員
従業員データ
連結
—人
単体
4,369人
平均年齢
40.6歳
平均勤続
16.0年
単体 平均年収
752万円
連結従業員数 推移
FY21
—
FY22
—
FY23
—
FY24
—
FY25
—
08
配当・株主還元
配当・株主還元
FY25 実績1株配当 (年間)
150.00円-10
配当性向
—%
1株配当 推移 (円・生値)
FY20
185
FY21
185
FY22
215
FY23
170
FY24
160
FY25
150
※ 生値。株式分割の遡及調整は未適用。
09
IR資料
IR資料は準備中です。
10
競合比較
競合比較は準備中です。
11
ニュース
関連ニュースは準備中です。