信
信越化学工業株式会社
シンエツカガクコウギョウカブシキガイシャ上場化学4063EDINET: E00776Shin-Etsu Chemical Co., Ltd.
決算期: 03月期
業種: 化学
売上高 (FY25)
2.56兆円
6.06%営業利益 (FY25)
0.74兆円
5.86%経常利益 (FY25)
0.82兆円
4.23%純利益 (FY25)
0.53兆円
2.67%総資産
5.64兆円
9.49%自己資本比率
85.8%
—ROE
12.0%
0.80%01
企業サマリ
Overview · 事業概要
信越化学工業は、塩化ビニル樹脂・か性ソーダを手がける「生活環境基盤材料事業」と、シリコンウエハー・フォトレジスト・マスクブランクス等を供給する「電子材料事業」を2本柱とし、機能材料・加工商事を合わせた4セグメントで構成される世界有数の素材メーカーである。FY2025は売上高2兆5,612億円(前期比+6.1%)、営業利益7,421億円(+5.9%)と増収増益を達成した。牽引役は電子材料事業で、半導体市場の回復に乗じ売上+9.9%・営業利益+19.3%と高成長を記録した。一方、生活環境基盤材料は塩ビ価格の地域ばらつきにより営業利益が▲9.5%と軟化した。財務面では自己資本比率82.6%・現預金等1.8兆円超の圧倒的な無借金経営を維持しており、年間設備投資4,394億円の高水準投資を継続しながらも、自己株式取得1,940億円・配当2,047億円(1株106円)を実施した。中国の過剰輸出・米国関税政策・為替変動が主要リスクとして意識されるが、グローバル多拠点生産と圧倒的な技術優位が収益の下支えとなっている。
Business Model · ビジネスモデル
- 1収益源: 生活環境基盤材料(売上比41%)と電子材料(同36%)の2本柱に機能材料・加工商事が加わる4セグメント構造である。
- 2顧客: 海外売上比率80%で北米・欧州・アジアの電子・建設・自動車・化学業界に幅広く供給している。
- 3価値提案: シリコンウエハー世界首位級・塩ビ北米最大手など各品目で圧倒的シェアを持ち、安定供給力が差別化要因である。
- 4コスト構造: 垂直統合型の自社生産体制と規模の経済により、高い原価競争力と営業利益率約29%を維持している。
Risks · リスク要因
- 1塩化ビニル・シリコン汎用品は世界需給・市況に連動し、中国の過剰輸出継続が複数市場の価格を圧迫するリスクが続いている。
- 2海外売上比率80%のため、急激な円高は在外子会社の円換算売上・利益を大幅に押し下げ、業績へ直接影響を与える。
- 3米国新政権の関税政策拡大により、原材料調達コスト上昇や輸出規制強化が生じた場合、グローバルサプライチェーンが毀損するリスクがある。
- 4エレクトロニクス向けフォトレジスト等は技術革新が急速であり、次世代プロセスへの対応遅れが電子材料事業の競争力を失わせる恐れがある。
Strengths · 強み
- 1シリコンウエハーで世界首位級のシェアを持ち、半導体メーカーの調達先切り替えが困難な必須材料サプライヤーの地位を確立している。
- 2自己資本比率82.6%・現預金等1.8兆円超の無借金財務により、不況期でも積極投資を継続できる財務耐久力が競合他社を凌駕している。
- 3塩ビから半導体材料まで4セグメントの多角化事業が景気サイクルを相互補完し、収益のボラティリティを抑制する構造を持っている。
- 4FY2025営業CF8,819億円・設備投資4,394億円という高水準の自己資金投資が技術・生産能力の継続的優位を形成している。
Strategy · 戦略・今後の展望
- 1半導体市場の長期成長を捉え、シリコンウエハー・フォトレジスト・マスクブランクスへの中長期投資を積極継続し、電子材料事業の売上拡大を目指している。
- 2塩ビ・シリコン事業では供給態勢の常時点検と多拠点化を推進し、中国過剰輸出への多角的対応策を講じてレジリエンスを高める方針である。
- 3機能材料事業では汎用品依存を脱し、高機能製品群の販売比率拡大により収益性を向上させ、中国市況軟化の影響を相殺する戦略を採っている。
- 4EVバッテリー用延焼防止クッション等の車載向け新製品を育成し、自動車電動化トレンドを新たな成長ドライバーとして取り込む計画である。
Recent Highlights · 直近の動向
FY2025売上高2.56兆円(+6.1%)・営業利益7,421億円(+5.9%)と増収増益を達成し、電子材料セグメントが営業利益+19.3%で全社を牽引した。
自己株式取得1,940億円と配当2,047億円(1株106円、前期比+6円)を実施し、株主還元総額が約4,000億円規模に達した。
海外子会社からの配当を今期初めて実施したことで税金費用が一時的に増加したが、純利益は+2.7%の5,340億円を確保した。
期末現金等が前期比+49.6%増の8,827億円へ急増し、流動資産ベースの現預金・有価証券合計が1.8兆円を超え財務流動性が一段と向上した。
02
業績推移
売上高
2.56兆円▲6.1%FY25
営業利益
0.74兆円▲5.9%FY25
純利益
0.53兆円▲2.7%FY25
利益率推移営業利益率 / 純利益率
営業利益率純利益率
EPS 推移1 株当たり当期純利益 (円)
EPS
03
財務諸表
損益計算書 (PL)
単位: 兆円
| 項目 | FY19 | FY20 | FY21 | FY22 | FY23 | FY24 | FY25 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 1.59 | 1.54 | 1.50 | 2.07 | 2.81 | 2.41 | 2.56 |
| 売上原価 | — | — | — | — | — | — | — |
| 売上総利益 | — | — | — | — | — | — | — |
| 販管費 | — | — | — | — | — | — | — |
| 営業利益 | — | — | — | 0.68 | 1.00 | 0.70 | 0.74 |
| 経常利益 | 0.42 | 0.42 | 0.41 | 0.69 | 1.02 | 0.79 | 0.82 |
| 純利益 | 0.31 | 0.31 | 0.29 | 0.50 | 0.71 | 0.52 | 0.53 |
貸借対照表 (BS)
単位: 兆円 (自己資本比率を除く)。ネット有利子負債 = 有利子負債 − 現金及び預金。
| 項目 | FY19 | FY20 | FY21 | FY22 | FY23 | FY24 | FY25 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 総資産 | 3.04 | 3.23 | 3.38 | 4.05 | 4.73 | 5.15 | 5.64 |
| 純資産 (自己資本) | 2.53 | 2.72 | 2.89 | 3.43 | 4.03 | 4.42 | 4.84 |
| 自己資本比率 (%) | 83.3 | 84.3 | 85.4 | 84.6 | 85.1 | 85.9 | 85.8 |
| 現金及び預金 | 0.83 | 0.75 | 0.80 | 1.01 | 1.25 | 0.59 | 0.88 |
| 有利子負債 | — | — | — | — | — | — | — |
| ネット有利子負債 | — | — | — | — | — | — | — |
キャッシュフロー (CF)
単位: 兆円。FCF = 営業CF − 設備投資。▲はマイナス。
| 項目 | FY19 | FY20 | FY21 | FY22 | FY23 | FY24 | FY25 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 営業CF | 0.40 | 0.41 | 0.40 | 0.55 | 0.79 | 0.76 | 0.88 |
| 投資CF | ▲0.18 | ▲0.39 | ▲0.25 | ▲0.25 | ▲0.19 | ▲1.10 | ▲0.14 |
| 財務CF | ▲0.16 | ▲0.09 | ▲0.09 | ▲0.12 | ▲0.42 | ▲0.37 | ▲0.45 |
| FCF | — | — | — | — | — | — | — |
| 設備投資 (CapEx) | — | — | — | — | — | — | — |
| 減価償却費 | — | — | — | — | — | — | — |
1株指標・収益性 (FY25)
株価データは準備中
EPS
269.52
1株純利益 (円)
BPS
—
1株純資産 (円)
ROE
12.0%
自己資本利益率
ROA
9.5%
総資産利益率
PER
—
株価収益率
PBR
—
株価純資産倍率
配当利回り
—
直近 DPS / 株価
成長投資 (FY25)
04
セグメント
セグメント売上構成比営業利益利益率
DiversifiedBusiness0.1兆5.3%0.03兆21.1%
ElectronicsMaterials0.9兆36.5%0.32兆34.8%
FunctionalMaterials0.4兆17.5%0.10兆22.3%
InfrastructureMaterials1.0兆40.7%0.29兆28.0%
05
地域別売上
地域別売上データは準備中です。
06
従業員
従業員データ
連結
—人
単体
3,881人
平均年齢
41.3歳
平均勤続
19.2年
単体 平均年収
876万円
連結従業員数 推移
FY21
—
FY22
—
FY23
—
FY24
—
FY25
—
08
配当・株主還元
配当・株主還元
FY25 実績1株配当 (年間)
159.00円+9
配当性向
26.3%
1株配当 推移 (円・生値)
FY20
330
FY21
360
FY22
550
FY23
725
FY24
150
FY25
159
※ 生値。株式分割の遡及調整は未適用。
09
IR資料
IR資料は準備中です。
10
競合比較
競合比較は準備中です。
11
ニュース
関連ニュースは準備中です。