ハ
ハリマ化成グループ株式会社
ハリマカセイグループカブシキガイシャ上場化学4410EDINET: E01020HARIMA CHEMICALS GROUP, INC.
決算期: 03月期
業種: 化学
売上高 (FY25)
1010億円
9.40%営業利益 (FY25)
20.8億円
1087.20%経常利益 (FY25)
13.3億円
583.64%純利益 (FY25)
7.6億円
165.72%総資産
1000億円
1.48%自己資本比率
38.0%
—ROE
2.0%
5.10%01
企業サマリ
Overview · 事業概要
ハリマ化成グループは1947年創業のパインケミカル(松やに由来化学品)専業メーカーで、樹脂・化成品、製紙用薬品、電子材料、ローター(海外パインケミカル子会社)の4セグメントを展開する。FY2025(2025年3月期)の売上高は1,010億円と過去最高を更新し前期比9.4%増を達成したが、営業利益は20億円(営業利益率2.1%)にとどまり、2022年度策定の中期経営計画「NEW HARIMA 2026」が掲げる営業利益70億円・ROE10%の目標との乖離は依然として大きい。セグメント別では製紙用薬品が北米・中国向け拡大で営業利益21億円(前期比+37%)と稼ぎ頭を担い、前期に営業赤字だったローターが6億円の黒字に転換したことが全体の改善を牽引した。一方、電子材料セグメントは生成AI需要を追い風に半導体用機能性樹脂が好調だったものの、はんだ材料の原材料高騰と人件費増により営業利益が前期比34%減と逆行した。財務面では自己資本比率37.3%、純資産380億円を維持するが、固定負債が前期比61%増と急増しており、設備投資や事業統合コストの資金負担に要注意である。
Business Model · ビジネスモデル
- 1収益源: 製紙用薬品(売上の28%、営業利益の約100%超を稼ぐ)とローター(売上の35%)が両輪で、電子材料・樹脂が補完する構造である。
- 2顧客: 製紙・印刷、電子・半導体、接着剤・塗料メーカーを主要顧客とし、日本・北米・欧州・アジアにグローバル展開している。
- 3価値提案: 松やにや粗トール油などの天然素材を独自技術で高機能化し、代替困難なニッチ素材として各産業に供給する差別化モデルである。
- 4コスト構造: ロジン・粗トール油・石油化学品など天然資源系原材料費が利益を左右し、価格転嫁力と調達分散がコスト管理の核心である。
Risks · リスク要因
- 1収益性の大幅な乖離: 中計最終年度(FY2026)の営業利益目標70億円に対し直近実績は20億円であり、目標達成には利益3倍超の改善が必要で未達リスクが高い。
- 2為替レート変動: 売上の相当部分を北米・欧州・アジアの外貨建て収益が占め、円高局面では連結業績への影響度・発生可能性ともに高水準(ともに3)と評価されている。
- 3原材料価格の高騰: ロジン・粗トール油・石油化学品の市況変動が直接利益を圧迫し、はんだ材料事業では原材料高が電子材料利益を前期比34%減少させた実績がある。
- 4固定資産の減損: ローター子会社の業績変動や海外市況悪化局面では減損リスクが高まり、固定負債が前期比61%増と財務レバレッジが拡大している点も懸念材料である。
Strengths · 強み
- 1パインケミカル国内トップ: 天然素材由来の化学品という希少領域で60年超の蓄積技術を持ち、国内競合が限られるニッチ優位性を有している。
- 2製紙用薬品の安定収益: 紙力増強剤・サイズ剤で国内外に強固な顧客基盤を持ち、FY2025に営業利益21億円と全社利益の主柱を担っている。
- 3半導体向け成長ポジション: 半導体用機能性樹脂が生成AI需要を取り込み拡大中で、増産投資を進めることで電子材料事業の次の収益柱育成を図っている。
- 4グローバル生産網: 北米・欧州・アジアに製造拠点を持ち、ヘンケル社からのはんだ事業買収で海外売上比率を高め地理的リスク分散が進んでいる。
Strategy · 戦略・今後の展望
- 1NEW HARIMA 2026の遂行: 2026年度に売上高1,100億円・営業利益70億円・ROE10%を目標とし、既存事業の収益力改善と低採算品種の撤退を推進する。
- 2電子材料事業の拡大: 半導体用機能性樹脂の増産設備を整備し、生成AI需要を取り込んで2026年度までに電子材料を成長の主軸セグメントへ育成する方針である。
- 3海外事業の深耕: 北米・アジアでの製紙用薬品の販売先拡大と、ヘンケルから買収したはんだ事業の生産性改善・規模拡大を継続して海外収益基盤を強化する。
- 4DX推進と研究開発: 2024年度にDX認定事業者に選定され、デジタル人材育成・業務プロセス改革を加速するとともに、リチウムイオン電池・PFAS代替・ライフサイエンス領域の新規開発を推進する。
Recent Highlights · 直近の動向
過去最高売上を更新: FY2025の連結売上高は1,010億円と初めて1,000億円を突破し、前期比9.4%増・営業利益は前期の赤字2億円から20億円へと黒字転換した。
ローターの劇的回復: 欧州子会社ローターが前期の営業損失16億円から営業利益6億円へとV字回復し、北米での路面標示塗料用樹脂販売が大幅増加したことが寄与した。
ブラジル子会社の譲渡: Harima do Brasil社の株式をブラジル従業員へ譲渡し連結対象外となり、樹脂・化成品セグメントが1.6%減収となるポートフォリオ最適化を実施した。
設備投資が加速: 有形固定資産の取得に54億円を投下し、機械装置が前期末比24億円増加するなど半導体用機能性樹脂の増産を中心に積極的な成長投資を継続している。
02
業績推移
売上高
1,010億円▲9.4%FY25
営業利益
20.8億円▲1087.2%FY25
純利益
7.6億円▲165.7%FY25
利益率推移営業利益率 / 純利益率
営業利益率純利益率
EPS 推移1 株当たり当期純利益 (円)
EPS
03
財務諸表
損益計算書 (PL)
単位: 億円
| 項目 | FY19 | FY20 | FY21 | FY22 | FY23 | FY24 | FY25 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 786 | 718 | 629 | 761 | 945 | 923 | 1010 |
| 売上原価 | — | — | — | — | — | — | — |
| 売上総利益 | — | — | — | — | — | — | — |
| 販管費 | — | — | — | — | — | — | — |
| 営業利益 | — | — | — | 32.5 | 17.1 | -2.1 | 20.8 |
| 経常利益 | 48.2 | 35.9 | 10.9 | 34.3 | 25.4 | -2.8 | 13.3 |
| 純利益 | 41.3 | 22.2 | 10.9 | 17.5 | 8.8 | -11.6 | 7.6 |
貸借対照表 (BS)
単位: 億円 (自己資本比率を除く)。ネット有利子負債 = 有利子負債 − 現金及び預金。
| 項目 | FY19 | FY20 | FY21 | FY22 | FY23 | FY24 | FY25 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 総資産 | 729 | 714 | 694 | 789 | 924 | 986 | 1000 |
| 純資産 (自己資本) | 378 | 377 | 374 | 401 | 408 | 409 | 380 |
| 自己資本比率 (%) | 51.9 | 52.9 | 54.0 | 50.8 | 44.2 | 41.5 | 38.0 |
| 現金及び預金 | 32.9 | 39.1 | 34.2 | 53.4 | 62.2 | 66.3 | 46.4 |
| 有利子負債 | — | — | — | — | — | — | — |
| ネット有利子負債 | — | — | — | — | — | — | — |
キャッシュフロー (CF)
単位: 億円。FCF = 営業CF − 設備投資。▲はマイナス。
| 項目 | FY19 | FY20 | FY21 | FY22 | FY23 | FY24 | FY25 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 営業CF | 41.8 | 61.9 | 30.1 | 28.3 | ▲4.7 | 3.5 | 61.5 |
| 投資CF | ▲50.4 | ▲34.6 | ▲18.6 | ▲34.4 | ▲66.5 | ▲32.0 | ▲49.8 |
| 財務CF | 5.8 | ▲20.4 | ▲15.6 | 21.1 | 76.6 | 28.9 | ▲36.7 |
| FCF | — | — | — | — | — | — | — |
| 設備投資 (CapEx) | — | — | — | — | — | — | — |
| 減価償却費 | — | — | — | — | — | — | — |
1株指標・収益性 (FY25)
株価データは準備中
EPS
31.46
1株純利益 (円)
BPS
—
1株純資産 (円)
ROE
2.0%
自己資本利益率
ROA
0.8%
総資産利益率
PER
—
株価収益率
PBR
—
株価純資産倍率
配当利回り
—
直近 DPS / 株価
成長投資 (FY25)
04
セグメント
セグメント売上構成比営業利益利益率
ElectronicMaterial0.0兆13.2%0.00兆2.9%
Lawter0.0兆34.5%0.00兆1.8%
OperatingSegmentsNotIncludedInReportableSegmentsAndOtherRevenueGeneratingBusinessActivities0.0兆3.8%0.00兆0.4%
PaperChemicals0.0兆27.6%0.00兆7.6%
ResinsAndTallOilProducts0.0兆20.9%0.00兆1.9%
05
地域別売上
地域別売上データは準備中です。
06
従業員
従業員データ
連結
—人
単体
122人
平均年齢
45.6歳
平均勤続
16.3年
単体 平均年収
745万円
連結従業員数 推移
FY21
—
FY22
—
FY23
—
FY24
—
FY25
—
08
配当・株主還元
配当・株主還元
FY25 実績1株配当 (年間)
63.00円
配当性向
47.4%
1株配当 推移 (円・生値)
FY20
57
FY21
57
FY22
57
FY23
63
FY24
63
FY25
63
※ 生値。株式分割の遡及調整は未適用。
09
IR資料
IR資料は準備中です。
10
競合比較
競合比較は準備中です。
11
ニュース
関連ニュースは準備中です。