扶
扶桑薬品工業株式会社
フソウヤクヒンコウギョウカブシキガイシャ上場医薬品4538EDINET: E00953Fuso Pharmaceutical Industries,Ltd.
決算期: 03月期
業種: 医薬品
売上高 (FY25)
606億円
9.31%営業利益 (FY25)
41.3億円
110.34%経常利益 (FY25)
37.8億円
102.36%純利益 (FY25)
-32.9億円
338.78%総資産
817億円
7.82%自己資本比率
40.4%
—ROE
-9.4%
13.20%01
企業サマリ
Overview · 事業概要
扶桑薬品工業は1964年に日本初の透析液を発売して以来、透析剤メーカーとしてトップシェアを維持する医療用医薬品専業メーカーである。岡山・大阪・茨城の3量産工場と全国12拠点の配送センターを擁し、人工腎臓用透析剤キンダリーを中核に輸液・注射剤などの基礎的医薬品を国内全域に安定供給する体制を整えている。FY2025は腎・透析関連後発医薬品の販売促進と輸液の他社品代替供給が奏功し、売上高606億円(前年比+9.3%)と7期連続増収を達成。不採算品再算定の恩恵もあり営業利益は41億円と前年比110%増と急回復した。しかし、東レ株式会社からのナルフラフィン塩酸塩OD錠に関する特許侵害訴訟で知的財産高等裁判所が74億円超の支払いを命じる判決を下し、訴訟関連損失引当金87億円を特別損失に計上したことで純損失33億円・ROE▲9.4%に転落した。財務面では自己資本比率40.4%を維持しているが、最高裁上告中の訴訟リスクと、薬価改定・物流コスト高騰・透析剤市場への特定依存が中期的な課題となっている。
Business Model · ビジネスモデル
- 1収益源: 医薬品事業が売上高604億円と全体の99.8%を占め、不動産事業1億円が補完する構造である。
- 2顧客: 全国35万人超の透析患者を支える病院・透析クリニックへ卸4社経由で製品を供給している。
- 3価値提案: 1964年来の透析液パイオニアとして後発品を含む透析剤フルラインと輸液・注射剤を安定供給する。
- 4コスト構造: 重量物主体の製品特性から物流コストが高く、売上原価率・販管費率とも業界平均より高くなる傾向である。
Risks · リスク要因
- 1特許訴訟リスク: 東レとのナルフラフィン特許訴訟で74億円超の支払い命令が確定すれば財務・信用に重大な打撃となる。
- 2薬価引き下げリスク: 2年ごとの薬価改定と後発品使用促進策が継続し、主力透析剤・輸液の単価下落圧力が続いている。
- 3特定製品依存リスク: 透析剤・輸液に収益が集中しており、代替技術の登場や競合の価格攻勢が業績に直結する構造である。
- 4物流・原材料コストリスク: 重量物比率が高い製品特性から物流費高騰の影響が大きく、原材料費上昇も利益率を圧迫し続けている。
Strengths · 強み
- 1透析剤トップシェア: 1964年以来の先行者優位と岡山・茨城両大型工場により国内透析液市場の首位を維持している。
- 2安定供給体制: 東西分散の3工場と全国12配送センターにより、大規模災害時でも供給継続できるBCP体制を構築している。
- 3薬価規制への適応力: 特例的な不採算品再算定を活用し輸液の不採算を緩和するなど、制度対応能力で収益改善を実現した。
- 4生殖補助医療(ART)参入: 体外受精用培養液ブランド「HiGROW」を展開し、透析依存から脱却する多角化の芽を育成している。
Strategy · 戦略・今後の展望
- 1透析剤トップシェア堅持: 新規透析剤の開発と後発品ラインアップ拡充により競合との差別化を維持・強化する方針である。
- 2岡山・茨城工場の生産性向上: 両基幹工場の稼働効率改善と増産対応により製造原価率を継続的に引き下げることを目指している。
- 3受託製造による新収益拡大: 大規模製造設備とブランド技術を活かし他社製品の受託製造を拡大して収益源を多様化する。
- 4新領域への推進: ART分野「HiGROW」や新規事業展開を通じ、透析・輸液依存から脱却した成長軸を中長期で確立する。
Recent Highlights · 直近の動向
FY2025売上高606億円(+9.3%): 透析後発品拡販と輸液の他社品代替需要が重なり7期連続増収・営業利益は110%増となった。
東レ特許訴訟で87億円特別損失: 2025年5月の知財高裁判決で74億円超の支払い命令を受け、純損失33億円・ROE▲9.4%に転落した。
最高裁上告(2025年6月): 知財高裁判決を不服として最高裁に上告申立済みであり、判決確定まで訴訟不確実性が継続する。
短期借入金急増でCF悪化: サプライヤー支払期日短縮の一過性影響で営業CFが▲33億円となり、短期借入で76億円を調達した。
02
業績推移
売上高
606億円▲9.3%FY25
営業利益
41.3億円▲110.3%FY25
純利益
-32.9億円▼338.8%FY25
利益率推移営業利益率 / 純利益率
営業利益率純利益率
EPS 推移1 株当たり当期純利益 (円)
EPS
03
財務諸表
損益計算書 (PL)
単位: 億円
| 項目 | FY19 | FY20 | FY21 | FY22 | FY23 | FY24 | FY25 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 461 | 469 | 493 | 496 | 510 | 554 | 606 |
| 売上原価 | — | — | — | — | — | — | — |
| 売上総利益 | — | — | — | — | — | — | — |
| 販管費 | — | — | — | — | — | — | — |
| 営業利益 | — | — | — | 19.2 | 22.1 | 19.6 | 41.3 |
| 経常利益 | 12.8 | 10.7 | 22.3 | 20.0 | 22.1 | 18.7 | 37.8 |
| 純利益 | 8.9 | 7.1 | 16.1 | 14.8 | 16.1 | 13.8 | -32.9 |
貸借対照表 (BS)
単位: 億円 (自己資本比率を除く)。ネット有利子負債 = 有利子負債 − 現金及び預金。
| 項目 | FY19 | FY20 | FY21 | FY22 | FY23 | FY24 | FY25 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 総資産 | 717 | 692 | 699 | 693 | 725 | 758 | 817 |
| 純資産 (自己資本) | 328 | 323 | 337 | 345 | 356 | 367 | 330 |
| 自己資本比率 (%) | 45.8 | 46.7 | 48.2 | 49.8 | 49.2 | 48.4 | 40.4 |
| 現金及び預金 | 48.3 | 72.7 | 70.7 | 73.5 | 80.1 | 51.2 | 62.6 |
| 有利子負債 | — | — | — | — | — | — | — |
| ネット有利子負債 | — | — | — | — | — | — | — |
キャッシュフロー (CF)
単位: 億円。FCF = 営業CF − 設備投資。▲はマイナス。
| 項目 | FY19 | FY20 | FY21 | FY22 | FY23 | FY24 | FY25 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 営業CF | 20.5 | 57.3 | 32.3 | 35.0 | 28.5 | 6.3 | ▲33.1 |
| 投資CF | ▲23.7 | ▲14.8 | ▲9.8 | ▲15.5 | ▲13.7 | ▲35.4 | ▲31.7 |
| 財務CF | ▲3.1 | ▲18.0 | ▲24.5 | ▲16.7 | ▲8.1 | 0.1 | 76.2 |
| FCF | — | — | — | — | — | — | — |
| 設備投資 (CapEx) | — | — | — | — | — | — | — |
| 減価償却費 | — | — | — | — | — | — | — |
1株指標・収益性 (FY25)
株価データは準備中
EPS
—
1株純利益 (円)
BPS
—
1株純資産 (円)
ROE
—
自己資本利益率
ROA
—
総資産利益率
PER
—
株価収益率
PBR
—
株価純資産倍率
配当利回り
—
直近 DPS / 株価
成長投資 (FY25)
04
セグメント
セグメント情報は準備中です。
05
地域別売上
地域別売上データは準備中です。
06
従業員
従業員データ
連結
—人
単体
1,340人
平均年齢
41.9歳
平均勤続
19.4年
単体 平均年収
585万円
連結従業員数 推移
FY21
—
FY22
—
FY23
—
FY24
—
FY25
—
08
配当・株主還元
配当・株主還元
FY25 実績1株配当 (年間)
122.00円+17
配当性向
-21.3%
1株配当 推移 (円・生値)
FY20
90
FY21
90
FY22
90
FY23
100
FY24
105
FY25
122
※ 生値。株式分割の遡及調整は未適用。
09
IR資料
IR資料は準備中です。
10
競合比較
競合比較は準備中です。
11
ニュース
関連ニュースは準備中です。