生
生化学工業株式会社
セイカガクコウギョウカブシキガイシャ上場医薬品4548EDINET: E00970SEIKAGAKU CORPORATION
決算期: 03月期
業種: 医薬品
売上高 (FY25)
394億円
8.73%営業利益 (FY25)
13.3億円
207.85%経常利益 (FY25)
19.3億円
14.31%純利益 (FY25)
12.1億円
44.46%総資産
839億円
2.54%自己資本比率
87.3%
—ROE
1.7%
1.40%01
企業サマリ
Overview · 事業概要
生化学工業はグリコサミノグリカン(GAG)という糖質科学に特化した製薬企業であり、ヒアルロン酸系関節機能改善剤(アルツ、ジョイクル等)と、エンドトキシン・グルカン測定試薬を手掛けるLAL事業の2本柱で構成される。販売部門を自社で持たず、科研製薬やジンマー バイオメット等の提携先に販売を委託することで経営資源を研究開発・製造に集中するファブレス型に近いビジネスモデルが特徴だ。FY2025売上高は394億円(前期比+8.7%)と成長を維持しているが、営業利益は13億円(ROE1.7%)と薄利構造が課題であり、研究開発費が売上高の約21%を占める先行投資フェーズにある。最大の焦点は腰椎椎間板ヘルニア治療剤SI-6603の米国承認で、2025年3月にFDAより製造施設・品質管理上の懸念を理由に審査完了報告通知(CRL)を受領し、中期計画(2026年3月期 売上高400億円・営業利益70億円)の達成は困難となった。1年以内の再申請を目指しており、承認の成否が中長期の業績を大きく左右する。一方、LAL事業は遺伝子組換え試薬パイロスマート ネクストジェンの拡販や海外展開が好調で、FY2025に15.5%増収と高成長を見せており、新たな成長ドライバーとして期待される。
Business Model · ビジネスモデル
- 1収益源: 医薬品事業(売上の69.9%)とLAL事業(30.1%)の2セグメントで構成し、ロイヤリティーが医薬品事業の利益を補完している。
- 2顧客: 科研製薬やジンマー バイオメット等の国内外販売提携先に独占販売委託し、医療機関へは直販せずB2B構造を取っている。
- 3価値提案: GAG(ヒアルロン酸・コンドロイチン硫酸等)の独自基盤技術により関節・眼科・エンドトキシン測定の各領域で差別化製品を提供している。
- 4コスト構造: 研究開発費が売上高比約21%と高水準で、日本・カナダ2拠点のグローバル製造体制への設備投資も継続しているため、固定費負担が大きい。
Risks · リスク要因
- 1SI-6603の承認リスク: 2025年3月にFDAからCRLを受領し、製造・品質管理上の課題が指摘されており、再申請後も承認が得られない場合は中期計画の根幹が崩れる。
- 2薬価引き下げによる国内収益圧迫: 国内医薬品は毎年の薬価改定により単価が継続的に低下し、FY2025も国内医薬品売上が前期比1.5%減と数量増でも増収にならない構造がある。
- 3販売提携先への高依存: 科研製薬1社で売上の24.1%、ジンマー バイオメットで11.4%を占め、契約変更・関係悪化時の業績影響を定量予測できない集中リスクがある。
- 4為替変動リスク: 海外売上比率が62.0%(ロイヤリティー除く)に上り、FY2025は円高転換により為替差損が発生、経常利益の増益幅が営業利益(+208%)対比で14.3%増にとどまった。
Strengths · 強み
- 1GAG特化の独自技術: グリコサミノグリカン科学に50年超集中することで、ヒアルロン酸関連製品の製造・応用において競合が容易に模倣できない知見と特許群を蓄積している。
- 2国内関節機能改善剤での高シェア: 競合品販売終了を契機にアルツの医療機関納入本数が増加しており、国内市場での支配的地位が安定した収益基盤となっている。
- 3LAL事業の遺伝子組換え技術: 子会社ACC社が遺伝子組換えエンドトキシン測定試薬パイロスマート ネクストジェンで先行し、バイオ医薬品製造の安全試験需要を取り込んでいる。
- 4強固な財務基盤: 総資産839億円に対し純資産732億円(自己資本比率約87%)、現金183億円を保有し、無借金に近い財務構造で長期R&D投資を継続できる。
Strategy · 戦略・今後の展望
- 1SI-6603再申請と米国上市: FDAのCRL受領から1年以内の再申請を目指し、製造施設・原薬・製剤の品質管理上の指摘事項への対応を最優先課題として推進する。
- 2LAL事業の拡大: ACC社の遺伝子組換えエンドトキシン試薬の科学データ蓄積と論文化を継続し、グルカン測定体外診断薬の販売国拡大・病院市場開拓でFY2025の+15.5%成長を維持する。
- 3グローバル2拠点生産体制: カナダ子会社ダルトン ケミカル ラボラトリーズと国内高萩工場の2拠点化を完成させ、安定供給と製造コスト削減の両立を2026年3月期までに実現する。
- 4研究開発パイプラインの進展: 癒着防止材SI-449の国内承認取得、ドライアイ治療剤SI-614の米国第3相試験終了、Gel-One国内第3相試験(2025年2月開始)の完了を中期に目指す。
Recent Highlights · 直近の動向
SI-6603のFDA審査完了報告通知受領(2025年3月): 有効性・安全性への懸念はないものの製造施設・品質管理の追加指摘により不承認となり、中期計画数値目標(売上400億円・営業利益70億円)の達成が困難と公表した。
FY2025売上高394億円(+8.7%): ロイヤリティーが前期比+271.6%の26億円へ急増し、国内・海外医薬品の微減を補い全社増収を牽引した。
純利益44.5%減の12億円: 円高転換による為替差損計上(前期の差益から反転)と税金費用増加が重なり、経常利益+14.3%に対し最終利益が大幅に落ち込んだ。
LAL事業売上119億円(+15.5%): パイロスマート ネクストジェンとグルカン測定品の販売増に加え、ACC社が創業50周年を機にブランドを刷新し、次の成長フェーズへの移行を明示した。
02
業績推移
売上高
394億円▲8.7%FY25
営業利益
13.3億円▲207.9%FY25
純利益
12.1億円▼44.5%FY25
利益率推移営業利益率 / 純利益率
営業利益率純利益率
EPS 推移1 株当たり当期純利益 (円)
EPS
03
財務諸表
損益計算書 (PL)
単位: 億円
| 項目 | FY19 | FY20 | FY21 | FY22 | FY23 | FY24 | FY25 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 276 | 292 | 277 | 349 | 335 | 362 | 394 |
| 売上原価 | — | — | — | — | — | — | — |
| 売上総利益 | — | — | — | — | — | — | — |
| 販管費 | — | — | — | — | — | — | — |
| 営業利益 | — | — | — | 44.9 | 21.1 | 4.3 | 13.3 |
| 経常利益 | 28.6 | 39.8 | 30.2 | 53.9 | 30.7 | 16.9 | 19.3 |
| 純利益 | 22.4 | -108 | 42.6 | 37.3 | 22.4 | 21.9 | 12.1 |
貸借対照表 (BS)
単位: 億円 (自己資本比率を除く)。ネット有利子負債 = 有利子負債 − 現金及び預金。
| 項目 | FY19 | FY20 | FY21 | FY22 | FY23 | FY24 | FY25 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 総資産 | 802 | 687 | 699 | 752 | 756 | 818 | 839 |
| 純資産 (自己資本) | 730 | 598 | 636 | 663 | 672 | 723 | 732 |
| 自己資本比率 (%) | 91.0 | 86.9 | 91.0 | 88.2 | 88.9 | 88.4 | 87.3 |
| 現金及び預金 | 73.1 | 150 | 158 | 234 | 258 | 187 | 183 |
| 有利子負債 | — | — | — | — | — | — | — |
| ネット有利子負債 | — | — | — | — | — | — | — |
キャッシュフロー (CF)
単位: 億円。FCF = 営業CF − 設備投資。▲はマイナス。
| 項目 | FY19 | FY20 | FY21 | FY22 | FY23 | FY24 | FY25 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 営業CF | 31.2 | 86.7 | 12.6 | 81.9 | 15.7 | 5.1 | 44.3 |
| 投資CF | ▲14.8 | 6.2 | 10.2 | 8.7 | 33.6 | ▲72.1 | ▲35.4 |
| 財務CF | ▲18.1 | ▲16.0 | ▲15.1 | ▲21.5 | ▲32.4 | ▲14.6 | ▲15.7 |
| FCF | — | — | — | — | — | — | — |
| 設備投資 (CapEx) | — | — | — | — | — | — | — |
| 減価償却費 | — | — | — | — | — | — | — |
1株指標・収益性 (FY25)
株価データは準備中
EPS
22.25
1株純利益 (円)
BPS
—
1株純資産 (円)
ROE
1.7%
自己資本利益率
ROA
1.4%
総資産利益率
PER
—
株価収益率
PBR
—
株価純資産倍率
配当利回り
—
直近 DPS / 株価
成長投資 (FY25)
04
セグメント
セグメント売上構成比営業利益利益率
LAL0.0兆30.1%0.00兆6.8%
Pharmaceutical0.0兆69.9%0.00兆1.9%
05
地域別売上
地域別売上データは準備中です。
06
従業員
従業員データ
連結
—人
単体
647人
平均年齢
40.2歳
平均勤続
12.3年
単体 平均年収
890万円
連結従業員数 推移
FY21
—
FY22
—
FY23
—
FY24
—
FY25
—
08
配当・株主還元
配当・株主還元
FY25 実績1株配当 (年間)
45.00円+6
配当性向
177.5%
1株配当 推移 (円・生値)
FY20
39
FY21
34
FY22
45
FY23
39
FY24
39
FY25
45
※ 生値。株式分割の遡及調整は未適用。
09
IR資料
IR資料は準備中です。
10
競合比較
競合比較は準備中です。
11
ニュース
関連ニュースは準備中です。