杏
杏林製薬株式会社
キョウリンセイヤクカブシキガイシャ上場医薬品4569EDINET: E00985KYORIN Pharmaceutical Co., Ltd.
決算期: 03月期
業種: 医薬品
売上高 (FY25)
1301億円
8.83%営業利益 (FY25)
126億円
101.59%経常利益 (FY25)
132億円
93.77%純利益 (FY25)
90.9億円
65.95%総資産
1936億円
9.00%自己資本比率
70.4%
—ROE
6.8%
2.50%01
企業サマリ
Overview · 事業概要
杏林製薬グループは医療用新薬・後発医薬品・診断事業を展開する国内中堅製薬会社であり、FY2025(2026年3月期)の連結売上高は1,301億円(前期比+8.8%)、営業利益は126億円(前期比+101.6%)と大幅増益を達成した。増収の主因は「ベオーバ」「ラスビック」「リフヌア」「フルティフォーム」「デザレックス」の新薬5製品の伸長に加え、自社創製化合物KRP-M223のノバルティス社への導出に伴う契約一時金(新医薬品海外売上高:前期比+2,195%)という一時的要因が加わったことである。一方、長期収載品「ムコダイン」「キプレス」は選定療養の影響で減収が続いており、新薬比率の最大化が引き続き経営の最重要課題となっている。中期経営計画「Vision 110-Stage1-(2023〜2025年度)」ではパイプライン拡充に向けバイエル・ビオドール・シラーノ等との複数ライセンス契約を締結し、肺線維症・疼痛・自己免疫疾患の3領域に創薬を集中する方針を打ち出した。ROEは6.8%とやや低水準にとどまり、資本効率改善とパイプライン価値の実現が投資家の注視点となっている。
Business Model · ビジネスモデル
- 1収益源: 新医薬品等(国内)が売上高の64.7%を占め、後発医薬品(28.5%)と海外・導出収入が補完する構成である。
- 2顧客: 病院・診療所向けにMR営業とデジタルプロモーションを組み合わせ、医師・薬剤師へ処方促進を行っている。
- 3価値提案: 呼吸器・泌尿器・アレルギー領域で新薬5製品を軸に、後発医薬品のオーソライズドジェネリックも展開する。
- 4コスト構造: 研究開発費がFY2025で前期比2,495百万円増加し、グループ4工場体制の製造費と並ぶ主要費用となっている。
Risks · リスク要因
- 1薬価改定リスク: 2024年4月改定でキョーリン単体7%台の薬価引き下げを受け、毎年改定が続く場合は収益を継続的に圧迫する恐れがある。
- 2研究開発の不確実性: 間質性肺疾患治療薬KRP-R120等の第Ⅲ相試験が失敗した場合、多額の開発費が回収不能となりROEをさらに低下させる。
- 3アライアンス依存リスク: 売上高の一部をバイエル・ノバルティス等との提携契約に依存しており、提携解消時の収益影響が大きい。
- 4長期収載品の構造的減収: 「ムコダイン」「キプレス」等は選定療養の対象拡大により小児用を中心に需要が継続的に減少している。
Strengths · 強み
- 1主力5新薬の成長力: 「ベオーバ」「ラスビック」「リフヌア」等5製品が同時成長し、薬価改定の逆風を吸収する収益基盤を持つ。
- 2導出・導入の両輪戦略: 2023年度設立の事業開発本部がバイエル・ノバルティス等と複数契約を締結し、一時金収入と開発費分散を実現した。
- 34工場体制の安定供給力: 2024年4月稼働の高岡工場を加えた4工場体制で生産能力を増強し、後発医薬品の安定供給を維持している。
- 4後発医薬品の収益補完: キョーリン リメディオを擁する後発医薬品事業が売上高370億円規模の安定キャッシュフロー源となっている。
Strategy · 戦略・今後の展望
- 1Vision 110 Stage2(2026〜2029年度)への移行: 2026年度からStage2を開始し、新薬比率のさらなる最大化と研究開発費控除前営業利益率16%超の継続的達成を目指す。
- 2創薬3領域集中投資: 肺線維症・疼痛・自己免疫疾患の3領域に絞り、低分子に加え新モダリティ獲得で2032年までの新薬パイプラインを充実させる。
- 3パイプライン拡充の加速: 事業開発本部が2025年度も複数品目の導入獲得を目指し、モダリティ・疾患領域の評価範囲をグローバルに拡大する。
- 4DOEを勘案した安定配当: 資本コスト意識のもとDOE(株主資本配当率)を基準に安定配当を継続し、成長投資と株主還元のバランスで資本効率向上を図る。
Recent Highlights · 直近の動向
FY2025売上高1,301億円・営業利益126億円: 前期比それぞれ+8.8%・+101.6%と急拡大し、経常利益132億円・純利益91億円も過去最高水準を更新した。
ノバルティス社へのKRP-M223導出: 自社創製化合物を全世界独占権でノバルティスに供与し、契約一時金が新医薬品(海外)売上高を前期比+2,195%押し上げた。
バイエル社等との複数ライセンス契約: 閉塞性睡眠時無呼吸(バイエル)・疼痛(ビオドール)・嗅覚障害(シラーノ)で新たな開発パイプラインを取得した。
高岡工場が2024年7月に初出荷: 2024年4月稼働の高岡工場で後発医薬品と「ムコダイン錠」の生産を開始し、4工場体制による安定供給体制が整備された。
02
業績推移
売上高
1,301億円▲8.8%FY25
営業利益
126億円▲101.6%FY25
純利益
90.9億円▲66.0%FY25
利益率推移営業利益率 / 純利益率
営業利益率純利益率
EPS 推移1 株当たり当期純利益 (円)
EPS
03
財務諸表
損益計算書 (PL)
単位: 億円
| 項目 | FY19 | FY20 | FY21 | FY22 | FY23 | FY24 | FY25 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 1136 | 1100 | 1029 | 1055 | 1133 | 1195 | 1301 |
| 売上原価 | — | — | — | — | — | — | — |
| 売上総利益 | — | — | — | — | — | — | — |
| 販管費 | — | — | — | — | — | — | — |
| 営業利益 | — | — | — | 50.1 | 51.2 | 62.3 | 126 |
| 経常利益 | 94.4 | 81.8 | 64.5 | 55.7 | 58.3 | 68.2 | 132 |
| 純利益 | 68.7 | 61.5 | 61.3 | 39.3 | 47.2 | 54.8 | 90.9 |
貸借対照表 (BS)
単位: 億円 (自己資本比率を除く)。ネット有利子負債 = 有利子負債 − 現金及び預金。
| 項目 | FY19 | FY20 | FY21 | FY22 | FY23 | FY24 | FY25 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 総資産 | 1730 | 1712 | 1671 | 1719 | 1760 | 1776 | 1936 |
| 純資産 (自己資本) | 1234 | 1227 | 1247 | 1245 | 1255 | 1307 | 1363 |
| 自己資本比率 (%) | 71.3 | 71.7 | 74.6 | 72.4 | 71.3 | 73.6 | 70.4 |
| 現金及び預金 | 309 | 305 | 265 | 263 | 188 | 139 | 150 |
| 有利子負債 | — | — | — | — | — | — | — |
| ネット有利子負債 | — | — | — | — | — | — | — |
キャッシュフロー (CF)
単位: 億円。FCF = 営業CF − 設備投資。▲はマイナス。
| 項目 | FY19 | FY20 | FY21 | FY22 | FY23 | FY24 | FY25 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 営業CF | 3.4 | 77.4 | 51.9 | 63.5 | 20.1 | 15.5 | 35.1 |
| 投資CF | 149 | ▲29.4 | ▲42.6 | ▲25.6 | ▲62.8 | ▲31.9 | ▲63.2 |
| 財務CF | ▲273 | ▲51.2 | ▲49.2 | ▲41.1 | ▲33.6 | ▲33.5 | 39.5 |
| FCF | — | — | — | — | — | — | — |
| 設備投資 (CapEx) | — | — | — | — | — | — | — |
| 減価償却費 | — | — | — | — | — | — | — |
1株指標・収益性 (FY25)
株価データは準備中
EPS
158.17
1株純利益 (円)
BPS
—
1株純資産 (円)
ROE
6.8%
自己資本利益率
ROA
4.7%
総資産利益率
PER
—
株価収益率
PBR
—
株価純資産倍率
配当利回り
—
直近 DPS / 株価
成長投資 (FY25)
04
セグメント
セグメント情報は準備中です。
05
地域別売上
地域別売上データは準備中です。
06
従業員
従業員データ
連結
—人
単体
1,330人
平均年齢
44.9歳
平均勤続
19.4年
単体 平均年収
883万円
連結従業員数 推移
FY21
—
FY22
—
FY23
—
FY24
—
FY25
—
08
配当・株主還元
配当・株主還元
FY25 実績1株配当 (年間)
77.00円+5
配当性向
35.3%
1株配当 推移 (円・生値)
FY20
105
FY21
105
FY22
72
FY23
72
FY24
72
FY25
77
※ 生値。株式分割の遡及調整は未適用。
09
IR資料
IR資料は準備中です。
10
競合比較
競合比較は準備中です。
11
ニュース
関連ニュースは準備中です。