大
大和工業株式会社
ヤマトコウギョウカブシキガイシャ上場鉄鋼5444EDINET: E01259YAMATO KOGYO CO.,LTD.
決算期: 03月期
業種: 鉄鋼
売上高 (FY25)
1683億円
2.93%営業利益 (FY25)
115億円
33.50%経常利益 (FY25)
544億円
45.17%純利益 (FY25)
318億円
54.54%総資産
6575億円
8.00%自己資本比率
91.7%
—ROE
5.9%
8.60%01
企業サマリ
Overview · 事業概要
大和工業は姫路を国内マザー工場に持つ電炉系形鋼メーカーで、H形鋼を中心とした鉄鋼事業と軌道用品事業を展開する。売上高1,683億円に対し経常利益544億円という高い経常利益率は、米国合弁ニューコア・ヤマト・スチール(NYS)を筆頭に、タイ・インドネシア・中東の関係会社から得る持分法投資利益・配当収益が営業利益を大幅に上回ることに起因する。FY2025は売上高が前期比+2.9%と微増したものの、中東持分法関連会社SULBの減損処理で持分法利益が前期比▲374億円と急減し、経常利益・純利益ともに大幅減益となった。中長期戦略では「ASEAN 300万トン体制」と「形鋼グローバル生産能力800万トン体制」を掲げ、2024年5月にインドネシアのガルーダ・ヤマト・スチール(GYS)を子会社化してASEAN第3拠点を確保した。次期(FY2026)は売上高1,640億円、営業利益60億円、経常利益560億円、純利益400億円を予想しており、米国事業の高収益維持と中国安価材への対抗が最大の焦点となる。
Business Model · ビジネスモデル
- 1収益源: 製造利益は日本・タイ・インドネシアの連結子会社が担い、米国・中東等の持分法利益・配当が経常利益の約80%を占める二層構造である。
- 2主力製品: H形鋼を中心とする土木・建築用形鋼が売上の大半を占め、軌道用品事業(売上高87億円)が補完する。
- 3顧客・市場: 北米・ASEAN・中東のインフラ・建築需要を主要市場とし、データセンターや半導体工場など大型案件向け大型サイズ製品を供給する。
- 4コスト構造: 電炉方式のため鉄スクラップと電力費がコストの根幹を成し、スクラップ市況・電力単価の変動が鋼材マージンに直結する。
Risks · リスク要因
- 1中国安価材の流入による市況悪化: ASEAN・中東市場で中国製H形鋼との価格競争が激化しており、鋼材マージンの持続的な縮小リスクがある。
- 2持分法損益の大幅変動リスク: FY2025に中東SULBの減損で持分法利益が前期比▲374億円となったように、少数関係会社の業績悪化が連結損益を直撃する。
- 3為替変動リスク: 在外子会社・関連会社の円換算業績や外貨建て現預金残高が円高局面で大きく目減りし、純資産・包括利益に多大な影響を及ぼす。
- 4電力・鉄スクラップコスト高騰: 電炉メーカーとして電力費とスクラップ価格の上昇がコスト増に直結し、FY2025も電力費・物流費の大幅上昇が国内収益を圧迫した。
Strengths · 強み
- 1米国NYSの圧倒的収益力: ニューコアとの合弁で大型H形鋼市場を寡占し、追加関税措置後も高水準の鋼材マージンを安定確保している。
- 2ASEAN3拠点体制: タイ・インドネシア・ベトナムで「ASEAN 300万トン」を構築し、域内過半シェア獲得を目指す地域集中戦略が差別化要因となっている。
- 3持株会社モデルによる財務的安定性: 多国籍の持分法利益・配当収入が営業利益を大幅に上回り、製造事業単体の不振を吸収できる収益構造を持つ。
- 4電炉・リサイクル特化の環境優位性: 鉄スクラップ100%使用の電炉方式はCO2排出量が高炉比で大幅に低く、脱炭素規制強化の追い風を受けやすい。
Strategy · 戦略・今後の展望
- 1ASEAN 300万トン体制の深化: タイ・インドネシア・ベトナム3拠点のシナジー最大化と域内過半シェア獲得を目指し、ASEANを米国に次ぐ第2の収益柱に育成する。
- 2形鋼グローバル生産能力800万トン体制: インドを有力候補とする新拠点獲得を検討し、M&Aや提携による製品群拡充・バリューチェーン強化を推進する。
- 3国内マザー工場の競争力強化: ヤマトスチールで圧延ライン更新など数年にわたる戦略的設備投資を実施し、2025年3月にはJFEグループとH形鋼事業の協業を正式開始した。
- 4新事業・グリーン領域への進出: 「2030年ありたい姿」に基づき、国内外のM&Aを通じた新たな鉄・インフラ・グリーン事業領域への参入とプロフェッショナル人材育成を加速する。
Recent Highlights · 直近の動向
FY2025経常利益は544億円で前期比▲448億円の大幅減益: 中東持分法関連会社SULBの減損処理が主因で持分法利益が前期比▲374億円となり、純利益も318億円に止まった。
インドネシアGYS子会社化が完了(2024年5月): 取得関連費用約11億円を計上しつつも、9ヵ月間で売上高280億円・営業利益38億円を連結貢献し、ASEAN戦略の新基盤となった。
JFEグループとH形鋼事業の協業開始(2025年4月): 2025年3月25日に発表し4月より正式協業を開始、国内市場の競争環境変化と収益改善効果が今後の注目点となる。
FY2026業績予想は経常利益560億円・純利益400億円: 米国事業の前期並み高収益継続を見込む一方、日本・タイ・韓国は減益予想であり、中国材対抗が最大の経営課題となっている。
02
業績推移
売上高
1,683億円▲2.9%FY25
営業利益
115億円▼33.5%FY25
純利益
318億円▼54.5%FY25
利益率推移営業利益率 / 純利益率
営業利益率純利益率
EPS 推移1 株当たり当期純利益 (円)
EPS
03
財務諸表
損益計算書 (PL)
単位: 億円
| 項目 | FY19 | FY20 | FY21 | FY22 | FY23 | FY24 | FY25 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 2013 | 1820 | 1360 | 1500 | 1804 | 1635 | 1683 |
| 売上原価 | — | — | — | — | — | — | — |
| 売上総利益 | — | — | — | — | — | — | — |
| 販管費 | — | — | — | — | — | — | — |
| 営業利益 | — | — | — | 133 | 168 | 173 | 115 |
| 経常利益 | 315 | 231 | 216 | 576 | 905 | 992 | 544 |
| 純利益 | 228 | 148 | 49.8 | 399 | 653 | 700 | 318 |
貸借対照表 (BS)
単位: 億円 (自己資本比率を除く)。ネット有利子負債 = 有利子負債 − 現金及び預金。
| 項目 | FY19 | FY20 | FY21 | FY22 | FY23 | FY24 | FY25 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 総資産 | 3841 | 3830 | 3598 | 4149 | 5150 | 6088 | 6575 |
| 純資産 (自己資本) | 3337 | 3426 | 3258 | 3757 | 4702 | 5549 | 6029 |
| 自己資本比率 (%) | 86.9 | 89.4 | 90.6 | 90.5 | 91.3 | 91.2 | 91.7 |
| 現金及び預金 | 296 | 265 | 192 | 955 | 1339 | 1687 | 1240 |
| 有利子負債 | — | — | — | — | — | — | — |
| ネット有利子負債 | — | — | — | — | — | — | — |
キャッシュフロー (CF)
単位: 億円。FCF = 営業CF − 設備投資。▲はマイナス。
| 項目 | FY19 | FY20 | FY21 | FY22 | FY23 | FY24 | FY25 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 営業CF | 244 | 261 | 270 | 115 | 527 | 809 | 710 |
| 投資CF | ▲130 | ▲223 | ▲244 | 767 | ▲103 | ▲333 | ▲857 |
| 財務CF | ▲39.5 | ▲66.9 | ▲99.4 | ▲159 | ▲177 | ▲213 | ▲430 |
| FCF | — | — | — | — | — | — | — |
| 設備投資 (CapEx) | — | — | — | — | — | — | — |
| 減価償却費 | — | — | — | — | — | — | — |
1株指標・収益性 (FY25)
株価データは準備中
EPS
502.51
1株純利益 (円)
BPS
—
1株純資産 (円)
ROE
5.9%
自己資本利益率
ROA
4.8%
総資産利益率
PER
—
株価収益率
PBR
—
株価純資産倍率
配当利回り
—
直近 DPS / 株価
成長投資 (FY25)
04
セグメント
セグメント売上構成比営業利益利益率
OperatingSegmentsNotIncludedInReportableSegmentsAndOtherRevenueGeneratingBusinessActivities0.0兆1.8%0.00兆10.1%
RailwayTrackAccessories0.0兆5.2%0.00兆16.4%
SteelIndonesia0.0兆16.6%0.00兆13.5%
SteelJapan0.1兆35.4%0.01兆10.0%
SteelThailand0.1兆41.1%0.01兆7.7%
05
地域別売上
地域別売上データは準備中です。
06
従業員
従業員データ
連結
—人
単体
106人
平均年齢
39.1歳
平均勤続
8.9年
単体 平均年収
953万円
連結従業員数 推移
FY21
—
FY22
—
FY23
—
FY24
—
FY25
—
08
配当・株主還元
配当・株主還元
FY25 実績1株配当 (年間)
600.00円+50
配当性向
56.5%
1株配当 推移 (円・生値)
FY20
150
FY21
120
FY22
220
FY23
450
FY24
550
FY25
600
※ 生値。株式分割の遡及調整は未適用。
09
IR資料
IR資料は準備中です。
10
競合比較
競合比較は準備中です。
11
ニュース
関連ニュースは準備中です。