東
東京鐵鋼株式会社
トウキョウテッコウカブシキガイシャ上場鉄鋼5445EDINET: E01292TOKYO TEKKO CO., LTD.
決算期: 03月期
業種: 鉄鋼
売上高 (FY25)
826億円
3.74%営業利益 (FY25)
147億円
38.14%経常利益 (FY25)
151億円
31.96%純利益 (FY25)
109億円
37.61%総資産
812億円
4.29%自己資本比率
73.5%
—ROE
19.2%
3.30%01
企業サマリ
Overview · 事業概要
東京鐵鋼は電炉を用いた棒鋼製品の製造・販売を核とする鉄鋼メーカーで、主力製品の独自規格ネジ節鉄筋「ネジテツコン」と各種継手製品により、単なる素材供給に留まらず建設現場の省力化・省人化を支援するエンジニアリングサービスを提供する。売上高の約99%を占める鉄鋼事業では、伊藤忠丸紅住商テクノスチール・エムエム建材・阪和興業の3社合計で約78%の販売集中度を持つ一方、メタルスプレッド(製品価格と鉄スクラップ原料の価格差)の改善と高付加価値商品の拡販が功を奏し、FY2025の売上総利益率は28.3%、営業利益は前年同期比38.1%増の147億円と大幅増益を達成した。自己資本利益率は19.2%と自社目標10%の約2倍に達し、純資産は597億円まで積み上がっている。一方、国内建設需要の長期的縮小リスクと鉄スクラップ市況への依存が収益の振れ要因となっており、八戸工場の収益改善・新分野開拓・デジタル基盤強化が中期的な課題として残る。
Business Model · ビジネスモデル
- 1収益源: 鉄鋼事業が売上の98.7%を占め、ネジテツコン等の高付加価値棒鋼製品の販売価格とスクラップ調達価格の差益が主な利益ドライバーである。
- 2顧客: 伊藤忠丸紅住商テクノスチール(34.9%)、エムエム建材(21.6%)、阪和興業(21.2%)の大手鉄鋼流通3社に販売の約78%を依存している。
- 3価値提案: 独自のネジ節鉄筋と継手・プレキャスト工法による施工省力化ソリューションで、汎用棒鋼との差別化と高付加価値化を図っている。
- 4コスト構造: 主原料の鉄スクラップを電炉で溶解する製造コストが中心で、メタルスプレッドの水準が収益性を直接左右する構造である。
Risks · リスク要因
- 1メタルスプレッド変動リスク: 棒鋼製品価格と鉄スクラップ価格は独立した市況で動くため、スプレッド縮小局面では売上横ばいでも利益が急減する構造的リスクがある。
- 2建設需要の長期縮小: 人口減少・建設コスト高騰・人手不足による工事遅延が重なり、鉄筋用小棒の国内出荷は2年連続前年割れと需要縮小が顕在化している。
- 3販売先集中リスク: 上位3社合計で販売高の約78%を占め、特定流通業者との関係悪化や業界再編が生じた場合に売上が急減するリスクがある。
- 4災害・設備事故による操業停止: 本社工場(栃木県小山市)・八戸工場の2拠点体制のため、大規模地震や重大設備事故が発生した場合の生産代替手段が限定的である。
Strengths · 強み
- 1独自規格製品の優位性: ネジテツコンは他社標準品と互換性の低い独自規格で、継手・工法とのセット販売により代替困難な差別化ポジションを確立している。
- 2高いエンジニアリング力: 製造・開発・施工の3技術を統合したソリューション提案力を持ち、建設現場の省力化ニーズに対応できる数少ない電炉メーカーである。
- 3優秀な収益性と財務健全性: FY2025営業利益率17.8%・ROE19.2%と業界水準を大幅に上回り、純資産597億円・無借金に近い財務基盤を持つ。
- 4環境リサイクル事業との相乗効果: 廃車・廃家電等の産廃処理から鉄スクラップを自社調達し、低CO2鉄筋の訴求でESG対応と原料コスト管理を同時に実現している。
Strategy · 戦略・今後の展望
- 1高付加価値化の深化: ネジテツコン継手・プレキャスト継手など市況影響を受けにくい商品の売上比率をさらに高め、スプレッド変動に左右されない収益構造を目指す。
- 2八戸工場の収益改善と生産拡大: 収益性が低下した八戸工場で環境リサイクル事業の省力化・外販付加価値向上を推進し、同工場でのネジテツコン生産拡大も検討する。
- 3アライアンス活用による新分野開拓: 株式会社伊藤製鐵所との資本業務提携を活かし、他社との関係構築・強化を通じて新製品投入や新分野進出の機会を追求する。
- 4カーボンニュートラル対応: 2030年度までにCO2自社排出量(Scope1+2)を2013年度比46%削減する目標を設定し、低CO2鉄筋の発売で建設分野のGX需要を取り込む。
Recent Highlights · 直近の動向
FY2025業績の大幅改善: 売上826億円(+3.7%)の一方、メタルスプレッド改善と高付加価値商品拡販により営業利益147億円(+38.1%)・純利益109億円(+37.6%)を達成した。
収益目標の大幅超過: 経営目標の経常利益70億円・ROE10%に対し、実績は経常利益151億円・ROE19.2%と目標の2倍超を達成し財務基盤が大幅に強化された。
設備投資の加速: 投資CFの支出が前年比22.7%増の約56億円に拡大し、生産余力が減少している本社工場の補完・拡充に向けた設備取得を積極化している。
2023年7月にサステナビリティ委員会を設置: 専務取締役が委員長を務め、2024年度にScope1・2のCO2削減目標(2030年度に2013年度比46%減)を正式開示した。
02
業績推移
売上高
826億円▲3.7%FY25
営業利益
147億円▲38.1%FY25
純利益
109億円▲37.6%FY25
利益率推移営業利益率 / 純利益率
営業利益率純利益率
EPS 推移1 株当たり当期純利益 (円)
EPS
03
財務諸表
損益計算書 (PL)
単位: 億円
| 項目 | FY19 | FY20 | FY21 | FY22 | FY23 | FY24 | FY25 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 644 | 590 | 624 | 661 | 792 | 796 | 826 |
| 売上原価 | — | — | — | — | — | — | — |
| 売上総利益 | — | — | — | — | — | — | — |
| 販管費 | — | — | — | — | — | — | — |
| 営業利益 | — | — | — | -1.9 | 43.6 | 106 | 147 |
| 経常利益 | 32.6 | 60.4 | 75.2 | -6.4 | 49.4 | 114 | 151 |
| 純利益 | 31.4 | 39.9 | 49.8 | -47.2 | 36.6 | 78.9 | 109 |
貸借対照表 (BS)
単位: 億円 (自己資本比率を除く)。ネット有利子負債 = 有利子負債 − 現金及び預金。
| 項目 | FY19 | FY20 | FY21 | FY22 | FY23 | FY24 | FY25 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 総資産 | 585 | 575 | 651 | 631 | 698 | 779 | 812 |
| 純資産 (自己資本) | 394 | 431 | 480 | 424 | 461 | 532 | 597 |
| 自己資本比率 (%) | 67.3 | 75.0 | 73.8 | 67.3 | 66.1 | 68.2 | 73.5 |
| 現金及び預金 | 69.1 | 79.5 | 114 | 73.7 | 119 | 163 | 142 |
| 有利子負債 | — | — | — | — | — | — | — |
| ネット有利子負債 | — | — | — | — | — | — | — |
キャッシュフロー (CF)
単位: 億円。FCF = 営業CF − 設備投資。▲はマイナス。
| 項目 | FY19 | FY20 | FY21 | FY22 | FY23 | FY24 | FY25 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 営業CF | 6.6 | 76.7 | 78.9 | ▲51.0 | 68.8 | 121 | 81.8 |
| 投資CF | ▲21.5 | ▲27.3 | ▲31.1 | ▲33.6 | ▲16.3 | ▲45.6 | ▲56.0 |
| 財務CF | 0.1 | ▲38.9 | ▲13.7 | 44.7 | ▲7.6 | ▲30.6 | ▲47.6 |
| FCF | — | — | — | — | — | — | — |
| 設備投資 (CapEx) | — | — | — | — | — | — | — |
| 減価償却費 | — | — | — | — | — | — | — |
1株指標・収益性 (FY25)
株価データは準備中
EPS
1238.77
1株純利益 (円)
BPS
—
1株純資産 (円)
ROE
19.2%
自己資本利益率
ROA
13.4%
総資産利益率
PER
—
株価収益率
PBR
—
株価純資産倍率
配当利回り
—
直近 DPS / 株価
成長投資 (FY25)
04
セグメント
セグメント売上構成比営業利益利益率
OperatingSegmentsNotIncludedInReportableSegmentsAndOtherRevenueGeneratingBusinessActivities0.0兆1.4%0.00兆29.8%
Steel0.1兆98.6%0.01兆17.6%
05
地域別売上
地域別売上データは準備中です。
06
従業員
従業員データ
連結
—人
単体
593人
平均年齢
38.8歳
平均勤続
13.3年
単体 平均年収
695万円
連結従業員数 推移
FY21
—
FY22
—
FY23
—
FY24
—
FY25
—
08
配当・株主還元
配当・株主還元
FY25 実績1株配当 (年間)
475.00円+155
配当性向
29.7%
1株配当 推移 (円・生値)
FY20
70
FY21
90
FY22
30
FY23
120
FY24
320
FY25
475
※ 生値。株式分割の遡及調整は未適用。
09
IR資料
IR資料は準備中です。
10
競合比較
競合比較は準備中です。
11
ニュース
関連ニュースは準備中です。