東
東北特殊鋼株式会社
トウホクトクシュコウカブシキガイシャ上場鉄鋼5484EDINET: E01245Tohoku Steel Co.,Ltd.
決算期: 03月期
業種: 鉄鋼
売上高 (FY25)
212億円
0.75%営業利益 (FY25)
12.5億円
1.11%経常利益 (FY25)
13.7億円
0.87%純利益 (FY25)
10.1億円
3.38%総資産
340億円
2.19%自己資本比率
82.0%
—ROE
3.6%
0.00%01
企業サマリ
Overview · 事業概要
東北特殊鋼は宮城県村田町を本拠とし、電磁ステンレス鋼・耐熱鋼・特殊合金などの特殊鋼鋼材製造から精密加工・熱処理・表面処理まで一貫バリューチェーンを持つ中堅特殊鋼メーカーである。売上高212億円のうち特殊鋼事業が約89%を占めるが、その約7割は自動車向けのエンジンバルブ用耐熱鋼や燃料噴射装置用電磁ステンレス鋼であり、自動車電動化に伴うエンジン需要縮小への対応が経営の最優先課題となっている。もう一方の柱である不動産賃貸事業は仙台市長町の「ザ・モール仙台長町」を核とし、年間約24億円の安定収益をグループに供給することで特殊鋼事業の変動リスクを補完している。FY2025業績は売上高212億円(前年比-0.7%)、営業利益13億円、ROE 3.6%と2026中期経営計画の目標(売上高230億円・ROE 4%)を下回って推移しており、自動車メーカーの型式認証不正問題や半導体製造装置向けの在庫調整が直撃した。中期的には電磁ステンレス鋼の半導体・新エネルギー分野への用途拡大、磁歪クラッド材を活用した農業・IoT新事業、NEDOグリーンイノベーション基金での次世代モーター素材開発を成長ドライバーに位置づけており、脱エンジン依存と収益性改善の両立が問われている。
Business Model · ビジネスモデル
- 1収益源: 特殊鋼事業(売上高比約89%)と不動産賃貸事業(同約11%)の2事業で構成し利益を補完し合っている。
- 2顧客: 自動車産業が売上の約7割を占め、残りを半導体製造装置・新エネルギー産業向けに多様化しようとしている。
- 3価値提案: 素材開発から精密加工・熱処理まで一貫したバリューチェーンで高機能な電磁ステンレス鋼や特殊合金を供給している。
- 4コスト構造: 原材料費とエネルギー費が製造原価の大半を占め、減価償却費・研究開発費などの固定費負担も高水準となっている。
Risks · リスク要因
- 1エンジン用商品の市場縮小リスク: 売上の約7割を占める自動車向けエンジン用商品は電動化により需要縮小が確実視され、代替需要の開拓が間に合わない場合に業績が悪化する。
- 2原材料・エネルギーコスト高騰リスク: クロム・ニッケル等希少元素と電力・LPGが主な製造コストであり、地政学リスクや為替円安で高騰した分を価格転嫁できない恐れがある。
- 3設備老朽化による生産停止リスク: 1990年移転の村田工場は30年超が経過し、大型インフラ故障や薬液漏洩が発生すれば生産停止と多額の修繕費用が業績に直撃する。
- 4品質不正・重大クレームリスク: 一部の検査データが手入力でシステム連携されておらず、誤入力による不正データ提出や製造物責任賠償が発生し信用失墜につながる可能性がある。
Strengths · 強み
- 1電磁ステンレス鋼の独自技術: 真空誘導溶解炉と磁気焼鈍炉への過年度投資により、BEVエアコン用や半導体装置向けへ用途展開できる希少な製造能力を保有している。
- 2不動産賃貸による安定キャッシュ: 仙台長町商業施設から年間約24億円の安定売上を確保し、特殊鋼事業の需要変動リスクを緩衝する財務構造を持っている。
- 3磁歪クラッド材の独自素材技術: 農業向け害虫防除機器「トマタブル」やIoT振動発電など新規用途に展開できる自社開発材料をグループ内に保有している。
- 4健全な財務基盤: 純資産279億円・自己資本比率82%超で無借金に近い財務体質を維持し、長期投資余力を確保している。
Strategy · 戦略・今後の展望
- 1ポートフォリオ改革(2026年目標ROE 4%): 売上の約7割を占めるエンジン向けから電磁ステンレス鋼を半導体・新エネルギー分野へ拡販し、収益構造を転換することを目指す。
- 2研究開発費の継続投入: 2024年度から2026年度の3年間で計17億円(売上高の2.5%目安)を研究開発に充て、次世代モーター素材とNEDO案件の開発を前進させる。
- 3磁歪クラッド材新事業の立上げ: 農業向け「トマタブル」を2025年度以降に量産化・販売開始し、IoT振動発電電源も他社工場での実証を経て事業化する計画である。
- 4不動産資産の価値最大化: 「ザ・モール仙台長町」の計画的予防保全を継続しつつ、周辺不動産への追加投資でエリア全体の不動産価値向上を中期で図る方針である。
Recent Highlights · 直近の動向
FY2025業績は中期計画未達: 売上高211億円(目標230億円)、営業利益12億円(目標14億円)、ROE 3.6%(目標4%)とすべての指標で「2026中期経営計画」目標を下回った。
自動車型式認証不正問題が直撃: 複数メーカーの一部車種生産停止により特殊鋼需要が計画を下回り、主力顧客NITTANへの販売は前年比約240百万円減の2,256百万円に落ち込んだ。
半導体装置向けは回復遅れ: AI需要の恩恵が限定的で在庫調整が長引き、電磁ステンレス鋼の出荷量が前年比で減少したが、新規引き合いは増加し一部が受注に転換し始めている。
自己株式取得と増配でROE改善を模索: FY2025に自己株式213百万円取得、配当270百万円支払いを実施し、純資産279億円・現金835億円の財務余力を活用した株主還元を継続している。
02
業績推移
売上高
212億円▼0.7%FY25
営業利益
12.5億円▼1.1%FY25
純利益
10.1億円▲3.4%FY25
利益率推移営業利益率 / 純利益率
営業利益率純利益率
EPS 推移1 株当たり当期純利益 (円)
EPS
03
財務諸表
損益計算書 (PL)
単位: 億円
| 項目 | FY19 | FY20 | FY21 | FY22 | FY23 | FY24 | FY25 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 202 | 195 | 162 | 199 | 216 | 213 | 212 |
| 売上原価 | — | — | — | — | — | — | — |
| 売上総利益 | — | — | — | — | — | — | — |
| 販管費 | — | — | — | — | — | — | — |
| 営業利益 | — | — | — | 20.3 | 13.0 | 12.6 | 12.5 |
| 経常利益 | 22.6 | 20.0 | 15.4 | 21.4 | 14.2 | 13.8 | 13.7 |
| 純利益 | 16.1 | 14.6 | 4.3 | 11.5 | 11.2 | 9.8 | 10.1 |
貸借対照表 (BS)
単位: 億円 (自己資本比率を除く)。ネット有利子負債 = 有利子負債 − 現金及び預金。
| 項目 | FY19 | FY20 | FY21 | FY22 | FY23 | FY24 | FY25 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 総資産 | 276 | 288 | 298 | 312 | 327 | 348 | 340 |
| 純資産 (自己資本) | 225 | 236 | 242 | 253 | 263 | 276 | 279 |
| 自己資本比率 (%) | 81.4 | 82.0 | 81.1 | 81.1 | 80.3 | 79.2 | 82.0 |
| 現金及び預金 | 55.5 | 56.4 | 54.3 | 57.9 | 51.4 | 73.2 | 83.5 |
| 有利子負債 | — | — | — | — | — | — | — |
| ネット有利子負債 | — | — | — | — | — | — | — |
キャッシュフロー (CF)
単位: 億円。FCF = 営業CF − 設備投資。▲はマイナス。
| 項目 | FY19 | FY20 | FY21 | FY22 | FY23 | FY24 | FY25 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 営業CF | 16.4 | 23.7 | 16.3 | 13.0 | 6.7 | 28.5 | 21.3 |
| 投資CF | ▲10.0 | ▲20.6 | ▲17.3 | ▲7.8 | ▲11.2 | ▲4.8 | ▲5.9 |
| 財務CF | ▲2.0 | ▲1.9 | ▲1.5 | ▲1.7 | ▲2.1 | ▲2.1 | ▲4.9 |
| FCF | — | — | — | — | — | — | — |
| 設備投資 (CapEx) | — | — | — | — | — | — | — |
| 減価償却費 | — | — | — | — | — | — | — |
1株指標・収益性 (FY25)
株価データは準備中
EPS
134.20
1株純利益 (円)
BPS
—
1株純資産 (円)
ROE
3.6%
自己資本利益率
ROA
3.0%
総資産利益率
PER
—
株価収益率
PBR
—
株価純資産倍率
配当利回り
—
直近 DPS / 株価
成長投資 (FY25)
04
セグメント
セグメント売上構成比営業利益利益率
RealEstateBusiness0.0兆11.1%0.00兆45.1%
SpecialSteelBusiness0.0兆88.9%0.00兆1.0%
05
地域別売上
地域別売上データは準備中です。
06
従業員
従業員データ
連結
—人
単体
378人
平均年齢
40.8歳
平均勤続
15.1年
単体 平均年収
565万円
連結従業員数 推移
FY21
—
FY22
—
FY23
—
FY24
—
FY25
—
08
配当・株主還元
配当・株主還元
FY25 実績1株配当 (年間)
60.00円+24
配当性向
48.4%
1株配当 推移 (円・生値)
FY20
39
FY21
23
FY22
39
FY23
48
FY24
36
FY25
60
※ 生値。株式分割の遡及調整は未適用。
09
IR資料
IR資料は準備中です。
10
競合比較
競合比較は準備中です。
11
ニュース
関連ニュースは準備中です。