日
日本金属株式会社
ニッポンキンゾクカブシキガイシャ上場鉄鋼5491EDINET: E01276NIPPON KINZOKU CO., LTD.
決算期: 03月期
業種: 鉄鋼
売上高 (FY25)
513億円
0.22%営業利益 (FY25)
-1.9億円
82.74%経常利益 (FY25)
-4.7億円
62.41%純利益 (FY25)
7.0億円
54.50%総資産
699億円
6.91%自己資本比率
39.9%
—ROE
2.6%
3.40%01
企業サマリ
Overview · 事業概要
日本金属は冷間圧延ステンレス鋼帯(みがき帯鋼)と加工品を製造・販売する特殊鋼専業メーカーである。売上高513億円のうちみがき帯鋼事業が約80%を占め、自動車の外装モール・駆動部品向けが主力用途となっている。FY2025は売上高513億円とほぼ横ばいながら、営業損失2億円・経常損失5億円と2期連続の営業赤字となった。自動車メーカーの認証問題による国内生産台数の低迷、中国市場での日本車・欧米車からEV・新エネ車へのシフト加速、現地ステンレスメーカーの低コスト攻勢が重なり、主力のモール向け輸出数量が大幅減少した。純利益703億円は遊休地売却益(1,822百万円)に支えられた特殊要因によるものである。一方で、黒加飾ステンレス鋼「ファインブラック」の高級SUV・ミニバン採用拡大、インスリン・肥満防止薬向け注射針素材の需要増、データセンター向け精密部品の回復など独自製品領域での明るい動きもある。第11次経営計画「NIPPON KINZOKU 2030」第3フェーズ(2025-2029年度)では「マルチ&ハイブリッドマテリアル企業」への転換を掲げ、ニアネットシェイプ・ニアネットパフォーマンス技術の深化と新製品拡販で収益構造の変革を目指している。
Business Model · ビジネスモデル
- 1収益源: みがき帯鋼事業が売上高の約80%(411億円)を占め、加工品事業102億円が補完する構造である。
- 2顧客: 国内外の自動車メーカー・部品メーカーが主要顧客で、海外売上高比率は23.8%、実質的な海外依存度はさらに高い。
- 3価値提案: 黒加飾鋼「ファインブラック」や内面高精度管など独自の表面処理・精密加工技術で高付加価値ニッチ市場に特化している。
- 4コスト構造: 主原料のステンレス鋼仕入れコストが変動費の大半を占め、エネルギー・物流費高騰が固定費を押し上げ利益を圧迫している。
Risks · リスク要因
- 1自動車向け売上依存度が高く、EVシフト加速・中国市場の新エネ車比率上昇により主力のモール向け輸出が構造的な需要減に直面している。
- 2ステンレス主原料(ニッケル・クロム)の価格変動と、コスト上昇の販売価格転嫁タイムラグが繰り返し発生し、収益を不安定にしている。
- 3自動車駆動部品用高精度異形鋼がEV化の影響で2025年3月期契約終了・終息決定となるなど、既存製品の陳腐化リスクが顕在化している。
- 4固定資産の減損リスクと繰延税金資産の回収可能性が懸念される。連続営業赤字が続く場合、課税所得見積りの下方修正から一時的な損失計上につながる可能性がある。
Strengths · 強み
- 1黒加飾ステンレス鋼「ファインブラック」は国内大手自動車メーカーの高級SUV外装モールに採用され、マット調新仕様も2026年3月期から量産が決定している。
- 2注射針用ステンレス素材はインスリン・肥満防止薬需要の拡大を背景に国内・中国・インドで増加し、医療向けの受注基盤を着実に構築している。
- 360年超の圧延・加工ノウハウに基づく「ニアネットシェイプ」技術は、汎用品との差別化を維持し、競合の模倣を困難にしている。
- 4自己資本比率は39.9%(前期比+4.1ポイント)、現金及び現金同等物118億円を保有し、財務的な耐久性は相対的に高い水準にある。
Strategy · 戦略・今後の展望
- 1第11次経営計画「NIPPON KINZOKU 2030」第3フェーズ(2025-2029年度)で「ターゲットアイテム拡大・事業化」と「高収益体質の実現」を最重点目標に掲げている。
- 22030年までにScope1・2のCO2排出量を基準年比30%削減し、2040年に48%削減、2050年カーボンニュートラルを3ステップで目指している。
- 3医療(注射針・内面高精度管)・半導体・データセンター向けなど自動車以外の成長市場への「ターゲットアイテム」拡販を推進し、売上構成の分散化を図っている。
- 4FY2026通期業績予想は売上高534億円・営業利益9億円と黒字転換を見込み、下期からの自動車在庫調整完了と販売価格是正の浸透を主な根拠としている。
Recent Highlights · 直近の動向
FY2025売上高は513億円(前期比-0.2%)、営業損失2億円・経常損失5億円と2期連続の営業赤字となり、収益改善活動だけでは数量減をカバーできなかった。
遊休地売却益1,822百万円を計上したことで純利益703百万円を確保したが、前期の本社ビル売却益4,232百万円との比較では54.5%の大幅減益となった。
中国向けモール素材の販売数量が大幅減少した一方、マット調「ファインブラック」の採用決定やインスリン注射針向けの国際受注拡大など独自製品の引き合いは拡大している。
自己資本比率が39.9%に改善し、長期借入金を4,780百万円返済するなどバランスシートの健全化を進め、財務基盤の安定を優先した財務運営を続けている。
02
業績推移
売上高
513億円▼0.2%FY25
営業利益
-1.9億円▲82.7%FY25
純利益
7億円▼54.5%FY25
利益率推移営業利益率 / 純利益率
営業利益率純利益率
EPS 推移1 株当たり当期純利益 (円)
EPS
03
財務諸表
損益計算書 (PL)
単位: 億円
| 項目 | FY19 | FY20 | FY21 | FY22 | FY23 | FY24 | FY25 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 493 | 452 | 401 | 491 | 526 | 514 | 513 |
| 売上原価 | — | — | — | — | — | — | — |
| 売上総利益 | — | — | — | — | — | — | — |
| 販管費 | — | — | — | — | — | — | — |
| 営業利益 | — | — | — | 14.4 | 12.7 | -11.0 | -1.9 |
| 経常利益 | 26.8 | 6.3 | -24.5 | 13.4 | 12.8 | -12.6 | -4.7 |
| 純利益 | 9.1 | -2.0 | -2.8 | 25.2 | 9.2 | 15.4 | 7.0 |
貸借対照表 (BS)
単位: 億円 (自己資本比率を除く)。ネット有利子負債 = 有利子負債 − 現金及び預金。
| 項目 | FY19 | FY20 | FY21 | FY22 | FY23 | FY24 | FY25 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 総資産 | 619 | 618 | 642 | 722 | 739 | 751 | 699 |
| 純資産 (自己資本) | 212 | 205 | 205 | 233 | 244 | 269 | 279 |
| 自己資本比率 (%) | 34.3 | 33.2 | 31.9 | 32.3 | 33.1 | 35.8 | 39.9 |
| 現金及び預金 | 63.5 | 61.5 | 87.0 | 101 | 80.4 | 119 | 118 |
| 有利子負債 | — | — | — | — | — | — | — |
| ネット有利子負債 | — | — | — | — | — | — | — |
キャッシュフロー (CF)
単位: 億円。FCF = 営業CF − 設備投資。▲はマイナス。
| 項目 | FY19 | FY20 | FY21 | FY22 | FY23 | FY24 | FY25 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 営業CF | 7.6 | 17.1 | 23.5 | 45.0 | ▲15.1 | ▲2.0 | 12.1 |
| 投資CF | ▲20.9 | ▲25.2 | ▲20.4 | ▲27.5 | ▲27.2 | 42.0 | 17.1 |
| 財務CF | ▲6.2 | 5.6 | 23.0 | ▲4.0 | 20.2 | ▲5.0 | ▲31.9 |
| FCF | — | — | — | — | — | — | — |
| 設備投資 (CapEx) | — | — | — | — | — | — | — |
| 減価償却費 | — | — | — | — | — | — | — |
1株指標・収益性 (FY25)
株価データは準備中
EPS
105.08
1株純利益 (円)
BPS
—
1株純資産 (円)
ROE
2.6%
自己資本利益率
ROA
1.0%
総資産利益率
PER
—
株価収益率
PBR
—
株価純資産倍率
配当利回り
—
直近 DPS / 株価
成長投資 (FY25)
04
セグメント
セグメント売上構成比営業利益利益率
ProcessedProductsDivision0.0兆19.8%0.00兆3.1%
SteelStripDivision0.0兆80.2%0.00兆1.5%
05
地域別売上
地域別売上データは準備中です。
06
従業員
従業員データ
連結
—人
単体
559人
平均年齢
40.0歳
平均勤続
16.7年
単体 平均年収
573万円
連結従業員数 推移
FY21
—
FY22
—
FY23
—
FY24
—
FY25
—
08
配当・株主還元
配当・株主還元
FY23 実績1株配当 (年間)
5.00円-25
配当性向
10.5%
1株配当 推移 (円・生値)
FY19
30
FY23
5
※ 生値。株式分割の遡及調整は未適用。
09
IR資料
IR資料は準備中です。
10
競合比較
競合比較は準備中です。
11
ニュース
関連ニュースは準備中です。