株
株式会社アサカ理研
カブシキガイシャアサカリケン上場非鉄金属5724EDINET: E21649Asaka Riken Co.,Ltd.
決算期: 09月期
業種: 非鉄金属
売上高 (FY25)
86.9億円
9.01%営業利益 (FY25)
4.9億円
67.69%経常利益 (FY25)
4.3億円
60.67%純利益 (FY25)
3.0億円
19.35%総資産
138億円
61.59%自己資本比率
35.7%
—ROE
6.3%
2.10%01
企業サマリ
Overview · 事業概要
株式会社アサカ理研は、電子部品・デバイスメーカーの製造工程から発生する廃材を原料に貴金属(主に金)を回収・精製する貴金属事業(売上の約84%)と、プリント基板のエッチング廃液から銅を再生する環境事業(約14%)を主軸とする資源リサイクル企業である。FY2025(2025年9月期)は金・銅の相場上昇を追い風に売上高87億円(前期比+9.0%)、営業利益5億円(+67.9%)と大幅増益を達成したが、前期に特別利益があった反動で最終純利益は3億円(▲19.2%)にとどまった。ROEは6.3%と自社試算の株主資本コスト7〜8%を下回る水準であり、財務面では長期借入60億円の実行により有利子負債比率が総資産の40.7%まで上昇し、キャッシュ・フロー対有利子負債比率も13.7年と急悪化している。中長期の成長ドライバーとして2019年から着手するLiB(リチウムイオン電池)再生事業に総額95億円を投じ、2028年4月にいわき工場での量産稼働を目指している。既存事業が電子部品業界の需給と貴金属相場に強く依存する構造的課題を抱える一方、LiB再生事業の早期収益化が企業価値向上の鍵となる局面にある。
Business Model · ビジネスモデル
- 1収益源: 貴金属事業が売上の約84%を占め、金相場連動型の回収・精製ビジネスが収益の柱である。
- 2顧客: 電子部品・デバイスメーカーおよびプリント基板メーカーから廃材・廃液を受託し、有価金属を回収して返却または販売する。
- 3価値提案: 独自の湿式精製技術で高純度の金・銀・銅を回収し、加工賃取引など相場変動に左右されないスキームも併用する。
- 4コスト構造: 原料仕入(借入金地金含む)が変動費の大部分を占め、設備投資(LiB向け総額95億円)が固定費を押し上げている。
Risks · リスク要因
- 1金属相場・電子部品業況への高依存: 売上の84%が金相場と電子部品メーカーの生産動向に連動し、相場急落や顧客減産で業績が急変しやすい構造である。
- 2財務制限条項と高レバレッジ: 有利子負債56億円(総資産比40.7%)・ICR6.8倍と財務余裕が急低下しており、業績悪化時の一括返済リスクが存在する。
- 3LiB再生事業の投資回収リスク: 総額95億円の設備投資で2028年4月量産開始を目指すが、技術・需要・競合の不確定要因が多く計画未達の可能性がある。
- 4生産拠点の集中リスク: 主要工場が福島県郡山市・いわき市に集中しており、地震等の自然災害発生時に事業継続が困難になる恐れがある。
Strengths · 強み
- 1金相場高騰の恩恵: FY2025の金のドル建て価格が過去最高値を更新し、貴金属セグメント利益が前期比+112%の3億円に急拡大した。
- 2先渡取引によるリスク管理: 仕入と同時に販売価格を約定する先渡取引を活用し、仕入から販売までの相場変動リスクを低減している。
- 3ISO認証と技術蓄積: ISO9001・ISO14001を維持し、創業以来の湿式精製技術で顧客の多様なニーズに対応できる独自性を持つ。
- 4LiB再生の先行優位: 2019年から研究開発を開始し、CO2削減とレアメタル高回収率を両立するプロセスを構築済みで電池メーカーとMOUも締結している。
Strategy · 戦略・今後の展望
- 1LiB再生事業の量産化: 総額95億円を投じていわき工場に設備を導入し、2028年4月の量産稼働開始を目指して電池メーカーとのビジネスモデル確立を進める。
- 2既存事業の収益力強化: 自動車・生成AI関連部品向けの新規顧客開拓と製造工程効率化によるコスト削減で、相場依存を低減しながら利益率を向上させる。
- 3ROE・ROICの株主資本コスト超え: 現状6.3%のROEを7〜8%の資本コストを継続的に上回る水準へ段階的に引き上げることを財務目標として掲げる。
- 4人材・研究開発体制の強化: LiB再生をはじめとした新規事業創出のため、経験者採用と研究開発リソース集中で開発期間の短縮と成功確率の向上を図る。
Recent Highlights · 直近の動向
FY2025業績: 売上高87億円(+9.0%)・営業利益5億円(+67.9%)と大幅増益だが、純利益は前期特別利益の反動で3億円(▲19.2%)に減少した。
LiB設備投資を25億円増額: 2025年5月に生産効率向上を目的として投資総額を70億円から95億円に引き上げることを意思決定した。
長期借入60億円の実行: 2024年12月に金融機関と60億円の長期借入契約を締結し、金利スワップで固定化、LiB事業の資金基盤を確保した。
財務指標の急変: キャッシュ・フロー対有利子負債比率が前期2.4年から13.7年へ急拡大し、ICRも前期37.7倍から6.8倍へ低下と財務健全性が低下した。
02
業績推移
売上高
86.9億円▲9.0%FY25
営業利益
4.9億円▲67.7%FY25
純利益
3億円▼19.4%FY25
利益率推移営業利益率 / 純利益率
営業利益率純利益率
EPS 推移1 株当たり当期純利益 (円)
EPS
03
財務諸表
損益計算書 (PL)
単位: 億円
| 項目 | FY19 | FY20 | FY21 | FY22 | FY23 | FY24 | FY25 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 97.4 | 74.1 | 80.7 | 85.9 | 82.9 | 79.7 | 86.9 |
| 売上原価 | — | — | — | — | — | — | — |
| 売上総利益 | — | — | — | — | — | — | — |
| 販管費 | — | — | — | — | — | — | — |
| 営業利益 | — | — | — | 8.2 | 4.0 | 2.9 | 4.9 |
| 経常利益 | 1.4 | 0.6 | 4.5 | 7.8 | 3.9 | 2.7 | 4.3 |
| 純利益 | 0.8 | 1.2 | 3.8 | 6.2 | 3.1 | 3.7 | 3.0 |
貸借対照表 (BS)
単位: 億円 (自己資本比率を除く)。ネット有利子負債 = 有利子負債 − 現金及び預金。
| 項目 | FY19 | FY20 | FY21 | FY22 | FY23 | FY24 | FY25 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 総資産 | 62.6 | 69.1 | 71.3 | 78.9 | 83.5 | 85.4 | 138 |
| 純資産 (自己資本) | 30.3 | 31.1 | 35.4 | 41.2 | 42.6 | 46.5 | 49.3 |
| 自己資本比率 (%) | 48.5 | 45.1 | 49.7 | 52.2 | 51.0 | 54.4 | 35.7 |
| 現金及び預金 | 6.2 | 12.2 | 10.5 | 13.5 | 11.4 | 8.9 | 40.5 |
| 有利子負債 | — | — | — | — | — | — | — |
| ネット有利子負債 | — | — | — | — | — | — | — |
キャッシュフロー (CF)
単位: 億円。FCF = 営業CF − 設備投資。▲はマイナス。
| 項目 | FY19 | FY20 | FY21 | FY22 | FY23 | FY24 | FY25 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 営業CF | 4.5 | 6.5 | 4.0 | 8.4 | 7.0 | 8.0 | 4.1 |
| 投資CF | ▲2.1 | ▲4.3 | ▲2.8 | ▲3.7 | ▲11.1 | ▲2.6 | ▲8.0 |
| 財務CF | ▲1.9 | 3.8 | ▲2.8 | ▲1.8 | 2.0 | ▲7.8 | 35.5 |
| FCF | — | — | — | — | — | — | — |
| 設備投資 (CapEx) | — | — | — | — | — | — | — |
| 減価償却費 | — | — | — | — | — | — | — |
1株指標・収益性 (FY25)
株価データは準備中
EPS
59.77
1株純利益 (円)
BPS
—
1株純資産 (円)
ROE
6.3%
自己資本利益率
ROA
2.2%
総資産利益率
PER
—
株価収益率
PBR
—
株価純資産倍率
配当利回り
—
直近 DPS / 株価
成長投資 (FY25)
04
セグメント
セグメント売上構成比
EnvironmentDivision0.0兆13.8%
OperatingSegmentsNotIncludedInReportableSegmentsAndOtherRevenueGeneratingBusinessActivities0.0兆0.2%
PreciousMetalDivision0.0兆83.7%
SystemDivision0.0兆2.3%
05
地域別売上
地域別売上データは準備中です。
06
従業員
従業員データ
連結
—人
単体
181人
平均年齢
41.5歳
平均勤続
12.0年
単体 平均年収
561万円
連結従業員数 推移
FY21
—
FY22
—
FY23
—
FY24
—
FY25
—
08
配当・株主還元
配当・株主還元
FY25 実績1株配当 (年間)
12.00円+4
配当性向
21.3%
1株配当 推移 (円・生値)
FY20
15
FY21
8
FY22
16
FY23
8
FY24
8
FY25
12
※ 生値。株式分割の遡及調整は未適用。
09
IR資料
IR資料は準備中です。
10
競合比較
競合比較は準備中です。
11
ニュース
関連ニュースは準備中です。