東
東邦チタニウム株式会社
トウホウチタニウムカブシキガイシャ上場非鉄金属5727EDINET: E01301TOHO TITANIUM COMPANY LIMITED
決算期: 03月期
業種: 非鉄金属
売上高 (FY25)
890億円
13.48%営業利益 (FY25)
58.8億円
4.48%経常利益 (FY25)
55.1億円
12.10%純利益 (FY25)
37.3億円
24.74%総資産
1248億円
0.97%自己資本比率
46.7%
—ROE
6.5%
2.54%01
企業サマリ
Overview · 事業概要
東邦チタニウムは、JX金属傘下のチタン・化学品専業メーカーで、スポンジチタンを中心とする金属チタン事業(売上の約74%)、ポリプロピレン触媒事業(約12%)、MLCC向け超微粉ニッケル等の化学品事業(約14%)の3セグメントを展開する。FY2025(2025年3月期)の売上高は890億円(前期比+13.5%)と増収を達成し、営業利益は59億円(+4.5%)となった。金属チタン事業は、ウクライナ紛争を契機としたロシア産チタン代替需要の恩恵と円安追い風を受けて営業利益69億円(+53.6%)と牽引役となった一方、化学品事業はニッケル国際価格の下落と生産調整により15億円の営業損失に転落した。触媒事業は中国のポリオレフィン過剰供給問題を抱えつつも前期比45.8%増収と回復が見られた。2025-2030年を見据えた中期計画では、国内2工場での年産3,000トン規模の能力増強、超微粉ニッケル新工場の2025年度完工、PEM水電解向けチタン多孔質体の新規事業化を推進している。財務面では自己資本比率46.7%、D/Eレシオ0.91倍とバランスシートは安定しているが、ROE6.5%は目標10%を下回っており、資本効率改善が課題として残る。
Business Model · ビジネスモデル
- 1収益源: 金属チタン事業が売上の約74%を占め、触媒12%・化学品14%が補完する3セグメント構造である。
- 2顧客: 航空機メーカー・航空会社向けスポンジチタン輸出が主軸で、全売上の60.6%が海外向けとなっている。
- 3価値提案: スポンジチタンから高純度チタン・MLCC用超微粉ニッケルまで、素材一貫製造で高品質供給を実現している。
- 4コスト構造: 製造コストの大部分を原料鉱石費と電力費が占め、サウジ合弁(ATTM社)でのフル生産体制によりコスト最適化を図っている。
Risks · リスク要因
- 1需要集中リスク: スポンジチタンは航空機向け、触媒はポリプロピレン向け、超微粉ニッケルはMLCC向けと特定用途への依存度が極めて高い。
- 2原材料・電力コストリスク: チタン鉱石・ニッケル地金・電力費がコストの主体を占め、価格高止まりが継続すれば利益圧迫が避けられない。
- 3為替リスク: 輸出比率60.6%のうち大半がUSドル建取引であり、円高局面では売上・利益が大幅に目減りするリスクがある。
- 4親会社依存リスク: JX金属が議決権の過半数を保有しており、少数株主の意向と相反する経営判断が下される可能性がある。
Strengths · 強み
- 1チタン供給優位性: ロシア産チタン代替需要が急拡大する中、ATTM社フル生産体制により欧米航空機メーカーへの安定供給を実現している。
- 2多段階の製品ラインナップ: スポンジチタン・高純度チタン・チタン多孔質体(WEBTi®)と、川下まで展開できる技術基盤を保有している。
- 3JX金属グループとの連携: 親会社JX金属を通じた金属リソースへのアクセスと技術支援が、素材調達コストと研究開発力を補強している。
- 4新規事業の種: PEM型水電解装置向けチタン多孔質体は脱炭素需要を取り込む潜在成長領域として早期事業化を推進している。
Strategy · 戦略・今後の展望
- 1生産能力増強: 若松・茅ヶ崎の国内2工場で合計約3,000トン/年のスポンジチタン増産を決定し、旺盛な航空機向け需要に対応する。
- 2超微粉ニッケル新工場: 若松工場内に新工場を建設中で、2025年度完工・営業運転開始によりMLCC小型・大容量化需要を取り込む計画である。
- 3新規事業(WEBTi®): PEM型水電解陽極拡散層向けチタン多孔質体の早期事業化を推進し、水素社会実現を収益機会として活用する。
- 4ROE10%目標と財務規律: 2030年ありたい姿でROE10%以上を掲げ、資産圧縮と収益性向上を並行してD/Eレシオ低減を進めている。
Recent Highlights · 直近の動向
FY2025業績: 売上高890億円(+13.5%)と増収だが、経常利益55億円(-12.1%)・純利益37億円(-24.7%)と利益面は減益となった。
金属チタン事業が牽引: ボーイングのスト影響はあったものの航空機向け輸出堅調で、同事業の営業利益は69億円(+53.6%)に急拡大した。
化学品事業が大幅悪化: ニッケル国際価格(LME)の下落と生産調整が重なり、営業損益が約+9億円から-15億円へ転落した。
JX金属の株式上場(2025年3月): 親会社JX金属が上場し、ENEOSホールディングスが東邦チタニウムの親会社から外れる株主構造の変化が生じた。
02
業績推移
売上高
890億円▲13.5%FY25
営業利益
58.8億円▲4.5%FY25
純利益
37.3億円▼24.7%FY25
利益率推移営業利益率 / 純利益率
営業利益率純利益率
EPS 推移1 株当たり当期純利益 (円)
EPS
03
財務諸表
損益計算書 (PL)
単位: 億円
| 項目 | FY19 | FY20 | FY21 | FY22 | FY23 | FY24 | FY25 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 436 | 455 | 362 | 555 | 804 | 784 | 890 |
| 売上原価 | — | — | — | — | — | — | — |
| 売上総利益 | — | — | — | — | — | — | — |
| 販管費 | — | — | — | — | — | — | — |
| 営業利益 | — | — | — | 52.3 | 107 | 56.3 | 58.8 |
| 経常利益 | 52.7 | 37.2 | -4.2 | 51.8 | 105 | 62.7 | 55.1 |
| 純利益 | 64.9 | 23.6 | -31.6 | 37.0 | 75.0 | 49.5 | 37.3 |
貸借対照表 (BS)
単位: 億円 (自己資本比率を除く)。ネット有利子負債 = 有利子負債 − 現金及び預金。
| 項目 | FY19 | FY20 | FY21 | FY22 | FY23 | FY24 | FY25 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 総資産 | 876 | 871 | 911 | 981 | 1114 | 1260 | 1248 |
| 純資産 (自己資本) | 477 | 483 | 445 | 472 | 533 | 565 | 583 |
| 自己資本比率 (%) | 54.5 | 55.4 | 48.8 | 48.1 | 47.8 | 44.9 | 46.7 |
| 現金及び預金 | 16.0 | 26.4 | 25.3 | 21.3 | 34.2 | 18.8 | 46.0 |
| 有利子負債 | — | — | — | — | — | — | — |
| ネット有利子負債 | — | — | — | — | — | — | — |
キャッシュフロー (CF)
単位: 億円。FCF = 営業CF − 設備投資。▲はマイナス。
| 項目 | FY19 | FY20 | FY21 | FY22 | FY23 | FY24 | FY25 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 営業CF | 83.2 | 79.5 | 14.0 | 97.9 | 52.9 | ▲31.4 | 193 |
| 投資CF | ▲41.1 | ▲44.8 | ▲83.9 | ▲104 | ▲67.7 | ▲80.1 | ▲116 |
| 財務CF | ▲37.9 | ▲24.1 | 68.3 | 2.1 | 27.3 | 96.1 | ▲49.4 |
| FCF | — | — | — | — | — | — | — |
| 設備投資 (CapEx) | — | — | — | — | — | — | — |
| 減価償却費 | — | — | — | — | — | — | — |
1株指標・収益性 (FY25)
株価データは準備中
EPS
52.36
1株純利益 (円)
BPS
—
1株純資産 (円)
ROE
6.5%
自己資本利益率
ROA
3.0%
総資産利益率
PER
—
株価収益率
PBR
—
株価純資産倍率
配当利回り
—
直近 DPS / 株価
成長投資 (FY25)
04
セグメント
セグメント売上構成比営業利益利益率
CatalystBusiness0.0兆12.0%0.00兆22.2%
ChemicalsBusiness0.0兆14.3%▲0.00兆-11.7%
TitaniumBusiness0.1兆73.7%0.01兆10.6%
05
地域別売上
地域別売上データは準備中です。
06
従業員
従業員データ
連結
—人
単体
1,256人
平均年齢
41.9歳
平均勤続
14.2年
単体 平均年収
702万円
連結従業員数 推移
FY21
—
FY22
—
FY23
—
FY24
—
FY25
—
08
配当・株主還元
配当・株主還元
FY25 実績1株配当 (年間)
26.00円-4
配当性向
26.1%
1株配当 推移 (円・生値)
FY20
18
FY21
18
FY22
21
FY23
41
FY24
30
FY25
26
※ 生値。株式分割の遡及調整は未適用。
09
IR資料
IR資料は準備中です。
10
競合比較
競合比較は準備中です。
11
ニュース
関連ニュースは準備中です。