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ユニオンツール株式会社
ユニオンツールカブシキガイシャ上場機械6278EDINET: E01505UNION TOOL CO.
決算期: 12月期
業種: 機械
売上高 (FY25)
402億円
23.18%営業利益 (FY25)
87.3億円
26.90%経常利益 (FY25)
81.4億円
14.08%純利益 (FY25)
61.1億円
15.73%総資産
882億円
11.84%自己資本比率
90.7%
—ROE
8.0%
0.50%01
企業サマリ
Overview · 事業概要
ユニオンツールはプリント配線板用超硬ドリル(PCBドリル)で世界トップシェアを誇る産業用切削工具専業メーカーである。売上高の約7割をPCBドリルが占め、残りを超硬エンドミル・転造ダイス等が補完する。最大の競争優位は「生産設備の自社開発・内製」にあり、60年超の製造ノウハウを設備に凝縮することで、競合が模倣困難な高付加価値工具を先行投入できる体制を構築している。地理的には売上の約9割が日本・アジア向けで、中国・台湾のAIサーバー・データセンター向けパッケージ基板・高多層基板需要が直近の最大成長ドライバーとなっている。 FY2025(2025年3月期)は売上高402億円(前期比+23.2%)・営業利益87億円(+26.9%)・純利益61億円(+15.7%)といずれも過去最高を更新した。アジアセグメントは売上+33.0%・営業利益+107.7%と特に際立つ。一方、長岡工場への大規模設備投資が日本セグメントの利益を圧迫(営業利益-15.5%)しており、設備稼働率の回収が当面の注目点である。ROEは8.0%と財務健全性は高いが、PCBドリル依存・AI需要の一巡リスク・タングステン原材料高騰・長岡拠点集中リスクが主要な投資上の留意点として挙げられる。
Business Model · ビジネスモデル
- 1収益源: PCBドリルが売上の約70%を占め、超硬エンドミル・転造ダイス・測定機器が残りを補完する消耗工具ビジネスである。
- 2顧客: 電子機器・半導体パッケージ基板メーカーおよび自動車部品メーカーを主要顧客とし、日本・アジアで約90%を販売する。
- 3価値提案: 生産設備を内製することで他社に先駆けた高付加価値・高多層基板対応工具を供給し、品質と供給安定性で差別化する。
- 4コスト構造: 長岡工場への設備投資集中モデルで、有形固定資産は約308億円。減価償却費33億円が重い一方、内製が変動費を抑制する。
Risks · リスク要因
- 1PCBドリル依存リスク: 売上の約70%が単一製品群に集中しており、プリント配線板市場の需要変動やレーザー代替技術の進化が業績に直結する構造的脆弱性がある。
- 2設備投資回収リスク: 近年従来比で大型の設備投資を実施しており、AI需要が急減速した場合、稼働率低下・減損損失計上の可能性が増す。
- 3地政学・地域集中リスク: 売上の約90%が日本・アジア向けで、米中貿易摩擦・中国景気低迷・台湾海峡緊張などが需要・供給の双方に影響を及ぼしかねない。
- 4原材料価格リスク: 主原料タングステンカーバイドは中国産依存度が高く、鉱石価格の急騰が続けば調達コスト上昇が利益率を圧迫する可能性がある。
Strengths · 強み
- 1設備内製による参入障壁: 製造設備を自社開発・製造することで60年超のノウハウを蓄積し、競合が短期間に追随できない高付加価値工具を実現している。
- 2PCBドリル世界唯一のグローバル展開: 日本・中国・台湾・北米・欧州に製造・販売拠点を持ち、世界規模での供給対応力はPCBドリル専業で他社に類を見ない。
- 3AI需要への高い感応度: AIサーバー・データセンター向け高多層基板用工具の需要急拡大を捉え、FY2025アジアセグメント営業利益が前期比+107.7%と急成長した。
- 4財務健全性: 有利子負債はほぼゼロで自己資本比率は約90%、現金16,423百万円を保有し、景気後退期でも積極投資を継続できる財務基盤を持つ。
Strategy · 戦略・今後の展望
- 1AI関連高付加価値工具の増産: 長岡工場への大規模設備投資を継続し、生成AI関連パッケージ基板・高多層基板向け工具の供給能力を早期に増強していく方針である。
- 2グローバル拠点連携の最適化: 主要需要地(中国・台湾・日本)の製造拠点間で製品作り分けと物流連携を強化し、需要急変に対する全体最適な供給体制を構築していく。
- 3次世代製品の継続投入: 蓄積した内製技術を応用し、高多層基板対応・長寿命・高アスペクト比品など付加価値の高い新製品を継続的に市場投入して価格競争を回避する。
- 4人材・ESG基盤の強化: 従業員の育成・活躍推進とTCFD対応を含むサステナビリティ施策を推進し、企業価値向上と社会的要請への対応を両立させる方針である。
Recent Highlights · 直近の動向
FY2025業績が過去最高を更新: 売上高402億円(+23.2%)・営業利益87億円(+26.9%)・純利益61億円(+15.7%)を達成し、AI関連需要が業績を牽引した。
アジアセグメントが急拡大: 中国・台湾でAIサーバー向け基板需要が急増し、アジア売上高242億円(+33.0%)・営業利益31億円と前期比約2倍に拡大した。
長岡工場への大型投資が日本利益を圧迫: 国内設備投資・インフラ整備の費用負担により、日本セグメント営業利益は42億円と前期比-15.5%に留まった。
主要顧客集中が顕在化: 中国のWus Printed Circuit(Kunshan)が売上高の14.2%(約57億円)を占め、単一顧客への依存度上昇が新たなリスク要因として浮上した。
02
業績推移
売上高
402億円▲23.2%FY25
営業利益
87.3億円▲26.9%FY25
純利益
61.1億円▲15.7%FY25
利益率推移営業利益率 / 純利益率
営業利益率純利益率
EPS 推移1 株当たり当期純利益 (円)
EPS
03
財務諸表
損益計算書 (PL)
単位: 億円
| 項目 | FY19 | FY20 | FY21 | FY22 | FY23 | FY24 | FY25 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 229 | 228 | 282 | 291 | 253 | 326 | 402 |
| 売上原価 | — | — | — | — | — | — | — |
| 売上総利益 | — | — | — | — | — | — | — |
| 販管費 | — | — | — | — | — | — | — |
| 営業利益 | — | — | — | 61.9 | 37.8 | 68.8 | 87.3 |
| 経常利益 | 29.6 | 28.4 | 54.1 | 67.4 | 40.7 | 71.3 | 81.4 |
| 純利益 | 23.8 | 25.4 | 38.0 | 50.0 | 30.8 | 52.8 | 61.1 |
貸借対照表 (BS)
単位: 億円 (自己資本比率を除く)。ネット有利子負債 = 有利子負債 − 現金及び預金。
| 項目 | FY19 | FY20 | FY21 | FY22 | FY23 | FY24 | FY25 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 総資産 | 574 | 580 | 645 | 691 | 706 | 789 | 882 |
| 純資産 (自己資本) | 536 | 540 | 591 | 636 | 673 | 731 | 800 |
| 自己資本比率 (%) | 93.3 | 93.0 | 91.5 | 92.0 | 95.3 | 92.7 | 90.7 |
| 現金及び預金 | 110 | 156 | 172 | 209 | 193 | 180 | 164 |
| 有利子負債 | — | — | — | — | — | — | — |
| ネット有利子負債 | — | — | — | — | — | — | — |
キャッシュフロー (CF)
単位: 億円。FCF = 営業CF − 設備投資。▲はマイナス。
| 項目 | FY19 | FY20 | FY21 | FY22 | FY23 | FY24 | FY25 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 営業CF | 50.4 | 50.7 | 58.3 | 67.1 | 46.9 | 72.8 | 75.1 |
| 投資CF | ▲19.1 | 6.8 | ▲31.6 | ▲19.6 | ▲50.1 | ▲72.7 | ▲68.0 |
| 財務CF | ▲11.1 | ▲11.1 | ▲14.4 | ▲15.5 | ▲16.1 | ▲16.8 | ▲22.6 |
| FCF | — | — | — | — | — | — | — |
| 設備投資 (CapEx) | — | — | — | — | — | — | — |
| 減価償却費 | — | — | — | — | — | — | — |
1株指標・収益性 (FY25)
株価データは準備中
EPS
353.86
1株純利益 (円)
BPS
—
1株純資産 (円)
ROE
8.0%
自己資本利益率
ROA
6.9%
総資産利益率
PER
—
株価収益率
PBR
—
株価純資産倍率
配当利回り
—
直近 DPS / 株価
成長投資 (FY25)
04
セグメント
セグメント売上構成比営業利益利益率
Asia0.0兆57.3%0.00兆13.7%
Europe0.0兆6.1%0.00兆4.7%
Japan0.0兆31.5%0.00兆33.3%
NorthAmerica0.0兆5.1%0.00兆4.4%
05
地域別売上
地域別売上データは準備中です。
06
従業員
従業員データ
連結
—人
単体
905人
平均年齢
42.2歳
平均勤続
19.2年
単体 平均年収
714万円
連結従業員数 推移
FY21
—
FY22
—
FY23
—
FY24
—
FY25
—
08
配当・株主還元
配当・株主還元
FY25 実績1株配当 (年間)
190.00円+40
配当性向
51.5%
1株配当 推移 (円・生値)
FY20
100
FY21
114
FY22
126
FY23
126
FY24
150
FY25
190
※ 生値。株式分割の遡及調整は未適用。
09
IR資料
IR資料は準備中です。
10
競合比較
競合比較は準備中です。
11
ニュース
関連ニュースは準備中です。