三
三櫻工業株式会社
サンオウコウギョウカブシキガイシャ上場輸送用機器6584EDINET: E01753Sanoh Industrial Co.,Ltd.
決算期: 03月期
業種: 輸送用機器
売上高 (FY25)
1595億円
1.74%営業利益 (FY25)
48.6億円
39.65%経常利益 (FY25)
46.0億円
36.95%純利益 (FY25)
7.4億円
82.52%総資産
1171億円
5.30%自己資本比率
41.1%
—ROE
1.7%
8.72%01
企業サマリ
Overview · 事業概要
三櫻工業はブレーキ・燃料・サーマル管理用の自動車配管部品を世界5極(日本・北南米・欧州・中国・アジア)で製造・供給する自動車部品メーカーである。売上高の約82%が海外であり、北南米が最大セグメント(672億円)を占める。中核戦略は「ラストマン・スタンディング戦略」と呼ぶ残存者利益獲得モデルで、競合が内燃機関市場から撤退する中で顧客近接立地を維持し、価格決定力を高める方針を継続している。一方でEV・HEV向けサーマル製品をTier1.5として大手システムサプライヤーにも供給するなど電動化対応も推進する。FY2025は売上高が前期比1.7%増の1,595億円と過去最高圏を更新した一方、中国日系取引先の大幅減販(-26%)・欧州損失転落・日本人件費増・一時費用が重なり営業利益は前期比39.7%減の49億円にとどまり、純利益は7億円(ROE1.7%)と低水準だった。新事業としてデータセンター向け水冷/液冷部品の販売開始、メキシコ自動車部品メーカーWPMの買収決議など先行投資を積み上げており、中期目標の営業利益率10%達成には収益改善が急務である。
Business Model · ビジネスモデル
- 1収益源: 自動車配管部品(ブレーキ・燃料・サーマル系)の製造販売が売上の大半を占め、海外比率81.7%で構成される。
- 2顧客: 国内外の自動車メーカーおよびメガTier1サプライヤーを主得意先とし、世界5極に現地生産拠点を配置して近接供給する。
- 3価値提案: 競合撤退後も残存し地域独占的な供給体制を構築することで、インフレ・為替コストの価格転嫁交渉力を持つ唯一のサプライヤーポジションを訴求する。
- 4コスト構造: 現地生産比率の向上と生産性改善が利益の鍵で、減価償却費67億円規模の設備投資型ビジネスに加え、新事業向け先行費用が短期的に利益を圧迫する。
Risks · リスク要因
- 1EV政策変動と受注急変リスク: 各国EV規制の前倒し・後退により必要部品が急変した場合、内燃機関向け主力品の需要が急減し売上・利益が大きく変動しうる。
- 2為替リスクの拡大: 海外売上比率81.7%で円高局面ではマイナス影響が大きく、FY2025もトランプ関税起因の急速な円高進行が業績不確実性を高めている。
- 3中国事業の構造的悪化: 日系取引先不振で中国セグメントは売上26.4%減・9.6億円の営業損失に転落し、人員削減コストも加わって回復に時間を要する可能性がある。
- 4製品欠陥・リコールリスク: ブレーキ等の重要保安部品を製造するため、大規模リコール発生時には保険超過の多額コストと信用失墜が経営に重大影響を及ぼしうる。
Strengths · 強み
- 1残存者戦略による地域独占: ブラジル・英国など世界複数地域で競合不在となり、顧客からの新規受注が急増し価格転嫁力も向上している。
- 2グローバル5極の現地生産網: 顧客工場に隣接または構内で納入する近接供給体制が新規参入障壁となり、取引継続性を高めている。
- 3サーマル技術の多用途展開: 車載サーマル部品で蓄積した熱マネジメント技術をデータセンター冷却やインド家電向けに転用し、新たな収益源を創出できる。
- 4北南米での成長持続: FY2025の北南米売上高は前期比13.8%増の672億円で、米Big3・メガTier1との取引拡大とメキシコWPM買収により更なる拡大余地がある。
Strategy · 戦略・今後の展望
- 1ラストマン・スタンディング戦略の深化: 競合撤退市場での独占供給体制を強化し、現業の売上高営業利益率10%以上を中期目標として収益改善を推進する。
- 2北南米での圧倒的地位確立: メキシコWPM買収(2025年6月決議)により米国向けフューエルインジェクションで圧倒的シェアを狙い、Big3・メガTier1との取引を拡大する。
- 3新事業3本柱の育成: データセンター向け水冷部品・生産ソリューション外販・インド冷蔵庫向けコンデンサーの3事業を育成し、非自動車売上を中長期的に拡大する。
- 4アジア能力増強と生産性向上: タイ・インドを中心に車両配管の生産能力を増強するとともに、日本では生成AI活用による自働化とシステム基盤高度化でコスト競争力を高める。
Recent Highlights · 直近の動向
FY2025業績悪化: 売上高1,595億円(前期比+1.7%)の一方、営業利益は前期比39.7%減の49億円、純利益は82.5%減の7億円と大幅減益となった。
中国・欧州の二重苦: 中国売上が26.4%減で営業損失9.6億円、欧州も1.2億円の営業損失に転落し、価格転嫁の遅れと人件費上昇が主因となった。
メキシコWPM買収を決議: 2025年6月に米国ピックアップトラック向け部品メーカーWPMの全持分取得を決議し、北米フューエルインジェクション事業での地位確立を狙う。
データセンター向け新製品受注開始: 2025年4月に液冷式熱マネジメント部品「ボールバルブ継手」「シャットオフコネクタ」の開発・試験評価を完了し受注販売を開始した。
02
業績推移
売上高
1,595億円▲1.7%FY25
営業利益
48.6億円▼39.6%FY25
純利益
7.4億円▼82.5%FY25
利益率推移営業利益率 / 純利益率
営業利益率純利益率
EPS 推移1 株当たり当期純利益 (円)
EPS
03
財務諸表
損益計算書 (PL)
単位: 億円
| 項目 | FY19 | FY20 | FY21 | FY22 | FY23 | FY24 | FY25 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 1405 | 1427 | 1137 | 1159 | 1377 | 1568 | 1595 |
| 売上原価 | — | — | — | — | — | — | — |
| 売上総利益 | — | — | — | — | — | — | — |
| 販管費 | — | — | — | — | — | — | — |
| 営業利益 | — | — | — | 21.8 | 13.2 | 80.5 | 48.6 |
| 経常利益 | 14.4 | 47.3 | 37.7 | 25.8 | 14.9 | 73.0 | 46.0 |
| 純利益 | -85.3 | 21.8 | 36.3 | 10.1 | -9.1 | 42.2 | 7.4 |
貸借対照表 (BS)
単位: 億円 (自己資本比率を除く)。ネット有利子負債 = 有利子負債 − 現金及び預金。
| 項目 | FY19 | FY20 | FY21 | FY22 | FY23 | FY24 | FY25 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 総資産 | 1022 | 946 | 869 | 964 | 973 | 1112 | 1171 |
| 純資産 (自己資本) | 346 | 340 | 355 | 417 | 399 | 483 | 481 |
| 自己資本比率 (%) | 33.9 | 35.9 | 40.8 | 43.2 | 41.0 | 43.4 | 41.1 |
| 現金及び預金 | 155 | 159 | 144 | 134 | 128 | 177 | 227 |
| 有利子負債 | — | — | — | — | — | — | — |
| ネット有利子負債 | — | — | — | — | — | — | — |
キャッシュフロー (CF)
単位: 億円。FCF = 営業CF − 設備投資。▲はマイナス。
| 項目 | FY19 | FY20 | FY21 | FY22 | FY23 | FY24 | FY25 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 営業CF | 54.1 | 88.7 | 78.9 | 33.4 | 56.8 | 101 | 84.8 |
| 投資CF | ▲83.1 | ▲43.6 | ▲2.6 | ▲56.5 | ▲44.5 | ▲71.4 | ▲81.2 |
| 財務CF | 38.1 | ▲42.5 | ▲87.9 | 8.1 | ▲29.1 | 7.4 | 40.9 |
| FCF | — | — | — | — | — | — | — |
| 設備投資 (CapEx) | — | — | — | — | — | — | — |
| 減価償却費 | — | — | — | — | — | — | — |
1株指標・収益性 (FY25)
株価データは準備中
EPS
20.59
1株純利益 (円)
BPS
—
1株純資産 (円)
ROE
1.7%
自己資本利益率
ROA
0.6%
総資産利益率
PER
—
株価収益率
PBR
—
株価純資産倍率
配当利回り
—
直近 DPS / 株価
成長投資 (FY25)
04
セグメント
セグメント売上構成比営業利益利益率
Americas0.1兆42.2%0.00兆2.6%
Asia0.0兆17.9%0.00兆10.0%
China0.0兆8.2%▲0.00兆-7.4%
Europe0.0兆13.5%▲0.00兆-0.5%
Japan0.0兆18.3%0.00兆3.5%
05
地域別売上
地域別売上データは準備中です。
06
従業員
従業員データ
連結
—人
単体
1,169人
平均年齢
43.0歳
平均勤続
16.0年
単体 平均年収
657万円
連結従業員数 推移
FY21
—
FY22
—
FY23
—
FY24
—
FY25
—
08
配当・株主還元
配当・株主還元
FY25 実績1株配当 (年間)
42.00円+3
配当性向
51.2%
1株配当 推移 (円・生値)
FY20
25
FY21
18
FY22
38
FY23
38
FY24
39
FY25
42
※ 生値。株式分割の遡及調整は未適用。
09
IR資料
IR資料は準備中です。
10
競合比較
競合比較は準備中です。
11
ニュース
関連ニュースは準備中です。