イ
インスペック株式会社
インスペックカブシキガイシャ上場電気機器6656EDINET: E02356inspec Inc.
決算期: 04月期
業種: 電気機器
売上高 (FY25)
22.4億円
34.17%営業利益 (FY25)
1.1億円
146.78%経常利益 (FY25)
1.2億円
144.49%純利益 (FY25)
-1.4億円
59.89%総資産
30.0億円
19.76%自己資本比率
32.0%
—ROE
-17.4%
16.00%01
企業サマリ
Overview · 事業概要
インスペック株式会社は、秋田県仙北市に本社を置く従業員85名の小規模専業メーカーで、半導体パッケージ基板・FPC向け外観検査装置の開発・製造・販売を手がける。自社開発の画像処理専用コンピューターをコア技術とし、ロールtoロール型・フラットベッド型・インライン型の3製品群を展開する。主要顧客はTOPPAN株式会社(売上比17.2%)・村田製作所(同14.9%)など国内外の電子部品・基板メーカーである。 FY2025(2025年4月期)は売上高22億円(前期比+34.1%)と回復軌道に乗り、営業利益も1億円と黒字転換を果たした。一方、新事業として推進してきた露光装置事業はEV需要停滞を受け撤退を決定し、事業撤退損2.5億円を特別損失に計上したため最終赤字(純損失1.4億円)となった。最大の注目点は期末受注残高が14.2億円(前期比+120.6%)、通期受注高が30.1億円(同+173.3%)と過去最高を更新したことで、生成AI向けデータセンター投資を背景とした次世代半導体パッケージ基板検査装置の需要増を取り込みつつある。2028年4月期を最終年度とする新中期経営計画を2025年6月に策定し、営業利益率15%以上・ROE15%以上を目標とするが、現状の財務水準(有利子負債依存度55.4%・ROE-17.4%)との乖離は大きく、受注の売上転換と収益体質改善が最大の課題である。
Business Model · ビジネスモデル
- 1収益源: 半導体パッケージ基板・FPC向け外観検査装置の受注製造販売が売上のほぼ全量を占め、1台数百万〜数千万円の高額装置が主体である。
- 2顧客: TOPPAN(17.2%)・村田製作所(14.9%)など国内外の基板・電子部品メーカーに集中し、台湾・中国・東南アジアも販売対象としている。
- 3価値提案: 自社開発の画像処理専用コンピューターを核に、微細配線パターンの高精度検査と全自動化システムで顧客の品質管理工程を支援する。
- 4コスト構造: 従業員85名のスリム体制を維持し、製造・サービス・開発の一部を外部委託してアウトソーシングで生産能力を補完するファブレス的モデルである。
Risks · リスク要因
- 1設備投資サイクルへの高依存: 顧客の設備投資計画変更が直接業績を左右し、受注から検収まで4〜6か月を要するため、期ズレ1件で業績が大きく変動するリスクがある。
- 2有利子負債の高水準: FY2025末の有利子負債依存度は55.4%・残高16.6億円で、金利上昇局面では財務費用が増大し脆弱な収益基盤を一段と圧迫する懸念がある。
- 3経営者依存リスク: 代表取締役社長の菅原雅史氏が経営方針策定から主要取引先へのトップセールスまで担い、不測の事態で離任した場合に事業継続へ重大な影響が生じうる。
- 4海外市場の地政学・代理店リスク: 台湾・中国への売上依存が高い中、2025年4月に台湾TKK社との代理店契約を解消しており、新体制への移行過程で販売機会を逸失するリスクがある。
Strengths · 強み
- 1自社開発コア技術: 画像処理専用コンピューターとロールtoロール型検査装置の独自技術が参入障壁となり、競合他社との差別化を支えている。
- 2生成AI需要の直接恩恵: GPU/CPU向け半導体パッケージ基板・インターポーザー検査の需要急増が直撃し、FY2025受注高が前期比173%増の30億円超に急拡大した。
- 3小規模・高機動の経営体制: 従業員85名のシンプル組織でアウトソーシングを活用し、市場変化への迅速な対応と低固定費構造を両立している。
- 4台湾子会社による海外展開基盤: 台湾英視股份有限公司の実機デモ拠点を活用し、台湾・中国・東南アジアの半導体市場へ直接アクセスする体制を整備している。
Strategy · 戦略・今後の展望
- 1基板検査装置への集中: 露光装置事業から完全撤退し、経営資源を半導体パッケージ基板検査装置1本に集約、次世代チップレット対応の高性能装置開発を急ぐ方針である。
- 2中期経営計画(〜2028年4月期): 2028年4月期を最終目標年度とし、営業利益率15%以上・ROE15%以上・PBR改善を数値目標として掲げ企業価値向上を目指す。
- 3海外販売の再構築: 台湾現地法人でのデモ強化、新台湾商社との連携、タイ・ベトナム等の展示会出展でアジア半導体市場での受注拡大を図る計画である。
- 4収益体質強化: 予実管理システムによる原価低減、新規サプライヤー開拓によるQCD改善、価格転嫁推進を組み合わせ、原材料高・円安による利益率低下に対処する。
Recent Highlights · 直近の動向
FY2025受注高が過去最高: 通期受注高は30.1億円(前期比+173.3%)、期末受注残高14.2億円(同+120.6%)と急増し、翌期売上の先行指標として強いポジティブサインとなった。
露光装置事業を撤退・特損2.5億円計上: EV需要停滞を受け2025年3月に撤退を決定、事業撤退損2.47億円を特別損失に計上し純損失1.42億円・無配となった。
中期経営計画「インスペックVision 2030」を取り下げ: 事業環境変化を踏まえ2028年4月期ゴールの新中期計画を2025年6月に策定し直し、目標を営業利益率15%・ROE15%に設定した。
台湾TKK社との代理店契約解消: 2025年4月に台湾・中国向け総代理店契約を終了し、World Wide Semi-Conductor Equipment社中心の新販売体制へ移行した。
02
業績推移
売上高
22.4億円▲34.2%FY25
営業利益
1.1億円▲146.8%FY25
純利益
-1.4億円▲59.9%FY25
利益率推移営業利益率 / 純利益率
営業利益率純利益率
EPS 推移1 株当たり当期純利益 (円)
EPS
03
財務諸表
損益計算書 (PL)
単位: 億円
| 項目 | FY19 | FY20 | FY21 | FY22 | FY23 | FY24 | FY25 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 28.5 | 23.5 | 12.7 | 17.6 | 22.9 | 16.7 | 22.4 |
| 売上原価 | — | — | — | — | — | — | — |
| 売上総利益 | — | — | — | — | — | — | — |
| 販管費 | — | — | — | — | — | — | — |
| 営業利益 | — | — | — | 0.2 | 1.1 | -2.3 | 1.1 |
| 経常利益 | 2.8 | 1.0 | -3.1 | 1.3 | 0.8 | -2.6 | 1.2 |
| 純利益 | 2.2 | 0.7 | -12.0 | 1.6 | 0.8 | -3.5 | -1.4 |
貸借対照表 (BS)
単位: 億円 (自己資本比率を除く)。ネット有利子負債 = 有利子負債 − 現金及び預金。
| 項目 | FY19 | FY20 | FY21 | FY22 | FY23 | FY24 | FY25 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 総資産 | 30.3 | 38.1 | 27.0 | 32.8 | 39.8 | 37.4 | 30.0 |
| 純資産 (自己資本) | 12.6 | 19.5 | 9.0 | 10.9 | 14.1 | 10.8 | 9.6 |
| 自己資本比率 (%) | 41.7 | 51.2 | 33.5 | 33.2 | 35.4 | 28.9 | 32.0 |
| 現金及び預金 | 9.3 | 11.3 | 6.7 | 5.6 | 4.4 | 6.0 | 4.0 |
| 有利子負債 | — | — | — | — | — | — | — |
| ネット有利子負債 | — | — | — | — | — | — | — |
キャッシュフロー (CF)
単位: 億円。FCF = 営業CF − 設備投資。▲はマイナス。
| 項目 | FY19 | FY20 | FY21 | FY22 | FY23 | FY24 | FY25 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 営業CF | 5.2 | 1.0 | ▲1.5 | ▲1.8 | ▲5.9 | 1.1 | 5.4 |
| 投資CF | ▲0.7 | ▲10.1 | ▲1.8 | ▲3.3 | ▲1.6 | ▲0.8 | ▲0.7 |
| 財務CF | ▲0.5 | 11.1 | ▲0.4 | 3.9 | 6.3 | 1.3 | ▲6.8 |
| FCF | — | — | — | — | — | — | — |
| 設備投資 (CapEx) | — | — | — | — | — | — | — |
| 減価償却費 | — | — | — | — | — | — | — |
1株指標・収益性 (FY25)
株価データは準備中
EPS
—
1株純利益 (円)
BPS
—
1株純資産 (円)
ROE
—
自己資本利益率
ROA
—
総資産利益率
PER
—
株価収益率
PBR
—
株価純資産倍率
配当利回り
—
直近 DPS / 株価
成長投資 (FY25)
04
セグメント
セグメント情報は準備中です。
05
地域別売上
地域別売上データは準備中です。
06
従業員
従業員データ
連結
—人
単体
85人
平均年齢
41.6歳
平均勤続
10.9年
単体 平均年収
586万円
連結従業員数 推移
FY21
—
FY22
—
FY23
—
FY24
—
FY25
—
08
配当・株主還元
配当・株主還元
FY23 実績1株配当 (年間)
3.00円
配当性向
15.0%
1株配当 推移 (円・生値)
FY20
3
FY22
3
FY23
3
※ 生値。株式分割の遡及調整は未適用。
09
IR資料
IR資料は準備中です。
10
競合比較
競合比較は準備中です。
11
ニュース
関連ニュースは準備中です。