株
株式会社三井E&S
カブシキガイシャミツイイーアンドエス上場機械7003EDINET: E02123MITSUI E&S Co., Ltd.
決算期: 03月期
業種: 機械
売上高 (FY25)
3151億円
4.38%営業利益 (FY25)
231億円
17.83%経常利益 (FY25)
278億円
34.02%純利益 (FY25)
391億円
55.98%総資産
4492億円
3.84%自己資本比率
38.8%
—ROE
25.1%
4.90%01
企業サマリ
Overview · 事業概要
三井E&Sは、舶用エンジン(三井-MAN B&Wブランド)と港湾クレーンで国内首位を誇る重工系エンジニアリング企業である。2019年に約6,600億円あった売上高は、造船事業等の売却・構造改革を経て2023年に約2,600億円まで縮小したが、その過程で不採算事業を切り離し、高収益の中核2事業(舶用推進システム・物流システム)に特化する体制を確立した。2024年6月には持分法適用関連会社である三井海洋開発の株式一部売却で約700億円を獲得し、A種優先株式の全部消却・有利子負債の大幅圧縮・設備投資・株主還元に充当した。FY2025は売上高3,151億円(+4.4%)、営業利益231億円(+17.8%)、純利益391億円(+56.0%)を達成し、ROEは25.1%に達した。受注高は4,217億円(+25.1%)と売上を大幅に上回り、先行きの成長モメンタムも強い。中期計画「Rolling Vision 2025」では2027年度に売上高3,800億円・営業利益率7.4%・ROIC9%を目指し、アンモニア焚きエンジンや水素駆動クレーンなど脱炭素製品の事業化、米国港湾クレーン市場でのシェア拡大を成長ドライバーに据えている。
Business Model · ビジネスモデル
- 1収益源: 舶用推進システム(売上比43%)と物流システム(同20%)の受注生産2事業が主軸で、成長事業推進(同13%)・周辺サービス(同24%)が補完する。
- 2顧客: 国内外の造船所・船主へ三井-MAN B&Wエンジンを、世界の港湾運営事業者へコンテナクレーンを納入する。
- 3価値提案: 累計1億2,000万馬力の実績と国内シェアトップの供給網を背景に、アンモニア焚き・LNG焚きなど環境対応製品を他社に先駆け商用化する。
- 4コスト構造: 個別受注生産のため先行受注→長期工事→売上計上のサイクルが長く、手持ち工事量が中期収益の先行指標となる。
Risks · リスク要因
- 1個別受注生産に伴う工事採算リスク: 契約から引き渡しまで長期にわたるため、原材料価格高騰や工程遅延で見積もりとの乖離が生じ損益を悪化させる可能性がある。
- 2米国関税・地政学リスク: 米中対立激化と相互関税の導入が調達コストや受注環境に影響し、米国向けクレーン事業の収益性を圧迫するリスクがある。
- 3為替変動リスク: 海外向け取引が一定割合を占め、急激な円高は受注・売上・損益に影響するが、現状は為替予約等でヘッジを実施している。
- 4周辺サービスセグメントの赤字転落: FY2025に営業損失16億円(前期は+24億円の黒字)へ転落しており、収益回復の見通しが不透明なままである。
Strengths · 強み
- 1国内シェアトップの地位: 舶用エンジン・港湾クレーン双方で国内首位を維持し、造船所や港湾との長期的な取引関係が参入障壁を形成している。
- 2世界初アンモニア焚き大型低速2元燃料エンジンの商用試験: 2025年2月に試験運転を開始し、海運の脱炭素規制強化を追い風に受注拡大の優位性を確保した。
- 3米国港湾クレーン市場での競争優位: 2024年の米政府サイバーリスク指令を受けた中国製クレーン代替需要を取り込み、ロングビーチ港向け8基を受注した。
- 4財務改善による資本効率向上: A種優先株式消却・有利子負債圧縮でROEが25.1%、純資産1,742億円へ改善し、ROICとWACCの逆転解消を目指す基盤が整った。
Strategy · 戦略・今後の展望
- 12027年度目標「売上高3,800億円・営業利益率7.4%・ROIC9%」: ローリング式中期計画「Rolling Vision 2025」のもと毎年計画を更新しながら数値目標を追求する。
- 2脱炭素製品の商用化加速: アンモニア焚きエンジン量産・LNG/メタノール焚き生産設備増強を進め、2030年度までにCO2削減1,000万t-CO2/年以上の環境対応製品累積台数を達成する。
- 3米国クレーン現地組立体制の構築: パセコ社とブルックフィールド社と米国カリフォルニアでの最終組立検討を進め、関税・安全保障ニーズに対応し市場シェアを拡大する。
- 4成長事業推進による第3の収益柱の育成: 船体汚損管理サービス「FALCONs」や港湾クレーンのドローン点検など保守メンテナンスのデジタル化で安定的な収益源を多様化する。
Recent Highlights · 直近の動向
FY2025受注高4,217億円(+25.1%)で2027年度売上目標3,800億円に向け手持ち工事量が積み上がり、業績の先行指標が大幅に改善した。
三井海洋開発株式一部売却で得た約700億円を活用し、2024年7月にA種優先株式を全部消却、有利子負債を大幅圧縮して財務構造を抜本的に改善した。
2025年2月に世界初のアンモニア焚き大型低速2元燃料エンジン商用機の試験運転を開始し、海運脱炭素化の最先端技術を保有する企業として認知度を高めた。
2024年11月に米国ロングビーチ港向けニアゼロエミッション型タイヤ式門型クレーン8基を受注し、中国製代替需要という新たな成長機会を取り込んだ。
02
業績推移
売上高
3,151億円▲4.4%FY25
営業利益
231億円▲17.8%FY25
純利益
391億円▲56.0%FY25
利益率推移営業利益率 / 純利益率
営業利益率純利益率
EPS 推移1 株当たり当期純利益 (円)
EPS
03
財務諸表
損益計算書 (PL)
単位: 億円
| 項目 | FY19 | FY20 | FY21 | FY22 | FY23 | FY24 | FY25 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 6565 | 7865 | 6447 | 5794 | 2623 | 3019 | 3151 |
| 売上原価 | — | — | — | — | — | — | — |
| 売上総利益 | — | — | — | — | — | — | — |
| 販管費 | — | — | — | — | — | — | — |
| 営業利益 | — | — | — | -100 | 93.8 | 196 | 231 |
| 経常利益 | -505 | -605 | -82.2 | -257 | 125 | 207 | 278 |
| 純利益 | -696 | -862 | 1.3 | -218 | 156 | 251 | 391 |
貸借対照表 (BS)
単位: 億円 (自己資本比率を除く)。ネット有利子負債 = 有利子負債 − 現金及び預金。
| 項目 | FY19 | FY20 | FY21 | FY22 | FY23 | FY24 | FY25 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 総資産 | 9991 | 8404 | 7590 | 4092 | 4400 | 4671 | 4492 |
| 純資産 (自己資本) | 2802 | 1054 | 885 | 629 | 1107 | 1465 | 1742 |
| 自己資本比率 (%) | 28.0 | 12.5 | 11.7 | 15.4 | 25.2 | 31.4 | 38.8 |
| 現金及び預金 | 974 | 1167 | 1355 | 508 | 435 | 335 | 334 |
| 有利子負債 | — | — | — | — | — | — | — |
| ネット有利子負債 | — | — | — | — | — | — | — |
キャッシュフロー (CF)
単位: 億円。FCF = 営業CF − 設備投資。▲はマイナス。
| 項目 | FY19 | FY20 | FY21 | FY22 | FY23 | FY24 | FY25 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 営業CF | 662 | ▲372 | 74.8 | ▲203 | ▲150 | ▲344 | 149 |
| 投資CF | ▲1.3 | 841 | 211 | ▲709 | ▲30.0 | ▲3.5 | 609 |
| 財務CF | ▲533 | ▲268 | ▲68.1 | 8.1 | 95.1 | 241 | ▲766 |
| FCF | — | — | — | — | — | — | — |
| 設備投資 (CapEx) | — | — | — | — | — | — | — |
| 減価償却費 | — | — | — | — | — | — | — |
1株指標・収益性 (FY25)
株価データは準備中
EPS
385.39
1株純利益 (円)
BPS
—
1株純資産 (円)
ROE
25.1%
自己資本利益率
ROA
8.7%
総資産利益率
PER
—
株価収益率
PBR
—
株価純資産倍率
配当利回り
—
直近 DPS / 株価
成長投資 (FY25)
04
セグメント
セグメント売上構成比営業利益利益率
LogisticsSystems0.1兆19.9%0.01兆9.5%
MarinePropulsionSystems0.1兆43.0%0.01兆5.5%
NewBusinessDevelopment0.0兆12.7%0.01兆17.1%
OperatingSegmentsNotIncludedInReportableSegmentsAndOtherRevenueGeneratingBusinessActivities0.0兆0.5%0.00兆275.6%
PeripheralBusinesses0.1兆23.9%▲0.00兆-2.1%
05
地域別売上
地域別売上データは準備中です。
06
従業員
従業員データ
連結
—人
単体
2,250人
平均年齢
39.9歳
平均勤続
15.9年
単体 平均年収
704万円
連結従業員数 推移
FY21
—
FY22
—
FY23
—
FY24
—
FY25
—
08
配当・株主還元
配当・株主還元
FY25 実績1株配当 (年間)
20.00円+15
配当性向
3.5%
1株配当 推移 (円・生値)
FY23
3
FY24
5
FY25
20
※ 生値。株式分割の遡及調整は未適用。
09
IR資料
IR資料は準備中です。
10
競合比較
競合比較は準備中です。
11
ニュース
関連ニュースは準備中です。