キ
キヤノン電子株式会社
キヤノンデンシカブシキガイシャ上場電気機器7739EDINET: E02301CANON ELECTRONICS INC.
決算期: 12月期
業種: 電気機器
売上高 (FY25)
1044億円
3.74%営業利益 (FY25)
89.8億円
13.63%経常利益 (FY25)
84.6億円
14.32%純利益 (FY25)
65.0億円
15.05%総資産
1471億円
3.66%自己資本比率
86.3%
—ROE
5.2%
1.30%01
企業サマリ
Overview · 事業概要
キヤノン電子はキヤノン株式会社を親会社とする精密機器メーカーで、コンポーネント(シャッターユニット・レーザースキャナー等)、電子情報機器(ドキュメントスキャナー・レーザープリンター)、情報システムの3セグメントを展開する。売上の43.4%をキヤノン向けが占めるなどグループ依存度が高い一方、スキャナーの新興国展開や宇宙・医療・農業など新規事業の育成によって収益多様化を図っている。FY2025は売上高1,044億円と過去最高水準を更新したが、レーザースキャナーや実装ユニットの販売不振、製品ミックスの悪化により経常利益は前期比14.3%減の85億円に落ち込み、ROEは5.2%にとどまった。収益力の抜本的な改善が課題となる中、キヤノンによる完全子会社化(公開買付け成立・上場廃止予定)が進行しており、2026年3月の臨時株主総会を経て上場廃止となる見通しである。宇宙分野では防衛省向け多軌道観測実証衛星の納期(2026年3月末)に向けた製造が進んでおり、事業化フェーズへの移行が注目される。
Business Model · ビジネスモデル
- 1収益源: コンポーネント56%・電子情報機器32%・その他12%の3セグメントで構成し、製造受託と自社製品販売が両輪である。
- 2顧客: 売上の43.4%をキヤノン向けが占め、残りを金融機関・官公庁・海外市場向けに直販・代理店経由で供給している。
- 3価値提案: 精密部品の高度な内製技術と小回りの利く開発体制を活かし、キヤノン製品の品質を支える部品・ユニットを供給している。
- 4コスト構造: 国内工場に加えマレーシア・ベトナム子会社で生産し、研究開発費32億円(売上比3.1%)を毎期投入して技術競争力を維持している。
Risks · リスク要因
- 1親会社依存リスク: 売上の43.4%がキヤノン向けであり、キヤノンの販売戦略変更や生産方針転換が業績に直結する構造的な依存リスクが継続している。
- 2関税・地政学リスク: 米国追加関税や中国市場の縮小がレーザープリンター・スキャナー事業に影響し、FY2025のコンポーネント営業利益は前期比14.2%減となった。
- 3上場廃止による流動性喪失: キヤノンによる公開買付けが成立し2026年中に上場廃止予定であり、一般投資家は株式の売却機会や情報開示の継続性を失うリスクがある。
- 4収益性目標との乖離リスク: 目標の売上高経常利益率15%に対し現状は8.1%にとどまり、新規事業の研究開発費先行投資が短期的に利益率を圧迫し続ける懸念がある。
Strengths · 強み
- 1キヤノングループとの深い連携: シャッター・絞りユニット等の精密部品でキヤノンのミラーレスカメラ好調の恩恵を直接享受できる安定的な受注基盤を持つ。
- 2スキャナーのグローバル展開: imageFORMULA シリーズはインド・東南アジア・中南米で金融機関・政府向け大型商談を獲得し、新興国で着実に販路を拡大している。
- 3宇宙技術の先行者優位: 超小型衛星を自社開発・製造した実績を持ち、防衛省と多軌道観測実証衛星の製造・運用契約を締結するなど事業化段階に入っている。
- 4ESG認証取得による信頼性: 日本初のSGS社ESG認証(2023年1月)を取得し、ISO45001も国内全事業所で認証済みであり、サプライヤーとしての信頼性が高い。
Strategy · 戦略・今後の展望
- 1成長新規事業の確立: 宇宙(防衛省向け衛星)・医療(滅菌器・歯科用ミリングマシン)・農業(植物工場用自動生産装置)の複数スモールビジネスを並行育成している。
- 2ESGとカーボンニュートラル: 2030年にCO2排出量2013年比46%削減、2050年に実質ゼロを目標に掲げ、SGS社ESG認証の継続的な質向上を推進している。
- 3人的資本強化: 2030年までに課長代理職以上の女性管理職比率30%を目標とし、毎年女性採用比率30%超を維持して次世代経営幹部の早期育成も実施している。
- 4設備投資と研究開発の継続: 2026年12月期の設備投資30億円を計画し、研究開発費は売上比3.1%(32億円)を維持してコンポーネントと新規領域の技術基盤を強化する。
Recent Highlights · 直近の動向
FY2025業績: 売上高1,044億円(前期比+3.7%)と過去最高を更新した一方、経常利益は前期比14.3%減の85億円、純利益は同15.1%減の65億円と収益が大きく悪化した。
キヤノンによる完全子会社化: 2025年12月からの公開買付けが2026年1月に成立し、2026年3月19日の臨時株主総会で株式併合等を決議、上場廃止への手続きが進行中である。
防衛省向け衛星事業: 多軌道観測実証衛星の製造・試験を2026年3月末納期で進行中、加えて2025年8月に画像データ取得実証検討案件も受注し事業化が加速している。
iFデザインアワード受賞と新製品投入: スキャナー「imageFORMULA DR-S350NW」が2025年3月にiFデザインアワード2025を受賞、同10月にコンパクトモデル「DR-C350/DR-C340」を新発売した。
02
業績推移
売上高
1,044億円▲3.7%FY25
営業利益
89.8億円▼13.6%FY25
純利益
65億円▼15.0%FY25
利益率推移営業利益率 / 純利益率
営業利益率純利益率
EPS 推移1 株当たり当期純利益 (円)
EPS
03
財務諸表
損益計算書 (PL)
単位: 億円
| 項目 | FY19 | FY20 | FY21 | FY22 | FY23 | FY24 | FY25 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 892 | 746 | 826 | 965 | 963 | 1007 | 1044 |
| 売上原価 | — | — | — | — | — | — | — |
| 売上総利益 | — | — | — | — | — | — | — |
| 販管費 | — | — | — | — | — | — | — |
| 営業利益 | — | — | — | 80.5 | 91.4 | 104 | 89.8 |
| 経常利益 | 80.7 | 58.3 | 70.8 | 89.2 | 89.6 | 98.8 | 84.6 |
| 純利益 | 61.2 | 44.1 | 53.9 | 69.2 | 65.7 | 76.5 | 65.0 |
貸借対照表 (BS)
単位: 億円 (自己資本比率を除く)。ネット有利子負債 = 有利子負債 − 現金及び預金。
| 項目 | FY19 | FY20 | FY21 | FY22 | FY23 | FY24 | FY25 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 総資産 | 1152 | 1172 | 1263 | 1375 | 1311 | 1419 | 1471 |
| 純資産 (自己資本) | 953 | 976 | 1029 | 1113 | 1138 | 1217 | 1270 |
| 自己資本比率 (%) | 82.7 | 83.3 | 81.5 | 80.9 | 86.8 | 85.8 | 86.3 |
| 現金及び預金 | 209 | 235 | 222 | 233 | 272 | 289 | 307 |
| 有利子負債 | — | — | — | — | — | — | — |
| ネット有利子負債 | — | — | — | — | — | — | — |
キャッシュフロー (CF)
単位: 億円。FCF = 営業CF − 設備投資。▲はマイナス。
| 項目 | FY19 | FY20 | FY21 | FY22 | FY23 | FY24 | FY25 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 営業CF | 80.5 | 53.0 | 27.4 | 41.6 | 102 | 127 | 76.0 |
| 投資CF | ▲26.5 | ▲36.2 | ▲49.8 | ▲54.9 | ▲33.1 | ▲94.6 | ▲29.3 |
| 財務CF | ▲32.3 | 11.0 | 4.7 | 17.2 | ▲24.6 | ▲26.2 | ▲28.5 |
| FCF | — | — | — | — | — | — | — |
| 設備投資 (CapEx) | — | — | — | — | — | — | — |
| 減価償却費 | — | — | — | — | — | — | — |
1株指標・収益性 (FY25)
株価データは準備中
EPS
159.01
1株純利益 (円)
BPS
—
1株純資産 (円)
ROE
5.2%
自己資本利益率
ROA
4.4%
総資産利益率
PER
—
株価収益率
PBR
—
株価純資産倍率
配当利回り
—
直近 DPS / 株価
成長投資 (FY25)
04
セグメント
セグメント売上構成比営業利益利益率
Component0.1兆56.1%0.01兆14.1%
ElectronicInformationEquipment0.0兆32.2%0.00兆5.1%
OperatingSegmentsNotIncludedInReportableSegmentsAndOtherRevenueGeneratingBusinessActivities0.0兆11.7%0.00兆6.6%
05
地域別売上
地域別売上データは準備中です。
06
従業員
従業員データ
連結
—人
単体
1,820人
平均年齢
38.3歳
平均勤続
14.8年
単体 平均年収
564万円
連結従業員数 推移
FY21
—
FY22
—
FY23
—
FY24
—
FY25
—
08
配当・株主還元
配当・株主還元
FY25 実績1株配当 (年間)
70.00円-35
配当性向
-55.9%
1株配当 推移 (円・生値)
FY20
65
FY21
75
FY22
90
FY23
90
FY24
105
FY25
70
※ 生値。株式分割の遡及調整は未適用。
09
IR資料
IR資料は準備中です。
10
競合比較
競合比較は準備中です。
11
ニュース
関連ニュースは準備中です。