乾
乾汽船株式会社
イヌイキセンカブシキガイシャ上場海運業9308EDINET: E04288Inui Global Logistics Co., Ltd.
決算期: 03月期
業種: 海運業
売上高 (FY25)
318億円
7.72%営業利益 (FY25)
36.6億円
117.88%経常利益 (FY25)
38.4億円
100.10%純利益 (FY25)
50.2億円
320.52%総資産
749億円
12.63%自己資本比率
49.2%
—ROE
14.7%
11.10%01
企業サマリ
Overview · 事業概要
乾汽船は外航海運(売上構成比74%)、倉庫・運送(12%)、不動産(14%)の3セグメントを擁する中堅複合物流企業である。外航海運ではハンディサイズ型バルカー約20隻超を自社運航・定期用船で運用し、木材・穀物・肥料・スラグ等を世界各地へ輸送する。東京・勝どき/月島エリアに集積する賃貸マンション・商業施設が安定的なキャッシュフローを提供し、海運事業の収益変動を下支えする構造となっている。 FY2025(2025年3月期)は、中東情勢の緊迫化に伴う紅海航路回避でハンディ船市況が押し上げられたことに加え、平均為替レート152.84円/ドル(前年143.47円)の円安効果が重なり、外航海運セグメント利益が前年比+2,080百万円と急拡大した。一方、不動産セグメントは主力施設「プラザ勝どき」の再開発に伴う立退き推進で稼働率が低下、減損損失2,486百万円を特別損失に計上したものの、固定資産売却益4,289百万円が純利益を押し上げ、当期純利益は50億円(+320%)に達した。中期経営計画「不易流行」(2023-2026年)の下、プラザ勝どき再開発・倉庫運送の業域刷新・船隊のフレキシブル整備を3本柱に据えている。
Business Model · ビジネスモデル
- 1収益源: 外航海運74%・不動産14%・倉庫運送12%の3セグメントで構成し、海運の変動収益を不動産の固定賃料が補完する。
- 2顧客: ハンディ船で世界のバルク荷主に輸送サービスを提供し、国内では中小口荷主と勝どきエリア居住者に物流・居住空間を提供する。
- 3価値提案: スクラバー搭載の既存船を長期活用する「ご長寿お達者」戦略で環境規制下でも低コスト運航能力を維持する。
- 4コスト構造: 用船料・燃料費・船員費が海運費用の大半を占め、円建て固定費と米ドル建て変動費の比率管理が収益性の鍵を握る。
Risks · リスク要因
- 1海運市況・為替の二重変動リスク: 売上の74%が米ドル建て運賃に依存し、市況急落と急激な円高が同時発生した場合、外航海運セグメント利益が急速に悪化する構造リスクがある。
- 2海難・油濁事故リスク: 主要資産である船舶が物理的破損・油濁事故を起こした場合、多額の賠償・修繕費発生と保険超過損失が業績に甚大な影響を及ぼす可能性がある。
- 3勝どきエリアへの地震・災害集中リスク: 不動産資産が勝どき/月島エリアに一極集中しており、大規模地震発生時には不動産収益の大部分が喪失するリスクがある。
- 4倉庫・運送事業の構造縮小リスク: 売上の約3分の1を紙荷主に依存する一般倉庫と文書倉庫がペーパーレス化・電子帳簿保存法普及で取扱量減少が加速し、収益基盤が縮小し続けるリスクがある。
Strengths · 強み
- 1ハンディ船特化の希少性: 大型環境規制対応困難で船腹供給が構造的に減少する市場において、既存船隊の延命活用で稼働率98%を維持する競争力を持つ。
- 2勝どき/月島の優良不動産資産: 築地市場跡地再開発・都心地下鉄構想の恩恵を受けるエリアに自社物件を集積し、長期的な資産価値上昇が期待できる。
- 33事業ポートフォリオによる収益安定性: 海運市況が悪化した際も不動産賃料収入がダウンサイドを抑制し、FY2021の低市況期も事業継続を維持した実績がある。
- 4自己資本比率49.2%の健全財務基盤: 現金及び現金同等物186億円を保有し、船隊拡充・再開発投資を自力で推進できる財務余力を確保している。
Strategy · 戦略・今後の展望
- 1プラザ勝どき再開発: 2025年3月に営業終了したプラザ勝どきの再開発を実行し、築地市場跡地開発と連動した勝どきエリアの価値向上を10年構想で実現する計画である。
- 2外航海運の船隊フレキシブル整備: 新造船発注が難しい環境規制下で、スクラバー搭載既存船の延命と市況・船価をにらんだ機動的な売船・取得を組み合わせ、船隊規模を維持する。
- 3倉庫・運送の2027年業域刷新: 足(配送力)・手(現場力)・倉(展開力)のデジタル化を進め、ニッチ実需対応型の新たな「業」を2027年度までに確立する計画である。
- 4配当方針の継続: 「良いときは笑い、悪いときにも泣かない」方針の下、最低配当を維持しつつ業績連動の累進増配を株主還元の基本方針として継続する。
Recent Highlights · 直近の動向
FY2025純利益は50億円(前年比+320%): 外航海運セグメント利益+2,080百万円、固定資産売却益4,289百万円が主因で、過去7年で最大水準の利益を計上した。
プラザ勝どきの2025年3月末営業終了: 再開発に向けた立退き完了に伴い減損損失2,486百万円を特別損失計上、不動産セグメント利益は前年比-282百万円の20.8億円に減少した。
新造船2隻竣工(KEN CITRUS・KEN OH): FY2025第4四半期に新造ハンディ船2隻が就航し、固定資産取得支出8,782百万円を投じて船隊を補強した。
円安152.84円/ドルが業績を後押し: 前年比9.37円の円安進行が外航海運の円換算売上に寄与し、外航海運売上高235億円(前年比+11.9%)・セグメント利益21.4億円を達成した。
02
業績推移
売上高
318億円▲7.7%FY25
営業利益
36.6億円▲117.9%FY25
純利益
50.2億円▲320.5%FY25
利益率推移営業利益率 / 純利益率
営業利益率純利益率
EPS 推移1 株当たり当期純利益 (円)
EPS
03
財務諸表
損益計算書 (PL)
単位: 億円
| 項目 | FY19 | FY20 | FY21 | FY22 | FY23 | FY24 | FY25 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 230 | 218 | 189 | 376 | 443 | 295 | 318 |
| 売上原価 | — | — | — | — | — | — | — |
| 売上総利益 | — | — | — | — | — | — | — |
| 販管費 | — | — | — | — | — | — | — |
| 営業利益 | — | — | — | 134 | 131 | 16.8 | 36.6 |
| 経常利益 | -0.5 | -10.8 | -13.3 | 136 | 134 | 19.2 | 38.4 |
| 純利益 | 6.4 | 0.8 | -11.9 | 118 | 98.6 | 11.9 | 50.2 |
貸借対照表 (BS)
単位: 億円 (自己資本比率を除く)。ネット有利子負債 = 有利子負債 − 現金及び預金。
| 項目 | FY19 | FY20 | FY21 | FY22 | FY23 | FY24 | FY25 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 総資産 | 524 | 531 | 525 | 661 | 696 | 665 | 749 |
| 純資産 (自己資本) | 197 | 190 | 180 | 299 | 341 | 316 | 369 |
| 自己資本比率 (%) | 37.7 | 35.8 | 34.3 | 45.2 | 49.0 | 47.5 | 49.2 |
| 現金及び預金 | 115 | 93.4 | 71.4 | 202 | 206 | 140 | 187 |
| 有利子負債 | — | — | — | — | — | — | — |
| ネット有利子負債 | — | — | — | — | — | — | — |
キャッシュフロー (CF)
単位: 億円。FCF = 営業CF − 設備投資。▲はマイナス。
| 項目 | FY19 | FY20 | FY21 | FY22 | FY23 | FY24 | FY25 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 営業CF | 29.6 | 18.0 | 24.3 | 168 | 123 | 5.2 | 80.0 |
| 投資CF | ▲66.2 | ▲57.9 | ▲46.3 | ▲17.4 | ▲63.1 | ▲44.5 | ▲44.2 |
| 財務CF | 37.0 | 18.8 | ▲0.6 | ▲28.9 | ▲63.7 | ▲36.0 | 11.8 |
| FCF | — | — | — | — | — | — | — |
| 設備投資 (CapEx) | — | — | — | — | — | — | — |
| 減価償却費 | — | — | — | — | — | — | — |
1株指標・収益性 (FY25)
株価データは準備中
EPS
199.88
1株純利益 (円)
BPS
—
1株純資産 (円)
ROE
14.7%
自己資本利益率
ROA
6.7%
総資産利益率
PER
—
株価収益率
PBR
—
株価純資産倍率
配当利回り
—
直近 DPS / 株価
成長投資 (FY25)
04
セグメント
セグメント売上構成比営業利益利益率
OverseasShippingEnterprise0.0兆74.2%0.00兆9.1%
RealEstateEnterprise0.0兆13.5%0.00兆48.5%
WarehousingAndTransportationEnterprise0.0兆12.3%0.00兆8.9%
05
地域別売上
地域別売上データは準備中です。
06
従業員
従業員データ
連結
—人
単体
80人
平均年齢
44.0歳
平均勤続
14.0年
単体 平均年収
902万円
連結従業員数 推移
FY21
—
FY22
—
FY23
—
FY24
—
FY25
—
08
配当・株主還元
配当・株主還元
FY25 実績1株配当 (年間)
82.00円+65
配当性向
38.7%
1株配当 推移 (円・生値)
FY20
9
FY21
9
FY22
230
FY23
190
FY24
17
FY25
82
※ 生値。株式分割の遡及調整は未適用。
09
IR資料
IR資料は準備中です。
10
競合比較
競合比較は準備中です。
11
ニュース
関連ニュースは準備中です。