受信料制度 — 公共放送の財政基盤
NHKは放送法に基づく受信料制度のもとで運営される非上場の特別法人です。FY2024単体の受信料収入は5,901億円で、事業収入6,125億円の96.3% を占める主要収入源です。受信契約数は2023年度末で4,418万件 (地上2,155万 + 衛星2,261万 + 特別2万) です。
2023年10月の受信料値下げで地上契約 + 衛星契約の料額が1割引き下げられ、その通年影響でFY2024の受信料収入は前年比 -6.7% の5,901億円となりました。値下げが下期のみに影響した前年度 (FY2023) は6,328億円で、NHK公表の減収幅は426億円です (金額は億円未満切り捨て)。事業支出6,574億円との差で事業収支差金は -449億円となり、計画どおり還元目的積立金を取り崩して補填されました。
受信料制度の社会的議論は中長期テーマで、世帯モバイル保有率の高水準化、テレビ離れ、ネット配信の普及との関係が論点です。NHK経営委員会と総務省 情報通信審議会が制度運用の方向性を決定し、受信料の値下げ・据置・引上げ・廃止などの選択肢が政策議論の対象となります。