経済安全保障は日本の半導体をどう強靱化するのか?
半導体は経済安全保障推進法で特定重要物資に指定され、全分野145件の認定計画のうち26件が半導体分野、予算の総額は2兆5,643億円です。いずれも2026年4月9日時点の内閣府の公表値で、国内の生産基盤と原料供給基盤の強化を国が支援します。
支援の対象は、従来型半導体の生産基盤、半導体製造装置や部素材、黄リン・ヘリウム・希ガス・蛍石といった半導体原料の供給基盤など多岐にわたります。先端ロジックの国産化だけでなく、製造装置・材料・原料という供給網の上流を含めて強靱化する設計です。
ただし認定や予算は枠組みであり、実際に供給網が強靱になるかは個々の計画の実行しだいです。特定重要物資の指定と予算措置が国内回帰を後押しする一方、対外依存の構造そのものが短期で解消するわけではありません。政策の枠組みと、依存の実態は分けて見る必要があります。