日本は先端ロジックの空白をラピダスで挽回できるのか?
ラピダスは2027年度後半に2ナノ世代の量産開始を目標に掲げ、投資総額は約4兆円超見込みとされています。日本は最先端の演算用半導体を国内で量産する能力が空白で、これを取り戻す国策の中心がラピダスです。
技術面では一歩を踏み出しています。2025年7月千歳IIM-1に千歳の拠点で2ナノのゲートオールアラウンド型トランジスタの試作と動作確認に至りました。研究開発は約2.6兆円(うち約1.7兆円措置済)、量産投資は約1.6兆円という規模で、政府が委託費で支えています。
ただし試作と量産事業の成立は別の段階です。巨額投資の回収可能性、先端ノードを採用する顧客の確保、量産の歩留まりが挽回の上限を決めます。2031年度に株式上場を目標としていますが、量産事業として収益化できるかは引き続き不確実です。挽回の可否は今後の量産進捗と顧客確保にかかっています。