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半導体業界の市場規模|世界半導体市場2024年6,305億ドルから2025年7,722億ドルへ拡大【2026年版】

世界半導体市場は、生成AIとデータセンターの計算需要を背景に2024年の6,305億ドルから2025年に7,722億ドル、2026年に9,755億ドルへ拡大する見通しで、製品別ではロジックとメモリが伸びを牽引します。日本市場は2025年に448億ドル、円ベースで66,361億円と堅調に推移します。世界の規模と前年比、製品別と地域別の構成、調査系列ごとの定義差まで順に整理します。

世界半導体市場2025
7,722億ドル
前年比22.5%増、WSTS 2025年秋季予測
出典: WSTS日本協議会「WSTS半導体市場予測」(2025年秋季予測、世界半導体市場)
世界半導体市場2026
9,755億ドル
前年比26.3%増の見込み、WSTS 2025年秋季予測
出典: WSTS日本協議会「WSTS半導体市場予測」(2025年秋季予測、世界半導体市場)
日本市場2025
448億ドル
円ベース66,361億円、いずれもWSTS公表値
出典: WSTS日本協議会「WSTS半導体市場予測」(2025年秋季予測、世界半導体市場)
製品別ロジック2025
2,959億ドル
世界市場で最大の製品区分、WSTS Total IC内訳
出典: WSTS日本協議会「WSTS半導体市場予測」(2025年秋季予測、世界半導体市場)

世界半導体市場の推移 (2023→2026、億ドル)

2023-2024年は実績、2025-2026年は予測。2025年は前年比+22.5%、2026年は+26.3%
単位: 億ドル
02,5005,0007,50010,0005,269236,305247,722259,75526
出典: WSTS日本協議会「WSTS半導体市場予測」(2025年秋季予測、世界半導体市場)
年度2023202420252026
値(億ドル5,2696,3057,7229,755
前年比
読み解き

世界半導体市場は2024年6,305億ドルから2025年7,722億ドルへ前年比+22.5%、2026年に9,755億ドルへ+26.3%で拡大する見通しです。2023年の5,269億ドルと2024年は実績、2025年以降はWSTSの2025年秋季予測で、実績と予測を区分して読む必要があります。 伸びの背景は生成AIとデータセンターの計算需要です。AIの学習と推論に使うロジックと、それを支えるメモリの需要が市場全体を押し上げています。2023年に一度落ち込んだ後、2024年から2026年にかけて連続して二桁の伸びが示されており、半導体市場が拡大局面に入ったことを示します。

世界半導体市場の製品別構成 (2025年、億ドル)

ロジック・メモリ等7区分の積み上げ。区分別の合計は四捨五入の関係でWSTS公表の世界半導体市場7,722億ドルと約1億ドル前後します
単位: 億ドル
ロジックメモリマイクロアナログディスクリート光半導体センサ・アクチュエータ
02,0004,0006,0008,0007,72325
出典: WSTS日本協議会「WSTS半導体市場予測」(2025年秋季予測、世界半導体市場)
年度2025
ロジック億ドル2,959
メモリ億ドル2,116
マイクロ億ドル848
アナログ億ドル856
ディスクリート億ドル309
光半導体億ドル426
センサ・アクチュエータ億ドル209
合計(億ドル7,723
前年比
読み解き

製品別では、ロジックが2025年2,959億ドルで最大、次いでメモリが2,116億ドルと、この二大区分で世界半導体市場7,722億ドルの過半を占めます。ロジックは構成比38.3%、メモリは27.4%にあたります。 ロジックは演算を担うプロセッサ類で、生成AI向けの需要が伸びを牽引しています。メモリはデータの記憶を担い、AIサーバーの大容量化を背景に拡大しています。次いで信号処理を担うアナログが856億ドル、機器制御用のマイクロが848億ドル、光関連の光半導体が426億ドル、個別素子のディスクリートが309億ドル、検知用のセンサ・アクチュエータが209億ドルと続きます。なお製品区分別の合計は四捨五入の関係でWSTS公表の世界半導体市場7,722億ドルと約1億ドル前後し、グラフのデータ表に表示される区分別合計はこの丸めを含んだ値です。AI需要がロジックとメモリに集中する構図です。

世界半導体市場の地域別構成 (2025年、億ドル)

アジア太平洋・南北アメリカ・欧州・日本の積み上げ、合計が世界半導体市場7,722億ドル
単位: 億ドル
アジア太平洋南北アメリカ欧州日本
02,0004,0006,0008,0007,72225
出典: WSTS日本協議会「WSTS半導体市場予測」(2025年秋季予測、世界半導体市場)
年度2025
アジア太平洋億ドル4,214
南北アメリカ億ドル2,519
欧州億ドル541
日本億ドル448
合計(億ドル7,722
前年比
読み解き

地域別では、アジア太平洋が2025年4,214億ドルで最大、構成比54.6%を占めます。半導体の製造と組立がアジアに集中していることを反映しています。 次いで南北アメリカが2,519億ドル、欧州が541億ドル、日本が448億ドルと続きます。日本は構成比5.8%で、円ベースでは66,361億円です。4地域の合計が世界半導体市場の全体にあたり、需要と供給の重心がアジア太平洋にある構図を示します。日本市場の規模は世界の一部にとどまりますが、メモリやイメージセンサーなど特定の素子で日本企業が存在感を持つ点は地域規模だけでは見えない論点です。

このグラフに関連するトピック

主要論点

世界半導体市場の拡大を牽引しているのは何か?

世界半導体市場の2024年6,305億ドルから2025年7,722億ドルへの前年比+22.5%の拡大は、生成AIとデータセンターの計算需要が中心です。製品別ではロジックが2,959億ドル、メモリが2,116億ドルと、AI関連の二大区分が伸びを牽引しています。

生成AIの学習と推論には大量の演算が必要で、その中核を担うのがロジックです。あわせて、大容量のデータを高速に扱うためのメモリ需要も拡大しています。データセンターへの投資拡大が、この2区分の需要を底上げする構図です。

一方で、需要の伸びが製品区分によって偏る点には注意が必要です。AI向けのロジックとメモリが市場拡大の中身の大半を占め、ディスクリートやセンサなど他区分の伸びは緩やかです。市場全体の数字だけでなく、どの製品区分が伸びているかをあわせて見る必要があります。

世界市場の中で日本市場はどの位置にあるのか?

日本市場は2025年に448億ドル、円ベースで66,361億円で、世界半導体市場7,722億ドルの一部にとどまります。地域別ではアジア太平洋が4,214億ドルと最大で、日本の構成比は5.8%です。

ただし地域規模の小ささだけで日本の半導体産業を評価することはできません。WSTSの地域区分は半導体の販売地を示すもので、どの国の企業がどの素子に強いかは別の論点です。日本企業はメモリやイメージセンサー、車載マイコンなど特定の素子で世界的な存在感を持ち、地域規模には現れない強みがあります。

日本市場を読む際は、地域としての販売規模と、日本企業の素子別の競争力を分けて捉える必要があります。市場規模が世界の一部であることと、特定分野で日本勢が一定のシェアを持つことは両立します。

なぜ調査によって半導体市場の規模が違うのか?

半導体市場の規模はWSTS・SIA・JEITAなど調査ごとに数字が異なり、それぞれ集計の対象と定義が違います。本ページはWSTSの2025年秋季予測を主軸の系列に置いています。

WSTSはメーカーの販売額を暦年で予測する系列です。SIAは暦年の実績を集計する別の系列で、予測と実績という性格の違いがあります。JEITAは半導体単独ではなく、半導体を含む電子情報産業全体を扱う集計です。経済産業省の生産動態統計は国内生産の一部品目に限られ、市場全体の規模を示すものではありません。

定義が違う数字は、1つの推移として連結することができません。本ページではWSTSを主軸とし、他の調査の数字は集計定義が異なる別系列として扱います。市場規模を引用する際は、出典と定義をセットで確認することが誤読を避ける前提になります。

中期見通し

近未来1-2年

2025-2026年は 生成AIとデータセンターの計算需要が世界半導体市場の拡大を牽引する局面 が続きます。WSTSの2025年秋季予測では2025年7,722億ドル、2026年9,755億ドルへ前年比二桁の伸びが示され、ロジックとメモリが伸びの中心です。需要が特定の製品区分に集中する構図が続きます。

中期3-5年

予測の中心年である2026年に向け、市場規模は9,755億ドルへ着地する見通しです。AI向け需要がロジックとメモリの構成比をさらに高める可能性があり、製品別の偏りが市場の性格を左右します。日本市場は世界に比べ緩やかな伸びですが、メモリやイメージセンサーなど特定素子での日本企業の動向が、地域規模とは別の論点として残ります。

長期

AIとデータセンターが計算基盤として定着した上で、半導体が社会基盤として拡大する段階に入る見通しです。市場規模の伸びは需要の持続性と供給能力に左右され、調査ごとに定義の異なる数字を読み分けることが引き続き前提となります。市場全体の規模だけでなく、製品別・地域別の構成をあわせて見る必要があります。

よくある質問

半導体の市場規模はどれくらいですか?
WSTSの2025年秋季予測では、世界半導体市場は2024年の6,305億ドルから2025年に7,722億ドル、2026年に9,755億ドルへ拡大する見通しで、前年比は2025年が22.5%増、2026年が26.3%増です。日本市場は2025年に448億ドル、円ベースで66,361億円といずれもWSTSの公表値です。
半導体市場で最も大きい製品は何ですか?
製品別ではロジックが2025年2,959億ドルで最大、次いでメモリが2,116億ドルです。この二大区分で世界半導体市場の過半を占めます。ロジックは演算を担うプロセッサ類、メモリはデータの記憶を担う区分で、いずれも生成AIとデータセンターの需要を背景に伸びています。
半導体市場は地域別にどうなっていますか?
地域別ではアジア太平洋が2025年4,214億ドルで最大、次いで南北アメリカ2,519億ドル、欧州541億ドル、日本448億ドルです。半導体の製造と組立がアジアに集中していることを反映しています。
日本の半導体市場はどれくらいの規模ですか?
日本市場は2025年に448億ドル、円ベースで66,361億円で、世界半導体市場7,722億ドルの一部にとどまります。ただし地域としての販売規模と、メモリやイメージセンサーなど特定素子での日本企業の競争力は別の論点で、地域規模だけで日本の半導体産業は評価できません。
なぜ調査によって市場規模の数字が違うのですか?
集計の対象と定義が異なるためです。WSTSはメーカー販売額の暦年予測、SIAは暦年実績、JEITAは半導体を含む電子情報産業全体の集計で、経済産業省の生産動態統計は国内の一部品目に限られます。定義が違う数字は1つの推移として連結できないため、出典と定義をセットで確認する必要があります。

参考資料 / 一次ソース

  1. 1.
    WSTS日本協議会「WSTS半導体市場予測」2025年秋季予測 (2025年12月2日公表)、世界/日本の半導体市場・製品別・地域別。メーカー販売額の暦年予測で、SIAやJEITAとは集計定義が異なる別系列
データ出典
WSTS日本協議会「WSTS半導体市場予測」
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