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データセンター業界の市場規模|国内データセンターサービス市場4兆3,453億円(2025)から5兆6,540億円(2030)へ拡大【2026年版】

日本のデータセンターサービス市場は、クラウドと生成AIの計算需要を背景に2025年の4兆3,453億円から2030年に5兆6,540億円へ拡大する見通しで、年平均5.4%増の成長が示されています。内訳ではクラウドが最大の伸びを担い、世界市場はさらに急で世界データセンターサービス市場が年平均15.3%増と試算されています。集計定義の異なる富士キメラ総研「データセンタービジネス市場」は2024年に4兆180億円とされ、市場規模・内訳構成・世界対比・調査ごとの定義差まで順に整理します。

国内データセンター市場2025
4.3兆円
データセンターサービス市場、43,453億円、年平均5.4%増
出典: JEITA「データセンターサービスの市場見通し」(2025-12-16自社調査)
国内データセンター市場2030
5.7兆円
データセンターサービス市場、56,540億円、クラウドが最大の伸び
出典: JEITA「データセンターサービスの市場見通し」(2025-12-16自社調査)
世界データセンター市場2030
17,200億ドル
データセンターサービス市場、2025年8,454億ドルから年平均15.3%増
出典: JEITA「データセンターサービスの市場見通し」(2025-12-16自社調査)
データセンタービジネス市場2024
4.0兆円
国内、4兆180億円、JEITAと集計定義が異なる別系列
出典: 富士キメラ総研「データセンタービジネス市場調査総覧2025年版」(2025-03-25)

国内データセンターサービス市場の内訳推移 (2025→2030、億円)

クラウド・ハウジング・ホスティング等の3区分積み上げ、合計が国内データセンターサービス市場、期間成長率+30.1%
単位: 億円
クラウドハウジングホスティング・通信回線・共同利用等
015,00030,00045,00060,00043,4532551,4532856,54030
出典: JEITA「データセンターサービスの市場見通し」(2025-12-16自社調査)
年度202520282030
クラウド億円28,26735,55240,190
ハウジング億円6,3406,6206,800
ホスティング・通信回線・共同利用等億円8,8469,2819,550
合計(億円43,45351,45356,540
前年比+18.4%+9.9%
読み解き

国内データセンターサービス市場は2025年4兆3,453億円から2030年5兆6,540億円へ、期間成長率+30.1%で拡大する見通しです。年平均では5.4%増にあたり、国内ITサービス市場の中では高い成長率です。3区分の合計が国内データセンターサービス市場の全体にあたり、クラウド・ハウジング・ホスティング等で構成されます。 牽引役はクラウドです。クラウドは2025年2兆8,267億円から2030年4兆190億円へ+42.2%拡大し、市場全体に占める比率は65.1%から71.1%へ高まります。ハウジングは2025年6,340億円から2030年6,800億円、ホスティング・通信回線・共同利用等は同8,846億円から9,550億円と緩やかな伸びにとどまり、市場拡大の中身はクラウドシフトと生成AIの計算需要が中心です。

世界データセンターサービス市場の推移 (2025→2030、億ドル)

2025年8,454億ドルから2030年17,200億ドル、年平均15.3%増
単位: 億ドル
05,00010,00015,00020,0008,4542513,5702817,20030
出典: JEITA「データセンターサービスの市場見通し」(2025-12-16自社調査)
年度202520282030
値(億ドル8,45413,57017,200
前年比
読み解き

世界データセンターサービス市場は2025年8,454億ドルから2030年17,200億ドルへ、年平均15.3%増で拡大する見通しです。期間で約2.0倍にあたり、国内市場の年平均5.4%増を大きく上回るペースです。世界のクラウド需要拡大が市場全体を押し上げています。 日本市場と世界市場は通貨も集計範囲も異なるため単純比較はできませんが、伸びの速さの差は日本市場にとって重要な論点です。世界の成長ペースが速いことは、外資ハイパースケーラーが日本へ大型投資を続ける背景にあり、世界市場の拡大を国内の供給増にどう取り込むかが事業者の競争軸となります。世界の動向は日本市場への波及という観点で押さえておく必要があります。

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世界データセンター関連製品市場の構成 (2028→2030、億ドル)

サーバー・GPU・ネットワーク等の積み上げ、年平均19.6%増。2025年は総額6,860億ドル
単位: 億ドル
サーバーGPUネットワークスイッチSSDCDUその他
05,00010,00015,00020,00012,3472816,90730
出典: JEITA「データセンターサービスの市場見通し」(2025-12-16自社調査)
年度20282030
サーバー億ドル6,0568,326
GPU億ドル2,2802,874
ネットワークスイッチ億ドル9831,278
SSD億ドル570830
CDU億ドル3344
その他億ドル2,4253,555
合計(億ドル12,34716,907
前年比+36.9%
読み解き

世界データセンター関連製品市場は2025年の総額6,860億ドルから2030年16,907億ドルへ、年平均19.6%増で拡大する見通しで、期間で約2.5倍にあたります。関連製品はサーバー・GPU・ネットワークスイッチ・SSD・CDU・その他で構成され、データセンターに収容される機器側の市場です。 構成では引き続きサーバーが最大で、2030年は8,326億ドルを占めます。次いでGPUが2028年2,280億ドルから2030年2,874億ドルへ伸び、生成AIの計算需要を背景に存在感を高めます。CPUやGPUを液体で冷やすCDU──冷却液をサーバーへ循環させる装置──など、液冷関連の機器も拡大します。構成比較は内訳が揃う2028年と2030年で示し、2025年は総額6,860億ドルを起点として参照します。サービス市場の拡大と表裏で、機器側の市場も大きく伸びる構図です。

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主要論点

国内データセンターサービス市場の拡大を牽引しているのは何か?

国内市場の2025年4兆3,453億円から2030年5兆6,540億円への拡大は、クラウドの伸びがほぼ全体を牽引しています。クラウドは2025年2兆8,267億円から2030年4兆190億円へ+42.2%拡大し、市場に占める比率は65.1%から71.1%へ高まります。

背景にあるのは2つの需要です。第1にクラウドシフトで、企業が自社運用のシステムを事業者のクラウドへ移す流れが続いています。第2に生成AIの計算需要で、学習と推論にGPUを多用する基盤がクラウド経由で利用される量が増えています。一方でハウジングとホスティング等は同期間で緩やかな伸びにとどまり、市場拡大の中身はクラウドに偏っています。

事業者にとっては、クラウド事業者向けの土地・電力・運用受託や、生成AI向けの高密度・GPU対応サービスをどこまで取り込めるかが成長の分かれ目となります。クラウド需要をどの形で受けるかが、国内データセンター事業者の収益構造を左右する局面です。

世界市場との対比で見える日本市場の位置はどうか?

世界データセンターサービス市場は年平均15.3%増、関連製品市場は年平均19.6%増で、いずれも国内市場の年平均5.4%増を大きく上回ります。世界DCサービス市場は2025年8,454億ドルから2030年17,200億ドルへ約2.0倍に拡大する見通しです。

通貨と集計範囲が異なるため規模そのものを直接比較はできませんが、伸びの速さの差は日本市場への波及という観点で重要です。世界市場の急拡大は、AWSやMicrosoftなど外資ハイパースケーラーが日本に兆円規模の投資を続ける動機となり、国内の供給能力を押し上げます。世界の需要を国内拠点で受ける動きが、日本市場の拡大ペースを下支えする構造です。

日本企業の論点は、世界市場の拡大局面で国内データセンターをどう競争力ある供給拠点にするかにあります。電力と立地の制約を抱えつつ、世界のクラウド需要の受け皿をどれだけ国内に呼び込めるかが、日本市場の中長期の伸びを左右します。

なぜ調査によってデータセンター市場の規模が違うのか?

JEITAは2025年の国内データセンターサービス市場を4兆3,453億円、富士キメラ総研は2024年の国内データセンタービジネス市場を4兆180億円としており、近い規模感ですが指す対象が異なります。市場規模の数字を扱うときは、どの調査のどの定義かを必ず確認する必要があります。

JEITAの「データセンターサービス」はクラウド・ハウジング・ホスティング等の利用役務を集計範囲とし、サーバーやGPUなどの機器は別の関連製品市場として切り分けています。富士キメラの「データセンタービジネス」はこれと対象範囲が異なる集計で、2024年4兆180億円、2029年へ年平均約6%の拡大と試算しています。富士キメラはあわせて、データセンター総床面積が2024年に前年度比+6.1%、立地は関東に約63%が集中するとしています。

調査ごとに定義が違う以上、複数の数字を1つの推移として連結することはできません。本ページではJEITAを主軸の系列に置き、富士キメラの数字は集計定義が異なる別系列として併記しています。市場規模を引用する際は出典と定義をセットで確認することが、誤読を避ける前提になります。

中期見通し

近未来1-2年

2026-2027年は クラウドシフトと生成AIの計算需要が国内データセンターサービス市場の拡大を牽引する局面 が続きます。クラウドが市場の最大区分として伸び、外資ハイパースケーラーの日本投資による供給増と需要拡大が並走します。電力と立地の確保が、拡大ペースを実際に決める制約条件となります。

中期3-5年

2028-2030年は国内データセンターサービス市場が5兆6,540億円へ着地する見通しで、クラウド比率は71.1%まで高まります。世界市場は年平均15.3%増とより急で、関連製品市場ではGPUが2030年2,874億ドルへ伸び、生成AI向けの機器需要が市場構成に影響します。世界の拡大を国内供給にどう取り込むかが、日本市場の中期の伸びを左右します。

長期

2030年以降は、クラウドと生成AIが定着した上で、データセンターが社会基盤として拡大する段階に入る見通しです。市場規模の伸びは電力・立地・脱炭素の制約とセットで評価され、供給制約をどこまで解消できるかが長期の市場規模の上限を決めます。市場規模の数字を読む際は、調査ごとの定義差を踏まえることが引き続き前提となります。

よくある質問

日本のデータセンター市場の規模はどれくらいですか?
JEITAの調査では、国内のデータセンターサービス市場は2025年の4兆3,453億円から2030年に5兆6,540億円へ拡大する見通しで、年平均5.4%増の成長が示されています。集計定義の異なる富士キメラ総研の「データセンタービジネス市場」は2024年で4兆180億円と試算されており、調査ごとに対象範囲が異なる点には留意が必要です。
データセンターサービス市場の内訳はどうなっていますか?
クラウド・ハウジング・ホスティング等で構成され、クラウドが最大の区分です。クラウドは2025年2兆8,267億円から2030年4兆190億円へ+42.2%拡大し、市場に占める比率は65.1%から71.1%へ高まります。市場拡大の中身はクラウドシフトと生成AIの計算需要が中心です。
世界のデータセンター市場と比べて日本はどうですか?
世界データセンターサービス市場は2025年8,454億ドルから2030年17,200億ドルへ年平均15.3%増、関連製品市場は年平均19.6%増で、いずれも国内市場の年平均5.4%増を上回るペースです。通貨と集計範囲が異なるため規模の直接比較はできませんが、世界の急拡大は外資ハイパースケーラーの日本投資を通じて国内供給に波及します。
なぜ調査によって市場規模の数字が違うのですか?
集計対象の定義が異なるためです。JEITAの「データセンターサービス」はクラウド・ハウジング・ホスティング等の利用役務、富士キメラ総研の「データセンタービジネス」はこれと範囲の異なる集計で、2024年4兆180億円と試算しています。定義が違う数字は1つの推移として連結できないため、出典と定義をセットで確認する必要があります。
データセンター市場規模の出典は何ですか?
国内・世界のデータセンターサービス市場および関連製品市場はJEITA電子情報技術産業協会「データセンターサービスの市場見通し」(2025-12-16自社調査)、国内データセンタービジネス市場と床面積は富士キメラ総研「データセンタービジネス市場調査総覧2025年版 市場編」(2025-03-25公開)が出典です。本ページの数値はこれらの一次調査に基づいています。

参考資料 / 一次ソース

  1. 1.
    JEITA電子情報技術産業協会「データセンターサービスの市場見通し」2025-12-16自社調査、世界/日本データセンターサービス・関連製品の見通し
  2. 2.
    富士キメラ総研「データセンタービジネス市場調査総覧2025年版 市場編」2025-03-25公開、国内データセンタービジネス市場・床面積(集計定義はJEITAと別系列)
データ出典
JEITA電子情報技術産業協会「データセンターサービスの市場見通し」富士キメラ総研「データセンタービジネス市場調査総覧2025年版 市場編」
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