業者数の淘汰 — ピーク47,504社から1,473社へ
消費者金融業界を最も特徴づけるのが、業者数の劇的な淘汰です。登録貸金業者数は、1986年のピーク47,504社から2025年の1,473社へ、約97%減りました。これは、2006年以降の過払い金返還と、2010年の総量規制・上限金利の引き下げという制度変化が、業界の採算構造を一変させたためです。
かつてグレーゾーン金利で広く貸し付けていた業者は、2006年の最高裁判決で過去の利息の返還を求められ、経営体力を失いました。新規貸付も総量規制(年収の3分の1)で頭打ちになり、資金調達力やコンプライアンス体制を持たない中小業者は撤退を余儀なくされました。業界最大手だった武富士は2010年に会社更生法を申請して破綻し、市場の縮小と再編を象徴する出来事となりました。
淘汰の結果、業者数は減りつつ、残高は大手へ集約されました。現在の消費者向無担保貸金業者は261社で、このうち大手以外の中小専業255社が占める無担保ローン残高のシェアは約7.5%にすぎません。数のうえでは中小が多くを占めても、市場の実質は大手が握る構造になっています。