なぜ消費者金融の市場規模は3.56兆円・3.04兆円・4.81兆円と数字が割れるのか?
消費者金融の市場規模は、無担保ローン残高で測りますが、調査・定義・対象範囲の違いで複数の数字が並びます。金融庁が全登録業者を年次で集計した業態の総貸付残高は3.56兆円(2025年3月末)で、これが残高の長期推移を示すアンカーです。
この3.56兆円には、同じ業態が手がける事業者向け(約4,362億円)や有担保(約833億円)の貸付も含まれます。純粋な無担保ローンに絞ると3.04兆円(30,379億円)で、大手6社の寡占(92.5%)を測る分母もこの値です。
さらに、日本貸金業協会が会員を月次で調査した3業態計は4.81兆円(2026年3月)で、消費者金融にクレジット会社・事業者金融のキャッシングを加えた範囲です。最も広く取った消費者向貸付の全体は8.49兆円で、有担保や住宅資金まで含みます。いずれも対象範囲が異なるため、単純に足し合わせることはできません。市場規模を引用するときは、どの定義の数字かを確認する必要があります。