工作機械の需要産業|内需を支える業種別の構成と動向【2026年版】
工作機械を買う側の産業を、内需の業種別構成で見ます。2025年の内需は4,409億円で、建設機械や金型を含む一般機械が1,759億円と最大の需要先、自動車が871億円で続きます。2025年は内需全体がほぼ横ばいのなか、航空機関連が大きく伸びる一方、自動車や精密機械は減少しました。業種別の内訳、需要を動かす要因、半導体関連の位置づけまで順に確認していきます。
内需の業種別受注額(2025年)
一般機械と自動車が二大需要先。合計は内需計と一致最大の需要先である一般機械(1,759億円)には、建設機械(94億円)や金型(160億円)などが含まれます。自動車(871億円)にはエンジンや車体の部品を手がける自動車部品(569億円)が含まれ、二業種で内需の約6割を占めます。
2025年は航空機・造船・輸送用機械が353億円(前年比 +45.8%)と大きく伸び、うち航空機関連が178億円を占めました。コロナ後の航空需要の回復が背景にあります。一方、自動車・精密機械・金属製品は前年を下回り、業種ごとの方向感が分かれた一年でした。
工作機械の需要は何に左右されるのか
自動車は内需で2番目に大きい需要先で、2025年は871億円(うち自動車部品569億円)でした。電動化が進むと、エンジンやトランスミッション向けの加工設備の需要が細る一方、モーターや電池、駆動ユニット向けの新しい設備投資が生まれます。投資の中身が入れ替わる転換期にあり、2025年は前年を下回りました。自動車そのものの動向は自動車業界のページで扱います。
半導体は、工業会の内需業種に独立した分類がなく、電気機械(2025年319億円)や一般機械などに計上されます。半導体製造装置や電子部品のメーカーが設備投資を行うと、その生産設備として工作機械の需要が間接的に生まれる構造です。半導体製造装置そのものは別の業界として整理されます。
2025年に内需を業種別で見て最も伸びたのが、航空機・造船・輸送用機械(353億円、前年比 +45.8%)でした。コロナ後の航空需要の回復で、機体や部品の加工設備への投資が戻っています。最大の需要先である一般機械(1,759億円)は、建設機械や金型、各種産業機械の製造設備を含む幅広い分野で、内需の動向を大きく左右します。
方法論・補足
- 【指標の定義】本ページの需要産業別は、日本工作機械工業会の受注統計における「内需の業種別受注額」を採用しています。受注ベース(受注時点)・暦年(1-12月)・会員社の集計です。外需(輸出)は国地域別に集計され、業種別の分類はありません。
- 【半導体の扱い】工業会の内需業種に「半導体」という独立分類はありません。半導体・電子部品関連の設備投資は電気機械や一般機械などに計上されます。半導体の製造装置そのものは別の業界です。
- 【内訳(うち)】一般機械の建設機械・金型、自動車の自動車部品、航空機・造船・輸送用機械の航空機は、各業種の内訳(一部)で、業種計や内需計には二重に加算していません。
- 【前年比】前年比は工業会の前年同期比指数(前年=100)から算出しています。金額は百万円の確報値を億円に換算しています。
よくある質問
工作機械の最大の需要産業はどこですか?
自動車向けの工作機械需要はどうなっていますか?
2025年に航空機関連の需要が伸びたのはなぜですか?
半導体関連の工作機械需要はどこに含まれますか?
データの出典は何ですか?
参考資料 / 一次ソース
- 1.日本工作機械工業会 受注統計(内需 業種別、暦年確報)