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STAT DETAIL · INTERNET ADVERTISING

インターネット広告費の規模と内訳|2025年4兆459億円・構成比50.2%で初の半数超え【2026年版】

日本のインターネット広告費は2025年に4.05兆円となり、総広告費の50.2%で初めて半数を超えました。2009年の0.71兆円から17年で約5.7倍に拡大、2024年比+10.8%と3年ぶりに二桁成長へ復帰した局面です。媒体側ではGoogle・Meta・Amazon・TikTok等のグローバルプラットフォームが大きな比重を占め、JIAA (日本インタラクティブ広告協会) は2025年動向の主役として「AI起点の市場変化」「ID経済圏拡大とRetail Media台頭」「AIによる非連続的変化の予兆」の3つを挙げています。

2025年 インターネット広告費
4.05兆円
前年比+10.8%、3年ぶり二桁成長、初の半数超え (電通推定)
出典: 電通「2025年 日本の広告費」(2026年2月公表)
2025年 構成比
50.2%
総広告費8.06兆円中のシェア、1996年推定開始以来 初の半数超え
出典: 電通「2025年 日本の広告費」(2026年2月公表)
17年成長倍率 (2009-2025)
5.7
2009年7,069億円 → 2025年40,459億円、年平均成長率約+10.8%
出典: 電通「日本の広告費」歴年版2011-2025
2025年 物販系EC広告費
2,444億円
前年比+12.5%、Retail Media立ち上がりの主要指標 (JIAA 2025-26注目分野)
出典: 電通「2025年 日本の広告費」(2026年2月公表)

インターネット広告費4兆459億円の内訳構造 (2025年)

マス4由来デジタル / 物販系EC / その他の3区分と公開分解の範囲
区分名称時期ステージ定義
マス4由来のデジタル広告費 (テレビメディア / 雑誌 / 新聞 / ラジオ デジタル)+8.6%1,651億円 (Internet広告費の4.1%)マスコミ4媒体 (テレビメディア・雑誌・新聞・ラジオ) を運営する事業者がデジタルで配信する広告費。2025年は計1,651億円で、テレビメディアデジタル807億円 (前年比+23.4%)、雑誌デジタル615億円 (前年比-3.5%)、新聞デジタル191億円 (前年比-2.1%)、ラジオデジタル38億円 (前年比+11.8%) の内訳です。テレビメディアデジタルは前年比+23.4%と二桁成長で、コネクテッドTV (CTV) 動画広告の伸長を反映しています。
物販系ECプラットフォーム広告費 (Retail Media)+12.5%2,444億円 (Internet広告費の6.0%)Amazon・楽天・Yahoo!ショッピング等の流通プラットフォームに投下される広告費。2025年は2,444億円で前年比+12.5%、JIAAが2025-26年の主要成長分野として位置付けたRetail Mediaの中核指標です。流通各社の顧客IDデータと商品購入データを連動した「リテールメディア・コマースメディア」が、企業の競争優位を左右する戦略資産として広告投資の対象になっています。
その他 (運用型・予約型・動画・ソーシャル・検索広告 等の総称)構造的主軸約36,364億円 (= 40,459 − 1,651 − 2,444、Internet広告費の約89.9%、derive値)①②を除いた残余で、運用型広告 (リアルタイムオークション形式) や予約型広告 (媒体枠の事前購入)、動画広告・ソーシャル広告・検索広告 (SEM) などを含みます。電通推定とJIAA press releaseでは細分内訳が公開されていないため、本ページでは差引算で大括りに整理しています。動画・ソーシャル・SEM等の細分内訳は別途L2「アドテク・運用型広告」 (adtech-programmatic) で整理する設計です。
読み解き

インターネット広告費の公開分解は3区分に大括りされます。マス4由来デジタルと物販系ECは電通推定に明示区分され、それ以外の主軸 (運用型・動画・ソーシャル・SEM等) は集計対象だが細分は非公開のため、本ページでは差引算 (40,459 − 1,651 − 2,444 = 36,364億円) で大括り整理しています。 動画・ソーシャル・SEM等の細分内訳は電通 + JIAA 公開分解なし、L2「アドテク・運用型広告」 (adtech-programmatic) で別途整理します。JIAA本体の「インターネット広告市場動向レポート」は会員限定で非公開のため、業種別・媒体別の細分は限定的にしか入手できません。本ページは「規模・転換点・3区分の大括り」に焦点を当て、技術別の深掘りは別ページに分離する設計です。

インターネット広告費の17年推移 (2009-2025、億円)

2009年7,069億円から2025年4兆459億円へ約5.7倍に拡大、構成比は11.9%から50.2%へ
単位: 億円
012,50025,00037,50050,0007,069097,747108,0628,6809,38110,51911,5941513,10015,09417,58921,04822,2902027,05230,91233,33036,51740,45925
出典: 電通「日本の広告費」歴年版2011-2025、JIAA 2025-26インターネット広告市場動向トピック
年度20092010201120122013201420152016201720182019202020212022202320242025
値(億円7,0697,7478,0628,6809,38110,51911,59413,10015,09417,58921,04822,29027,05230,91233,33036,51740,459
前年比
読み解き

インターネット広告費は2009年の7,069億円から2025年の40,459億円へ、17年で約5.7倍に拡大しました。年平均成長率は約+11.5%で、特に2017年以降の8年間で1.51兆円から4.05兆円へ約2.7倍と加速期に入りました。構成比は2009年の11.9%から2025年の50.2%へ、17年で約38.3ポイント上昇しています。 注目点は2020年のコロナ禍局面で他媒体が急減する中、インターネット広告は2019年21,048億円から2020年22,290億円へ前年比+5.9%とプラスを維持、デジタルシフトを加速させた点です。2024年の構成比47.6%から2025年50.2%への+2.6ポイント拡大は、二桁成長の継続性を示しています。JIAAは「2025年は社会・経済がAIをキーワードに動いた1年」と整理しており、業界自律成長 + AI起点の構造変化が並行進展する局面です。

インターネット広告費4兆459億円の2025年内訳 (3区分、億円)

マス4由来デジタル / 物販系EC / その他 (運用型・動画・ソーシャル・検索広告 等の総称)
単位: 億円3 カテゴリ・合計 40,459
010,00020,00030,00040,00036,364その他2,444物販系EC1,651マス4由来
出典: 電通「2025年 日本の広告費」(2026年2月公表)、その他はnarrative内で差引算出
カテゴリマス4由来物販系ECその他
値(億円1,6512,44436,364
シェア4.1%6.0%89.9%
読み解き

インターネット広告費40,459億円のうち、電通推定に明示区分される公開分解はマス4由来デジタル1,651億円 (4.1%) と物販系EC 2,444億円 (6.0%) の2区分です。残り約36,364億円 (89.9%) が「運用型・予約型・動画・ソーシャル・検索広告」等を含む主軸で、本ページでは差引算 (40,459 − 1,651 − 2,444) で大括り整理しています。 成長率では物販系ECが+12.5%とRetail Mediaの立ち上がりを示し、マス4由来デジタル内ではテレビメディアデジタル+23.4%とラジオデジタル+11.8%が二桁成長、雑誌デジタル-3.5%と新聞デジタル-2.1%は微減です。動画広告・ソーシャル広告・検索広告 (SEM) 等の細分内訳は電通推定とJIAA press releaseの公開分解になく、L2「アドテク・運用型広告」 (adtech-programmatic) で別途整理する設計です

主要論点

構成比50%超えの意味は何か?

2025年にインターネット広告費が構成比50.2%で初の半数超え、推定開始1996年以来30年で迎えた歴史的転換点です。媒体構成は2017年23.6% → 2025年50.2%とわずか8年で2倍以上に拡大、マスコミ4 (2009年47.8% → 2025年28.5%) との構成比逆転構造が明確になりました。

歴史的転換点の意味は3つあります。第1に媒体経済圏の主役交代 — Google・Meta・Amazon・TikTok等のグローバルプラットフォームが媒体の経済圏を実質的に握り、テレビ局・新聞社・雑誌社・ラジオ局の伝統的媒体事業者から広告予算の流出が止まりません。第2に広告取引の形式変化 — 運用型広告 (リアルタイムオークション) が予約型広告 (媒体枠の事前購入) を量・額ともに上回り、AI・データ・テクノロジーが広告取引の中核を占める構造になりました。第3に業界エコシステムの再定義 — 国内代理店はグローバルプラットフォームと広告主の間で広告計画立案・媒体購入・効果測定・クリエイティブ統合を担うオーケストレータ役として位置付けが再定義されつつあります。

業界戦略への示唆: 50%超えは到達点ではなく通過点で、JIAA press releaseは「2025年は来るべき変化に向けて準備を進めている段階」と整理しています。コネクテッドTV (CTV)・Retail Media・生成AIによる広告クリエイティブ生成が次の成長軸として浮上、構成比60%視野は中期2028-2030年に段階的に進む見通しです。

JIAAが整理する2025年動向 (AI + Retail Media) はどう読むか?

JIAAは2025年動向の主役として「AI起点の市場変化」「ID経済圏拡大とRetail Media台頭」「AIによる非連続的変化の予兆」の3つを挙げています。JIAA本体の「インターネット広告市場動向レポート」は会員限定で本ページからは引用できませんが、press releaseに公開された認識を整理すると、業界共通理解の枠組みが見えてきます。

第1に「AI起点」: 対話型生成AIの日常生活への浸透と企業のAI活用前提化が、広告の制作・配信・効果測定の全工程で構造変化を起こしています。具体的には主要検索プラットフォーム (Google検索のAI Overview等) における生成AI回答機能の実装、運用型広告の運用自動化、AIクリエイティブ生成の急速な普及です。電通グループの構造改革もAI領域への投資転換の文脈で捉えられます。

第2に「Retail Media」: 物販系ECプラットフォーム広告費2,444億円 (前年比+12.5%) が示すように、流通・金融のID経済圏を起点とした広告領域が立ち上がりつつあります。流通各社の顧客IDと商品購入データを連動した広告は、サードパーティCookieに依存しない「ファーストパーティデータ広告」の代表例として、Cookieレス転換とも整合する成長領域です。

第3に「非連続的変化の予兆」: AIによる構造変化が来るべき非連続的変化への準備段階として認識されており、JIAA会員社からは「2025年は変化に向けた準備期間」との市場観が示されています。確定的な将来像は見通せず、本ページは断定を避け、JIAA・電通の整理した認識の整理にとどめます。

動画・ソーシャル・SEM等の細分内訳をどう扱うか?

インターネット広告費40,459億円のうち、電通推定とJIAA press releaseには明示分解されないのが、運用型・予約型・動画・ソーシャル・検索広告 (SEM) 等の細分です。本ページでは差引算で大括り化 (40,459 − 1,651 − 2,444 = 約36,364億円) しており、細分の構造は別ページで扱う設計です。

公開ソースの制約として、JIAA本体の「インターネット広告市場動向レポート」は会員限定で詳細分解が非公開、電通推定も「マス4由来デジタル」「物販系EC」以外は細分非公開です。海外のWARC・IAB・eMarketer等は世界推計を提供しますが、日本市場の動画・ソーシャル・SEM別の年次推移は限定的な情報しか入手できません。

業界戦略への示唆: 動画・ソーシャル・SEM等の細分内訳は別途L2「アドテク・運用型広告」 (adtech-programmatic) で整理する設計です。DSP・SSP・DMP・CDPの技術構造、Cookieレス対応、動画広告フォーマット (CTV・縦型動画)、ソーシャル広告 (Meta・TikTok・X) など、技術・媒体軸での深掘りはそちらに集約します。本ページは「規模・転換点・3区分の大括り」に焦点を当て、構造分解はL2-06に委ねます。

インターネット広告の中期見通し

短期2026-2027年

本見通しは電通推定や政府統計の発表数値ではなく、業界動向を踏まえた CREX編集部の見立て です。JIAA press releaseは「2025年動向は来るべき変化への準備段階」と整理しており、二桁成長の継続性が短期の論点です。動画広告 (CTV・縦型) とソーシャル広告の高成長が継続、Retail Mediaは物販系ECプラットフォーム広告費の伸び率+12.5%が示す通り立ち上がり期です。構成比は2026年に52-54%、2027年には55%前後に到達する見通しです。マス4由来デジタル (特にテレビメディアデジタル+23.4%) も二桁成長を維持し、テレビ局のデジタル化が並行進展します。

中期2028-2030年

インターネット広告の構成比60%視野が現実味を帯びる局面で、AI起点の運用自動化とクリエイティブ生成が業界標準化、Retail MediaとID経済圏の収益化が本格化する見通しです。Cookieレス転換 (サードパーティCookie廃止延期動向の収束) と個情法3年ごと見直しによるトラッキングID規制の収斂、AI推進法案の運用開始など規制環境が業界の競争軸を再定義します。グローバルプラットフォーム (Google・Meta・Amazon・TikTok) と国内事業者の役割分担が、運用 (プラットフォーム側) と統合 (国内代理店側) で明確化し、両者のオーケストレーションが付加価値の源泉になる構図です。

長期テーマ

「広告」と「マーケティング・コミュニケーション」の境界が消えつつあります。ファーストパーティデータを起点とした統合マーケティング、生成AIによる広告クリエイティブの大量生成、Retail Mediaのリテール広告化など、従来の「マス広告 → 運用型広告 → CRM」の3層構造が再編される構図です。JIAAが言及する「AIによる非連続的変化」の現実化は、来るべき変化として認識されているものの、確定的な将来像は見通せません。本ページは構造は流動的との認識にとどめ、特定企業の固定的優位や特定技術の支配を断定しません。AIが業務工程に溶け込み、広告とコンテンツとサービスの境界が曖昧になる長期トレンドの整理にとどめます。

よくある質問

インターネット広告の規模はどれくらいですか?
2025年のインターネット広告費は4.05兆円 (40,459億円) で、前年比+10.8%、3年ぶり二桁成長です (電通推定)。総広告費8.06兆円中の構成比50.2%で、推定開始1996年以来30年で初の半数超えとなりました。2009年の0.71兆円・構成比11.9%から17年で約5.7倍に拡大、2017年の1.51兆円・構成比23.6%からは8年で約2.7倍となります。
マス4由来のデジタル広告費って何ですか?
マスコミ4媒体 (テレビメディア・雑誌・新聞・ラジオ) を運営する事業者がデジタルで配信する広告費を指します。2025年は計1,651億円 (インターネット広告費の約4.1%) で、内訳はテレビメディアデジタル807億円・雑誌デジタル615億円・新聞デジタル191億円・ラジオデジタル38億円です。テレビ局・新聞社等の自社デジタルメディア (例: TVerやNewsPicks等) への広告投下が反映されています。テレビメディアデジタルは前年比+23.4%とコネクテッドTV (CTV) 動画広告の伸長を反映、雑誌・新聞デジタルは微減で構造的縮小は継続しています。
物販系ECプラットフォーム広告費とは? Retail Mediaとの違いは?
物販系ECプラットフォーム広告費はAmazon・楽天・Yahoo!ショッピング等の流通プラットフォームに投下される広告費で、2025年は2,444億円 (前年比+12.5%) です。「Retail Media」はより広い概念で、ECに限らず流通各社の顧客IDと購入データを連動した広告領域全体 (実店舗・アプリ・サイネージ含む) を指します。電通推定では「物販系EC」を区分しており、Retail Media全体規模より狭い定義です。JIAAは2025-26年の主要成長分野としてRetail Media・コマースメディアの台頭を整理しており、ID経済圏拡大の中核指標として注目される領域です。
動画広告・ソーシャル広告の比率は?
電通推定とJIAA press releaseには動画・ソーシャル・検索広告 (SEM) の細分内訳が明示公開されていません。インターネット広告費40,459億円のうち、明示区分されるのはマス4由来デジタル1,651億円と物販系EC 2,444億円のみで、残りの約36,364億円が運用型・予約型・動画・ソーシャル・SEM等を含む主軸となります。JIAA本体の「インターネット広告市場動向レポート」は会員限定で非公開のため、本ページからは詳細引用できません。動画・ソーシャル・SEM等の技術・媒体軸の深掘りは、別ページ「アドテク・運用型広告」 (adtech-programmatic) で整理する設計です。
AIとCookieレスの影響はどうですか?
JIAAは2025年の主役として「AIによる非連続的変化の予兆」を挙げており、対話型生成AIの日常生活浸透・主要検索プラットフォームのAI回答機能・広告運用の自動化・AIクリエイティブ生成の急速普及が並行進展しています。Cookieレス転換は、サードパーティCookie廃止の延期動向と個情法3年ごと見直しによるトラッキングID規制の収斂で、業界の対応が分かれる局面です。広告主側はファーストパーティデータ (自社顧客ID) を起点とした統合マーケティングへ移行、媒体側はGoogle Privacy Sandbox等のCookieに代わる広告測定基盤の標準化を進めています。AI推進法案 (内閣府主導) の運用開始も2026-2028年に影響を及ぼす見通しです。

参考資料 / 一次ソース

  1. 1.
    1996年推定開始、インターネット広告費・媒体細分の業界標準データ
  2. 2.
    press release公開分。本体報告書は会員限定、AI/Retail Media/ID経済圏の業界認識を整理
  3. 3.
    前年動向の業界団体公式整理、Dentsu data + JIAA業界認識の同期検証用
  4. 4.
    WARC / eMarketer / IAB世界広告市場press summary世界広告費規模と日本市場の位置付け、グローバルプラットフォーマー シェア (citationのみ、自前推計せず)
データ出典
電通「2025年 日本の広告費」(2026年2月公表) + 歴年版2010-2024JIAA (日本インタラクティブ広告協会) 2025-26インターネット広告市場動向トピック (2026春発表)JIAA 2025年 (令和7年) 通常総会 + 2024-25インターネット広告市場動向トピックWARC / eMarketer / IAB世界広告市場press summary
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