「3兆8,407億円」と「4,662億円」、どちらがアニメ市場の規模なのか?
アニメの市場規模としてよく使われる数字には、産業市場(広義)の3兆8,407億円と、業界市場(狭義)の4,662億円の2つがあり、対象範囲が異なります。
広義は、消費者がアニメ関連に支払った額の推計で、商品化・配信・興行・海外などの関連市場を含みます。狭義は、アニメ制作会社の売上を集計した数値で、広義の約12.1%にとどまります。「アニメ市場3.8兆円」という表現は広義を指すことが多く、制作会社の事業規模を示すものではありません。
この差は、アニメのIPが生む金額の大部分が、制作会社ではなく商品化や配信などの権利を持つ企業に渡ることを示しています。市場規模を引用するときは、消費者支出ベース(広義)か制作会社売上ベース(狭義)かを必ず確認する必要があります。