回転寿司市場はどこまで拡大してきたのか?
回転寿司の市場規模は、民間調査で2017年の6,250億円から2024年に8,318億円まで拡大し、店舗数も4,270店まで広がりました。新型コロナ禍の2020年に一時縮小したものの、外食需要の回復とともに拡大基調に戻り、2025年は8,773億円が見込まれています。外食産業のなかでも回復が比較的早く、堅調な業態の一つに位置づけられます。
拡大を支えているのは、来店客数の増加よりも客単価の上昇(値上げ)です。家計のすし(外食)への支出も2021年から増え続けており、長く均一価格を掲げてきた回転寿司でも、一皿の価格帯の引き上げや高価格帯の商品の拡充が進んでいます。水産物の調達コストや人件費の上昇を、価格改定でどこまで吸収できるかが、各社の収益力を左右します。
一方で、国内市場は人口減少を背景に、大きく伸び続ける市場ではありません。今後の成長は、出店余地の確保や、回転寿司が磨いてきた省人化のテクノロジー、そして外食業態のなかで最も先行する海外展開にかかっています。これらは関連トピックで詳しく扱います。