なぜ寿司ネタの調達コストが上がっているのか?
寿司ネタの調達コスト上昇の最大の要因は、輸入単価の上昇です。さけ・ます(サーモン)の輸入単価は、2016年の1kgあたり約780円から2024年に約1,279円へと約64%上がりました。注目すべきは、輸入数量が約230千トンから約220千トンとほぼ横ばいである点です。
つまり、輸入額の増加は「たくさん買うようになったから」ではなく、「同じ量でも単価が上がったから」です。背景には、円安によって円建ての調達価格が膨らんだことと、世界的なサーモン需要の高まりや養殖コストの上昇があります。水産物(魚介類)全体の輸入額も、2016年の約14,800億円から2025年に約19,626億円へと増えています。
回転寿司は外食のなかでも原材料費の比率が高い業態です。長く一皿100円台を掲げてきたなかで、主力ネタの単価上昇をどこまで価格に転嫁できるかが、各社の収益力を左右します。