なぜ回転寿司は「回らなく」なってきたのか?
回転寿司が「回らなく」なってきた理由は、大きく2つあります。第1に、2023年の迷惑行為(寿司テロ)です。回転レーンの寿司へのいたずら動画が拡散し、衛生と安全への信頼回復が業界共通の課題になりました。各社は被害届の提出など厳正な対応を表明するとともに、商品を常時レーンで回す提供方法そのものを見直しました。
第2に、省人化・効率化と廃棄ロス削減です。注文された品だけを特急レーンで届ける方式は、出来たてを提供でき、レーンを回り続けて廃棄される寿司を減らせます。スシローは注文制とデジタル回転レーン「デジロー」へ、はま寿司なども注文品を届ける方式へと移り、「注文された品だけが席に届く」回らないスタイルが標準になりつつあります。
一方でくら寿司のように、回転が生む「選ぶ楽しさ」を価値として残し、抗菌カバーとAIカメラで安心を担保する選択もあります。同じ回転寿司でも、提供方法は各社の戦略で分かれています。