同一労働同一賃金は派遣にどう影響したのか?
2020年に施行された派遣労働者の同一労働同一賃金は、派遣で働く人の待遇改善を大きく前進させました。派遣会社は、派遣先の正社員との均衡・均等を図る「派遣先均等・均衡方式」か、労使協定にもとづく「労使協定方式」のいずれかで待遇を決める必要があります。実務では、厚生労働省が示す職種・地域ごとの賃金水準を基準にできる労使協定方式が多く使われています。
この規制は、派遣労働者の賃金の底上げにつながりました。人手不足による賃上げ圧力とあわせて、派遣料金の上昇を通じて派遣市場の金額面での拡大を支えています。
一方で、派遣会社にとっては、待遇改善のコストを派遣料金に転嫁できるかが収益の鍵となります。料金への転嫁と業務効率化の両立が、派遣事業者の課題となっています。