派遣市場はなぜ拡大が続いているのか?
労働者派遣事業の年間売上高は、2018年度の6兆619億円から2024年度に9兆9,005億円まで拡大しました。背景にあるのは、生産年齢人口の減少による構造的な人手不足です。企業が必要なときに必要な人数を確保する手段として、派遣の需要が続いています。
金額面の拡大には、派遣で働く人の増加に加えて、派遣料金の上昇が効いています。人手不足のもとで派遣会社が人材を確保するには賃金を引き上げる必要があり、それが派遣料金に転嫁されて売上を押し上げています。2024年度の前年度比+9.4%は、こうした単価の上昇を映しています。
派遣で働く人は実人数で約220.0万人と高い水準にあり、製造・事務・ITなど幅広い業務で利用されています。人手不足が続くかぎり、派遣への需要は底堅く推移する見通しです。