低価格SPAと機能性レンズの高単価化、どちらが主流となるか?
メガネ市場では、低価格の製造小売(SPA)と高付加価値の機能性レンズという2つの方向が併存しています。製造から販売までを一貫して手がけるSPAは、低価格と短納期で買い替えやファッション用途での複数保有を広げ、市場の数量を支えてきました。
一方で、累進(遠近両用)・調光・ブルーライトカットなどの機能性レンズは、1本あたりの単価を引き上げます。長く市場縮小の要因とされてきた単価の下落が、機能性レンズの普及とフレームの価格改定によって反転し、近年は単価の上昇が金額面の回復を下支えしています。SPAが数量を、機能性レンズが単価を支えるという価格の二極化が進み、同じ事業者がエントリー価格帯と機能性レンズの両方を品ぞろえする動きもみられます。
中期的には、どちらか一方が市場を覆うのではなく、低価格による数量の確保と、機能性レンズ・高価格帯フレームによる単価の確保を組み合わせる戦略が現実的とみられます。