定員割れはどこまで進み、施設の統合や閉園はいつ本格化するのか?
定員充足率は2015年の93.8%から2026年の87.7%へ下がり、過疎地域では72.7%です。市区町村の計画では保育の申込者が2025年から2029年にかけて約9.5万人減る見込みで、利用定員が2023年の305万928人をピークに減り始めたとはいえ、空きはさらに広がる方向にあります。施設数は2026年も増えており、1施設当たりの利用児童が減る構図は変わっていません。
閉園や統合がどの時点で本格化するかは、定員割れがどの規模の施設で起きるかに左右されます。国は2025年度に定員区分を細分化し、2026年度に過疎地の小規模施設向けの加算と満3歳以上限定小規模保育事業を設けて、小さな施設を維持しやすくしました。一方で、人件費が収益の73.3%を占める構造では、利用児童の減少に合わせて職員を減らすことは配置基準の制約で難しく、収支差率3.2%の余地はすぐに失われます。
都市部では2026年も待機児童1,818人を抱え、充足率は90.9%です。空きのある園と入れない子どもが同じ地域に併存する中で、自治体が施設の配置をどう見直すか、事業者が空きを一時預かりやこども誰でも通園制度の受け皿に転用できるかが、統合や閉園の時期を決めます。