JPホールディングス — アスク保育園を核に、学童クラブと児童館を広げる
子会社の日本保育サービスが「アスク」の名称で認可保育所や学童クラブを運営する持株会社で、保育施設の運営が主な上場5社の中で連結売上が最も大きい会社です。2026年3月期の連結売上は433.3億円で前期の411.5億円から増加しました。営業利益は65.3億円(前期58.1億円)、純利益は42.9億円で、ROEは20.2%、自己資本比率は51.9%から60.0%へ上昇しました。連結には保育施設向けの給食や研修の事業も含みますが、有価証券報告書では子育て支援事業の単一セグメントとして開示しています。清掃・レンタルのダスキンが発行済株式の約3割(2026年3月末時点、有価証券報告書の大株主の状況)を持つ筆頭株主で、2023年から業務提携をしています。
運営施設は2026年3月末に345施設で、内訳は保育園203園、認定こども園6園、学童クラブ118施設、児童館16施設、交流館2施設です。1年前の2025年3月末(320施設)と比べると、保育園は205園から203園へ減り、学童クラブは96施設から118施設へ増えました。保育園の減少は閉園だけでなく、認可保育園を認定こども園やバイリンガル保育園へ移行した分を含みます。2026年4月1日の開設と移行を反映した2026年4月末の運営施設は357施設で、内訳は保育園196園(3月末の203園から減り、うち5園は認定こども園へ移行)、認定こども園11園、学童クラブ118施設、東京都認証学童クラブ12施設、児童館17施設、インターナショナルスクール1施設、交流館2施設です。在籍児童数や定員充足率の数値は公表していません。
利用児童が減る局面でも売上と利益を伸ばしているのは、保育園の新設ではなく、自治体から受託する学童クラブ・児童館の拡大と、既存園の認定こども園・バイリンガル園・スポーツ保育園への転換で1園当たりの収入を保つ組み合わせによるものです。2025年から2026年にかけて他社が買収で連結の範囲を広げたのに対し、JPホールディングスは大型の買収を行っておらず、自己資本比率が8社で1位の水準にあることが、借入に頼らずに学童や受託を積み上げる余力になっています。