なぜ学習塾には国の強い規制がないのか?
学習塾は、医療や金融のように、開業や運営に国の強い許認可を必要としません。これは、学習塾が提供するのが「学習の支援」というサービスであり、参入の障壁を高くしてまで一律に規制する性質のものではないと考えられているためです。
その結果、誰でも開業しやすく、個人塾から全国チェーンまで多様な事業者が併存する分散した業界になっています。参入のしやすさは業界の多様性や活力を支える一方、生徒・保護者を守る仕組みが必要になります。
そこで、国の一律規制の代わりに、業界団体の自主規制(全国学習塾協会の自主基準・認証)と、一般的な消費者保護の法律(景品表示法・特定商取引法)が秩序を保つ役割を担っています。強い参入規制ではなく、広告と契約の適正さを守る枠組みが中心になっているのが、この業界の特徴です。