学習塾・予備校の市場規模を測る数字はなぜ複数あるのか?
学習塾・予備校の市場規模を調べると、約9,850億円、5,431億円、8,446億円といった異なる数字が出てきます。これは数字が間違っているのではなく、それぞれ集計の範囲と目的が違うためです。
市場全体に最も近いのは、矢野経済研究所が推計する約9,850億円です。個人経営の塾を含めた市場全体のおおよその規模を表します。一方、東京商工リサーチの5,431億円は、決算を確認できた主要396社の売上を合計したもので、市場全体ではなく主要事業者の集計です。経済センサスの8,446億円は、個人経営を除く法人の学習塾すべてを数えた公的な全数調査で、個人塾を含まないぶん市場全体より小さくなります。
さらに、学習塾を含む教育産業市場(主要15分野計)は2兆8,556億円で、これは学習塾・予備校より広い枠組みです。市場の話をするときは、どの数字がどの範囲を指しているかを確かめることが大切で、用途に応じて使い分ける必要があります。