家族葬の比率は、このまま上がり続けるのか?
家族葬は2022年調査の55.7%から2026年に47.0%へ下がりましたが、一日葬が6.9%から11.9%へ増え、参列者を限る形式の合計は69.7%です。新型コロナウイルスの流行下で押し上げられた家族葬の割合が一部戻る一方、通夜を省く一日葬という別の小規模化が進んでおり、形式の内訳は変わっても小規模な葬儀が標準という構造は動いていません。
今後を左右するのは、亡くなる人と喪主の年齢です。75歳以上が死亡数の80.0%を占め、推計では2040年ごろまで死亡数が増え続けます。高齢で亡くなる人が増えるほど参列者の輪は狭まり、家族と親族だけで送る選択は広がります。一方で、一般葬の比率が25.9%から30.2%へ戻ったように、人とのつながりを重んじて参列者を迎える葬儀への需要も残っています。
事業者にとっての論点は、家族葬の比率そのものより、形式ごとの単価と件数の組み合わせです。家族葬の中央値96.39万円が全体の水準を決める以上、小規模な葬儀でも付帯品や安置、法要までを含めてどう1件当たりの価値を保つかが、比率の予測より重要になります。