死亡数が増え続ける2040年まで、葬儀の件数は売上を押し上げるのか?
死亡数は2024年に160万5,378人と過去最多で、推計では2040年の166万5,021人まで増え続けます。売上上位の事業所の取扱件数も2015年の41万9,815件から2024年の50万2,921件へ増えました。それでも売上は6,000億円前後の横ばいで、件数の増加は売上の増加に結びついていません。
理由は1件当たりの売上の縮小です。公正取引委員会が2017年に公表した調査では、1件当たりの売上が減っていると答えた事業者が79.0%に上りました。家族葬や直葬など参列者を限る形式が広がり、飲食や返礼品の売上が減っているためです。亡くなる人の80.0%が75歳以上で、交友関係が狭まり、喪主も高齢になるほど、規模を抑える選択が増えます。
今後も件数は2040年ごろまで増える見通しですが、形式の小規模化が止まらなければ売上は伸びにくい構図が続きます。件数の増加を売上に変えられるかは、1件当たりの費用がどこで下げ止まるか、会館や式場の稼働をどう高めるかにかかっています。費用の推移は家族葬へのシフトのページで扱います。