燦ホールディングス — 公益社を中核に、買収で会館網を広げる
関西を地盤とする公益社を中核に、鳥取・島根の葬仙、大阪のタルイを傘下に持つ持株会社です。2025年3月期の連結売上は319.8億円で、セグメント別では公益社グループが203.7億円、2024年9月に子会社化したきずなグループ(家族葬のファミーユ)が2024年9月から2025年2月までの6か月分で74.6億円、タルイ・葬仙がそれぞれ21.1億円・16.2億円です。葬儀の施行件数は前期比61.9%増え、葬儀施行収入は49.9%増えましたが、家族葬を主力とするきずなの連結で1件当たりの単価は7.4%下がりました。公益社の単価は114.3万円、きずなは86.0万円(同じ6か月の8,354件)で、同じグループの中に一般葬中心と家族葬中心の2つの単価帯があります。
会館数は2021年度の107会館から2025年3月末に267会館へ増え、会社は長期目標を550会館に引き上げています。2026年2月には福島のこころネット(葬祭と石材)を株式交換で完全子会社にし、北海道から九州まで出店地域を広げました。決算期を3月から8月へ変更したため、2025年4月から2026年8月までの17か月が1つの決算期になり、本ページの2025年3月期が12か月の最新期です。買収による拡大で自己資本比率は87.5%から59.0%へ低下しました。買収額のうち相手の純資産を上回る部分である「のれん」を毎年費用として償却しながら、家族葬向けの小規模ホールと一般葬の会館をどう組み合わせて稼働を高めるかが、最大手としての論点です。