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資産運用会社のAUM比較|公募純資産ランキングと系列・独立・外資【2026年版】

投資信託協会の運用会社別の公募純資産では、野村アセットマネジメントが85兆円で首位、三菱UFJアセットマネジメント56兆円、大和アセットマネジメント43兆円が続き、上位5社で全体の約69%を占めます。ただし野村の首位はETF(NEXT FUNDS、多くを日本銀行が保有)を含む規模であり、個人が新NISAで積み立てる低コストのインデックス投信では三菱UFJアセットマネジメント(eMAXIS Slim)が先行するなど、見る土俵で構図が変わります。本ページでは全80社の公募純資産ランキングと、系列大手・独立系・外資系の構造を整理します。

運用会社別の公募純資産ランキング(系列・独立・外資)

投資信託協会 運用会社別 公募純資産 (全80社、2026年5月末)

全80社の公募純資産の合計は約352兆円(2026年5月末)です。上位5社で約69%を占める一方、残りは外資系・独立系を含む多数の運用会社が分け合っており、1社あたりの規模は急速に小さくなります。首位の野村85兆円はNEXT FUNDS(ETF)を含む規模で、その多くは日本銀行が保有する国内株価指数連動型である点に注意が必要です。運用会社は証券・銀行・信託・生保を親会社に持つ系列大手、金融グループに属さない独立系、グローバル運用会社の日本拠点である外資系に大きく分かれます。

項目公募純資産(億円)
野村アセットマネジメント854,122
三菱UFJアセットマネジメント560,451
大和アセットマネジメント430,090
アモーヴァ・アセットマネジメント392,034
アセットマネジメントOne184,930
三井住友DSアセットマネジメント140,734
三井住友トラスト・アセットマネジメント111,508
フィデリティ投信83,069
ブラックロック・ジャパン80,477
楽天投信投資顧問73,204
ニッセイアセットマネジメント60,924
SBIアセットマネジメント59,944
アライアンス・バーンスタイン57,358
インベスコ・アセット・マネジメント52,095
ピクテ・ジャパン40,390
キャピタル・インターナショナル36,241
ゴールドマン・サックス・アセット・マネジメント34,569
SBI岡三アセットマネジメント23,103
りそなアセットマネジメント21,931
T.ロウ・プライス・ジャパン20,986
東京海上アセットマネジメント20,930
レオス・キャピタルワークス15,465
農中全共連アセットマネジメント14,551
セゾン投信11,849
グローバルX・ジャパン10,710
アムンディ・ジャパン10,036
JPモルガン・アセット・マネジメント9,052
朝日ライフアセットマネジメント7,747
イーストスプリング・インベストメンツ7,079
いちよしアセットマネジメント6,763
しんきんアセットマネジメント6,752
HSBCアセットマネジメント6,472
スパークス・アセット・マネジメント6,062
SOMPOアセットマネジメント5,467
ゆうちょアセットマネジメント5,462
明治安田アセットマネジメント5,400
あおぞら投信5,376
さわかみ投信5,146
ステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズ5,016
フランクリン・テンプルトン・ジャパン4,314
UBSアセット・マネジメント3,989
日立投資顧問2,964
シンプレクス・アセット・マネジメント2,947
BNYメロン・インベストメント・マネジメント2,243
マネックス・アセットマネジメント2,100
ドイチェ・アセット・マネジメント2,021
シュローダー・インベストメント・マネジメント1,812
パインブリッジ・インベストメンツ1,603
マニュライフ・インベストメント・マネジメント1,566
auアセットマネジメント1,498
スカイオーシャン・アセットマネジメント1,438
T&Dアセットマネジメント1,242
ラッセル・インベストメント1,215
お金のデザイン1,168
コモンズ投信1,143
カレラアセットマネジメント1,012
ちばぎんアセットマネジメント958
ワイエムアセットマネジメント610
キャピタルアセットマネジメント551
鎌倉投信546
ファンドノート473
中銀アセットマネジメント361
バーテックス・インベストメント・ソリューションズ340
農林中金バリューインベストメンツ339
ファイブスター投信333
ありがとうアセットマネジメント329
ベアリングス・ジャパン310
ポルトフォリア279
パリミキアセットマネジメント192
ユニオン投信185
ベイビュー・アセット・マネジメント124
GCIアセット・マネジメント92
なかのアセットマネジメント92
トラノテック・アセットマネジメント91
BNPパリバ・アセットマネジメント88
abrdn(アバディーン)85
SUSTENキャピタル・マネジメント69
ニューバーガー・バーマン48
JAMPファンド・マネジメント10
HCアセットマネジメント6

野村アセットマネジメント — 公募純資産で首位、ETFが押し上げ

野村ホールディングス(8604)傘下の運用会社で、公募純資産85兆円は業界首位です。首位の主因は上場投資信託NEXT FUNDSで、日経225・TOPIXなどの国内株価指数に連動するETFを多く提供し、その大半を日本銀行が金融緩和策の一環で買い入れ・保有してきました。

野村には公募投信ベースの85兆円とは別に、私募・投資顧問・海外を含むグループ総AUM146.8兆円(2026年4月末)という集計もあります。その内訳は投信ビジネス87.1兆円(このうち公募投信が約85兆円=上記ランキングの値で、残りは私募投信など)と、投資顧問・海外ビジネス59.7兆円です。両者は集計範囲が異なるため、同じ「野村のAUM」でも数字が変わります。個人向けのアクティブ投信やインデックス投信でも有力ですが、規模面ではETFの存在感が際立ちます。

三菱UFJアセットマネジメント — eMAXIS Slimで個人向けインデックスを牽引

三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)傘下で、公募純資産は56兆円と2位です。最大の強みは、個人が新NISAで積み立てる低コストのインデックス投信eMAXIS Slimシリーズで、残高は20兆円規模(2025年10月に20兆円突破、三菱UFJアセットマネジメント公表)に達しています。

全世界株式(オール・カントリー)やS&P500に連動する商品が個人マネーを集め、つみたて投資枠の中心的な受け皿となっています。野村がETF(機関投資家・日銀保有)で公募純資産首位なのに対し、三菱UFJは個人向けインデックス投信という別の土俵で先行しており、両社は異なる強みを持ちます。

大和アセットマネジメント — 大和証券グループの中核運用会社

大和証券グループ本社(8601)傘下で、公募純資産は43兆円と3位です。親会社の証券販売網を背景に、ETF(iFreeETFなど)やインデックス投信、アクティブ投信を幅広く提供しています。

アモーヴァ・アセットマネジメント(旧日興アセットマネジメント)

三井住友トラスト・ホールディングス(8309)傘下で、公募純資産は39兆円と4位です。2025年9月に日興アセットマネジメントから社名を変更しました。グローバルな運用拠点を持ち、テーマ型・アクティブ投信に強みがあります。

アセットマネジメントOne — みずほ・第一生命系

みずほフィナンシャルグループ(8411)と第一生命ホールディングス(8750)が共同出資する運用会社で、公募純資産は19兆円と5位です。銀行・生保の販売網と年金運用の基盤を併せ持ち、公募投信から年金・機関投資家向けまで幅広く手がけています。

独立系 — 運用哲学と直販を武器にする専業

金融グループに属さない独立系では、スパークス・グループ(8739)が独立系で唯一の上場専業運用会社として存在感を示します(公募投信の純資産は約0.6兆円、グループ全体の運用資産は約1.9兆円)。

ほかに、国内初の独立系直販で知られるさわかみ投信、「ひふみ」シリーズのレオス・キャピタルワークス(現在はSBIグループ傘下だが独立した運用方針と直販モデルを維持)、長期厳選投資の農林中金バリューインベストメンツ、コモンズ投信・鎌倉投信などがあります。販売会社を通さない直販と独自の運用哲学で、長期投資を志向する個人投資家を集めているのが特徴です。

外資系 — グローバル運用力とETF・米国株

グローバル運用会社の日本拠点である外資系では、ETF(iShares)で知られるブラックロック・ジャパン、フィデリティ投信、米国成長株投信のアライアンス・バーンスタイン、インベスコ・アセット・マネジメント、ピクテ・ジャパンなどが上位に並びます。

グローバルな運用力と、米国株ファンドやテーマ型・ETFを武器に国内市場へ食い込んでいます。系列大手が親会社の販売網で残高を伸ばすのに対し、外資系は運用実績と商品力で個人・機関の双方から資金を集める構図です。

主要論点

資産運用会社の「最大手」はどこか? — 集計の土俵で答えが変わる

「最大手はどこか」という問いには、集計の土俵によって複数の答えが併存します。

第一の土俵は公募投信の純資産で、野村が85兆円で首位です。ただしこれはETF(NEXT FUNDS、多くを日銀が保有)を含む規模で、機関投資家向け・パッシブ運用の大きさを映します。第二の土俵は個人向けの低コストインデックス投信で、三菱UFJアセットマネジメントのeMAXIS Slim(20兆円規模)が先行します。新NISAで積み立てる個人マネーの観点ではこちらが実態に近いものです。第三の土俵はグループ総AUMで、私募・投資顧問・海外を含めると野村は146.8兆円(2026年4月末)となり、公募投信ベースの85兆円とは範囲が異なります。

業界戦略への示唆: 運用会社の規模を語るときは、まず「公募投信ベースか、個人向けインデックスか、グループ総額か」を確かめることが出発点になります。同じ会社でも土俵によって順位や数字が変わるため、目的(個人マネーの動向か、機関を含む総額か)に応じて使い分けるのが実務的です。

なぜ公募純資産ランキングはETFに左右されるのか?

公募純資産の運用会社別ランキングは、ETF(上場投資信託)の残高に大きく左右されます。国内ETFの多くは日経225・TOPIXに連動する国内株価指数型で、その大半を日本銀行が金融緩和策の一環として買い入れ、保有してきたためです。ETFを最も多く提供する野村が公募純資産で首位になる主因が、このETFです。

そのため、「ETFを除いた個人向けの運用力」を運用会社別に正確に切り分けることは、公表データだけでは困難です(運用会社別のETF除外残高は公表されていません)。代わりに、個人が新NISAで積み立てる低コストのインデックス投信の代表として、三菱UFJアセットマネジメントのeMAXIS Slim(20兆円規模)のような商品単位の数字が、個人向けの実態を映す指標になります。

業界戦略への示唆: ETFを含む公募純資産は「日銀の金融政策」を強く反映するため、運用会社の個人向けの競争力を見たい場合は、ランキングの総額ではなく、低コストインデックス投信やアクティブ投信の商品力・資金流入を見る方が実態に近づきます。

系列大手・独立系・外資系の競争構造はどう違うのか?

運用会社は、親会社の性格によって3つのタイプに大きく分かれ、それぞれ異なる強みで競争しています。

系列大手(野村・三菱UFJ・大和・アモーヴァ・アセットマネジメントOneなど)は、証券・銀行・信託・生保の親会社が持つ販売網を背景に残高を伸ばしてきました。上位5社で公募純資産の約69%を占める集中構造の中心です。独立系(スパークス・さわかみ・レオス・農林中金バリューインベストメンツなど)は、金融グループに属さず、独自の運用哲学と販売会社を通さない直販モデルで、長期投資を志向する個人投資家を集めています。外資系(ブラックロック・フィデリティ・アライアンス・バーンスタインなど)は、グローバルな運用力とETF・米国株ファンドで国内市場に食い込んでいます。

業界戦略への示唆: 新NISAで個人マネーが低コストのインデックス投信に集中するなか、系列大手は販売網に加えて低コスト商品の競争力が問われ、独立系は運用実績と直販の信頼が、外資系はグローバル運用力と商品ラインアップが、それぞれ生き残りの鍵となります。

中期見通し

近未来1-2年

2026-2027年は、新NISAを通じた個人マネーが低コストのインデックス投信に集中する流れが続き、eMAXIS Slimを擁する三菱UFJアセットマネジメントなど個人向けに強い運用会社が残高を伸ばす見通しです。一方、公募純資産の総額ランキングはETF(日銀保有)の影響を受け続け、野村の首位は当面続くとみられます。

中期3-5年

2028-2030年は、低コスト競争のなかで運用会社の収益力がどう保たれるかが焦点です。残高が増えても信託報酬が低下するため、系列大手は規模とコストの両立を迫られ、独立系・外資系は運用実績や商品力での差別化が一段と重要になります。日銀の保有ETFの扱い(売却の有無)も、公募純資産ランキングの数字に影響し得ます。

長期5-10年

2030年以降は、家計の資産形成の定着とともに、運用会社の競争軸が「規模」から「運用力・コスト・顧客本位」へ移る可能性があります。資産運用立国の政策が運用力やガバナンスの向上を促すなか、系列・独立・外資の枠を超えた再編や、新興運用業者の参入も論点として続きます。

よくある質問

資産運用会社のAUMランキングはどうなっていますか?
投資信託協会の運用会社別の公募純資産(2026年5月末)では、野村アセットマネジメントが85兆円で首位、三菱UFJアセットマネジメント56兆円、大和アセットマネジメント43兆円、アモーヴァ(旧日興)39兆円、アセットマネジメントOne19兆円と続き、上位5社で全体の約69%を占めます。ただし野村の首位はETF(NEXT FUNDS、多くを日本銀行が保有)を含む規模である点に注意が必要です。
なぜ野村が首位なのですか? 実力ですか?
野村が公募純資産で首位なのは、上場投資信託(ETF)であるNEXT FUNDSの残高が大きいためです。国内ETFの多くは日経225・TOPIXに連動する国内株価指数型で、その大半を日本銀行が金融緩和策の一環で買い入れ・保有してきました。したがって首位は「機関投資家向け・パッシブ運用の規模」を強く映したもので、個人向けの運用力とは分けて見る必要があります。
個人向けのインデックス投信ではどこが強いですか?
個人が新NISAで積み立てる低コストのインデックス投信では、三菱UFJアセットマネジメントのeMAXIS Slimシリーズ(残高20兆円規模)が先行しています。全世界株式やS&P500に連動する商品が、つみたて投資枠を通じて個人マネーを集めています。公募純資産の総額では野村が首位ですが、個人向けインデックスでは三菱UFJが先行するなど、土俵によって構図が異なります。
野村の「85兆円」と「146.8兆円」はどちらが正しいのですか?
どちらも正しく、集計範囲が異なります。85兆円は投資信託協会が集計する公募投信ベースの純資産です。一方146.8兆円(2026年4月末)は、私募・投資顧問・海外を含む野村のグループ総AUM(投信ビジネス87.1兆円+投資顧問・海外ビジネス59.7兆円)です。同じ「野村のAUM」でも、公募投信だけを見るか、グループ全体を見るかで数字が変わります。
独立系の運用会社にはどんな会社がありますか?
金融グループに属さない独立系では、独立系で唯一の上場専業運用会社であるスパークス・グループ(8739)、国内初の独立系直販として知られるさわかみ投信、「ひふみ」シリーズのレオス・キャピタルワークス、長期厳選投資の農林中金バリューインベストメンツ、コモンズ投信・鎌倉投信などがあります。独自の運用哲学と、販売会社を通さない直販モデルで、長期投資を志向する個人投資家を集めているのが特徴です。

参考資料 / 一次ソース

  1. 1.
    投資信託協会 運用会社別 純資産 (公募投信)
  2. 2.
    野村ホールディングス (8604) IR営業活動実績
  3. 3.
    三菱UFJアセットマネジメントeMAXIS Slim
  4. 4.
    スパークス・グループ (8739) IR
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