なぜETFは132兆円もの規模になっているのか?
ETF(上場投資信託)の純資産は2026年5月末で132兆円と、公募株式投信335兆円の約4割に相当します。これほど大きい最大の理由は、日本銀行による国内株式ETFの買い入れです。日銀は2010年代を通じて、金融緩和策の一環として日経225・TOPIXに連動するETFを買い入れ、長年にわたり保有を積み上げてきました。2026年5月末のETF132兆円は、日経225やTOPIXなどの国内株価指数に連動する型が中心です。
この構造は、運用会社の規模ランキングにも影響します。ETFの最大の提供会社である野村が、運用会社別の公募純資産で首位になる主因がこのETFです。
業界戦略への示唆: ETFの規模は「個人の投資意欲」よりも「日銀の金融政策」を強く映す指標です。日銀が保有ETFをどう扱うか(売却の有無やペース)は、市場規模の数字に影響し得る論点として残ります。個人マネーの動向を見たい場合は、ETFを含む総額ではなく、新NISAで積み立てられるインデックス投信や投資対象別の構成を見る方が実態に近づきます。