なぜ需要の中心がスマートフォンから車載・AIサーバーへ移るのか?
かつて電子部品需要をけん引したスマートフォンは、世界の台数の伸びが鈍化し、市場が成熟しました。一方で、自動車の電動化とAIサーバーへの投資拡大という、新しい成長分野が台頭しています。
自動車は、電動化(EV)やADAS・SDVといった高度化により、1台あたりに使われる電子部品の数と金額がガソリン車から大きく増えます。台数そのものはスマートフォンほど多くありませんが、1台あたりの搭載額の伸びが需要を押し上げます。AIサーバーは、生成AIの普及でデータセンター投資が拡大し、高性能な電源部品やコンデンサの需要が伸びています。
このように、台数が頭打ちでも1台あたりの搭載額が増える車載と、投資拡大で量が伸びるAIサーバーが、成熟したスマートフォンに代わって成長をけん引する構図になっています。各メーカーがこれら成長分野向けの高付加価値品に経営資源を振り向けていることが、需要先の重心移動を加速させています。