国内生産はなぜこの推移をたどったのか?
電子部品の国内生産額は、2018年の2兆3,517億円から2022年の3兆134億円へ伸びた後、2023年に2兆7,939億円へ落ち込み、2024年に2兆8,777億円へ回復しました。この推移は、最終製品の需要と在庫の循環を反映しています。
2020-2022年の伸びは、巣ごもり需要によるパソコン・家電の販売増、データセンター投資の拡大、そして半導体不足を背景とした部品の確保の動きが重なったものです。需要が旺盛で、各社が増産に動きました。2023年の落ち込みは、それまでに積み上がった在庫を消化する在庫調整局面によるもので、需要そのものが消えたというよりは、発注の一時的な抑制が主因です。
2024年の回復は、在庫調整が一巡し、AIサーバーや車載向けの需要が下支えしたことによります。電子部品の生産は最終製品の需要と在庫サイクルに左右されるため、年ごとの変動が比較的大きいのが特徴です。