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STAT DETAIL · DOMESTIC vs FOREIGN SHARE

映画の邦画・洋画シェア|国内興行に占める構成比の推移【2026年版】

2025年の国内映画興行に占める邦画のシェアは75.6%、洋画は24.4%で、邦画が約4分の3を占めます。邦画と洋画のシェアは時代によって入れ替わってきました。2000年代前半は洋画が優位でしたが、2008年に邦画が再び洋画を逆転し、近年は邦画優位が定着しています。

邦画シェア(2025年)
75.6%
2008年に洋画を逆転後、邦画優位が定着
出典: 日本映画製作者連盟 興行統計
洋画シェア(2025年)
24.4%
2002年の72.9%ピークから低下
出典: 日本映画製作者連盟 興行統計
邦洋逆転
2008
この年に邦画59.5%・洋画40.5%と再逆転(興行収入ベース)
出典: 日本映画製作者連盟 興行統計
アニメ比率(2024年)
57.2%
興行収入10億円以上の作品に占める割合、2000年以降で最高
出典: 経済産業省 経済解析室

邦画・洋画の興行収入シェアの推移 (1955-2025年、%)

100%積み上げの2帯で構成比を表示。2002年に洋画72.9%でピーク、2008年に邦画が再逆転し2025年は邦画75.6%
単位: %
出典: 日本映画製作者連盟 興行統計
年度19551956195719581959196019611962196319641965196619671968196919701971197219731974197519761977197819791980198119821983198419851986198719881989199019911992199319941995199619971998199920002001200220032004200520062007200820092010201120122013201420152016201720182019202020212022202320242025
邦画%65.8067.5069.1076.1077.3078.3077.2073.1068.8066.3066.7063.2061.3064.4064.1059.4051.3051.805651.3044.4048.5050.8048.6053.505554.5051.1052.6048.6050.9049.8048.1049.6046.6041.4041.9045.1035.8040.103736.3041.5030.2031.9031.803927.103337.5041.3053.2047.7059.5056.9053.6054.9065.7060.6058.3055.4063.1054.9054.8054.4076.3079.3068.8066.9075.3075.60
洋画%34.2032.5030.9023.9022.7021.7022.8026.9031.2033.7033.3036.8038.7035.6035.9040.6048.7048.204448.7055.6051.5049.2051.4046.504545.5048.9047.4051.4049.1050.2051.9050.4053.4058.6058.1054.9064.2059.906363.7058.5069.8068.1068.206172.906762.5058.7046.8052.3040.5043.1046.4045.1034.3039.4041.7044.6036.9045.1045.2045.6023.7020.7031.2033.1024.7024.40
合計(%100100100100100100100100100100100100100100100100100100100100100100100100100100100100100100100100100100100100100100100100100100100100100100100100100100100100100100100100100100100100100100100100100100100100100100100
読み解き

邦画と洋画のシェアは時代によって入れ替わり、邦画は2008年に洋画を再逆転しました。グラフは邦画と洋画の構成比を2つの帯で積み上げた100%表示で、両者の合計は常に100%です。戦後の1950年代は邦画が優位でしたが、その後は洋画の帯が広がり、2002年には邦画が27.1%(洋画72.9%)まで縮みました。

2008年に邦画が59.5%と洋画を再び逆転し、近年は邦画の帯が広がって2025年は邦画75.6%・洋画24.4%です。

なお、シェアの集計基準は1999年以前が配給収入ベース、2000年以降が興行収入ベースで、両者は異なる基準です。1999年(邦画31.9%)から2000年(邦画31.8%)への移行は数値としてはほぼ連続していますが、基準が切り替わっている点に留意してください。

主要局面の邦画・洋画シェア (興行収入ベース、1955年のみ配給収入ベース)

戦後の邦画優位 (1955年・配給ベース)
邦画シェア
65.8%
洋画シェア
34.2%
洋画ピーク (2002年・興行ベース)
邦画シェア
27.1%
洋画シェア
72.9%
邦洋逆転 (2008年・興行ベース)
邦画シェア
59.5%
洋画シェア
40.5%
邦画優位の定着 (2025年・興行ベース)
邦画シェア
75.6%
洋画シェア
24.4%
読み解き

4つの局面を並べると、邦画シェアが27.1%(2002年の底)から75.6%(2025年)まで大きく振れてきたことが分かります。各行の括弧内に集計基準を併記しました。1955年のみ配給収入ベースで、2000年以降の3行は同じ興行収入ベースのため、洋画ピーク・逆転・定着の3点は同一基準での比較として読めます。

主要論点

なぜ邦画は洋画を逆転したのか?

2002年には邦画のシェアが27.1%まで低下し、洋画(ハリウッド作品など)が優位でした。流れが変わったのが2008年で、邦画が59.5%と洋画を再逆転しました。

背景には、テレビ局や出版社が製作に参加するアニメ・実写の大型邦画が増え、テレビでの宣伝と連動して観客を集めるようになったことがあります。人気のIP(知的財産)を原作とする作品が、安定して観客を動員する構図です。

近年は邦画が興行収入の約4分の3を占め、2025年は75.6%まで高まりました。邦画優位は一過性ではなく、製作・宣伝の構造に支えられた定着した傾向と見られます。

シェアの集計基準の違いをどう読むか?

邦画・洋画のシェアは、集計の基準が時代で異なります。1999年以前は配給収入ベース(配給会社が受け取る収入)、2000年以降は興行収入ベース(劇場の入場料収入)です。

1999年(邦画31.9%)から2000年(邦画31.8%)への移行は数値としてはほぼ連続しており、基準の切り替えによる大きな段差は生じていません。ただし、厳密には異なる指標を接続しているため、長期の比較では基準の違いを意識する必要があります。

2000年以降は一貫して興行収入ベースのため、2008年の逆転や近年の邦画優位は同じ基準での比較として読めます。

アニメ映画はシェアにどう効いているか?

近年の邦画優位を牽引しているのがアニメ映画です。経済産業省の資料によると、興行収入10億円以上の作品に占めるアニメの割合は2024年に57.2%と、2000年以降で最も高くなりました。

大型のアニメ映画は、シリーズの固定ファンに加えて幅広い観客を集め、興行収入の上位を占めることが多いです。人気IPを原作とする作品が、邦画全体の興行収入を押し上げています。

一方で、アニメ作品への依存が高まると、ヒット作の有無で年ごとの邦画シェアが振れやすくなる面もあります。実写の大型作品をどう育てるかも、邦画の安定には論点になります。

中期見通し

近未来1-2年

邦画優位の構図が続く見通しです。大型のアニメ映画の有無が年ごとの邦画シェアを左右します。洋画はハリウッドの話題作の公開状況に応じてシェアが上下します。

中期3-5年

邦画は人気IPを原作とするアニメ・実写の大型作品が興行収入を支える構図が続きます。配信向けの作品供給が広がる中で、劇場で公開する作品の選定が、邦画・洋画のシェアにも影響します。

長期5-10年

アニメへの依存度が高い邦画で、実写の大型作品をどう育てるかが長期の論点です。海外作品の供給構造の変化も、洋画のシェアを左右します。

よくある質問

邦画と洋画のシェアはどれくらいですか?
2025年の国内映画興行に占める邦画のシェアは75.6%、洋画は24.4%です(日本映画製作者連盟、興行収入ベース)。邦画が興行収入の約4分の3を占めています。
邦画が洋画を逆転したのはいつですか?
2008年です。2002年には邦画のシェアが27.1%まで低下し洋画が優位でしたが、2008年に邦画が59.5%と洋画(40.5%)を再逆転しました。以降は邦画優位が定着しています。
なぜ近年は邦画のシェアが高いのですか?
大型のアニメ映画が邦画の興行収入を牽引しているためです。経済産業省によると、興行収入10億円以上の作品に占めるアニメの割合は2024年に57.2%と2000年以降で最高でした。人気IPを原作とする作品が、安定して観客を動員しています。
邦画・洋画シェアの集計基準は何ですか?
1999年以前は配給収入ベース、2000年以降は興行収入ベースです。1999年(邦画31.9%)から2000年(邦画31.8%)への移行はほぼ連続していますが、厳密には異なる基準を接続しているため、長期比較では基準の違いに留意が必要です。
洋画のシェアはどう推移してきましたか?
洋画は2002年に72.9%とピークに達した後、邦画の台頭で低下し、2025年は24.4%です。近年はコロナ禍でハリウッド作品の公開が遅れたことも、洋画シェアの低下に影響しました。

参考資料 / 一次ソース

  1. 1.
    日本映画製作者連盟 (映連) 興行統計
  2. 2.
    経済産業省 経済解析室 ひと言解説「アニメが好調!? 映画業界の動向」
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