コロナ禍からの回復の中身は何か?
日本の映画興行収入は2020年に1,433億円へ半減した後、2025年に2,744億円とコロナ前ピークを上回りました。底からの回復は約1.9倍で、前年2024年の2,070億円からも約32.6%増えています。
回復の中心は邦画、特にアニメ映画です。2025年の邦画興行収入は約2,076億円で全体の75.6%を占め、『鬼滅の刃』無限城編をはじめとする大型のアニメ映画が興行収入の上位を占めました。少数の大型作品が全体を押し上げる傾向が強く、年ごとのヒットの有無が興行収入の変動につながりやすい構造です。
もう一つの要素は平均観覧料金の上昇です。料金は2019年の1,340円から2025年の1,454円へ上がっており、入場人員が2019年の水準まで戻っていない中でも、料金の上昇が金額面での回復を支えています。入場人員の回復と料金の上昇のどちらが続くかが、今後の興行収入を左右します。